「gonna」の意味
外国人との会話や海外のテレビドラマでよく耳にする『gonna』は、英語の短縮表現の一つです。カジュアルでくだけた表現のため、ごく親しい間柄で使われます。意味と使い方の注意点を確認しましょう。
「〜する予定」という意味
gonnaには、『~する予定』『~するつもりだ』『まさに~しようとしている』という意味があります。近い未来の予定や計画を話すときに使われる表現で、発音記号(アメリカ英語)は『gənə』、読み方は「ガナ」です。
会話をよりスムーズにするため、ネイティブは単語を略したり、つなげたりすることが多くあります。gonnaも短縮表現の一つで、正式な英語表現ではありません。
- What are you gonna do tomorrow night?(明日の夜は何するの?)
- I'm gonna come to the party.(パーティに行く予定よ)
ネイティブと自然なコミュニケーションを取りたいのであれば、耳から『生きた英語』を学ぶことが大切です。
「going to」の省略形
gonnaは『going to』の省略形です。文法は『主語+be going to』で、 toの後に動詞の原形を続けます。
『will』と同じ未来表現の一つですが、既に予定・計画していたことに対してはbe going to、その場で思いついた予定についてはwillを使うのが一般的です。
もう一つ、『go to』には『~に行く』という意味があります。行くの意味で使われるgo toは「I gonna Kyoto」といったように、短縮ができない点に注意しましょう。正しくは、「I'm gonna go to Kyoto(京都に行くつもり)」です。
「gonna」の使い方と例文
gonnaはネイティブの間で頻繁に使われる表現ですが、TPOを選びます。gonnaばかりを使っていると、「英語がよく分かっていない人」または「礼儀に欠けた人」と思われる可能性もあります。gonnaが使えるシーンと正しい表現方法を学びましょう。
シーンを選ぶカジュアルな表現
会話では、be going toを使うよりもgonnaを使った方が会話がテンポよく進みます。ただ、どんなシーンでも使えるかといえば、そうではありません。
低俗に聞こえるスラングではありませんが、ノンフォーマルでくだけた口語的表現であるため、友人・恋人・家族・親しい同僚など、ごく近しい仲間との会話で使うのが一般的です。
ビジネスシーンや学校の授業、フォーマルなスピーチでは使うのは避けましょう。ビジネス文書・公的文書・学校の課題・論文などで使うのはNGとされています。
▼まずは正しい表現を使用して
英語が未熟な段階では、gonnaを多用せず、be going toやwillなどの正しい表現を使用した方がよいでしょう。gonnaが当たり前になってしまうと、『gonnaを使うべきではない場面』でも使ってしまう可能性があります。
また、英語と一口にいっても、アメリカ英語・イギリス英語・オーストラリア英語など、国・地域によってさまざまな違いがあります。gonnaは主にアメリカでよく使われる表現で、全ての英語圏の人が当たり前に使っているわけではありません。
中には、gonnaを使うのを好まない人もいるため、まずはきちんとした英語で話すことを心がけましょう。相手との関係性が深まった頃合いを見計らってカジュアルな表現を取り入れていくのがベターです。
「gonna」の例文を紹介
gonnaは主に日常会話やSNS、親しい友人とのチャットで使われます。映画や音楽の歌詞にもたびたび登場するため、使い方を真似しながらボキャブラリーを広げましょう。
- I gonna go now.(今すぐ行かなきゃ)
- Are you gonna come?(あなた、来るつもり?)
- She is gonna be angry.(彼女は怒るだろうね)
- I am gonna make you pay.(そのツケは払わせるよ)
- I'm gonna go crazy.(頭がおかしくなりそう)
- I’m pressed for time.I’m not gonna make it.(時間が足りない、もっと早くやればよかった)
- I'm gonna bring you to my favorite spots.(お気に入りの場所に連れてくよ)
「gonna」に似ている英単語
gonnaのように、二つの単語がつながって音が変化することを『Linking(連音)』と呼びます。ネイティブの日常会話でよく登場する『gotta』や『wanna』にはどんな意味があるのでしょうか?
「gotta」
gottaは『got to』の短縮形で、意味は『~しなければならない』『~する必要がある』です。
原型は『have got to+動詞の原形』ですが、ネイティブの会話ではたびたびhaveが省略され、さらに got toが短縮されてgottaになります。発音記号(アメリカ英語)は『gάṭə』で、「ガタ」に近い発音です。
- I gotta go.(行かなきゃ)
- I really gotta face it .(その事実に向き合わないと)
- you gotta be kidding me!(ふざけてるの?)
「wanna」
wannaは、『want to』の短縮形で『~がしたい』『~を望んでいる』『~が欲しい』という意味があります。発音記号は『wὰnə』で、読み方は「ワナ」です。
正しい文法は『want to+動詞の原形』ですが、仲間内では「Where do you wanna go?(あんたどこにいくの?)」のように、wannaが使われることがあります。
- what do you wanna do when you grow up?(大人になったら何になりたい?)
- I wanna be with you.(ここにいてよ)
- Do you wanna go out to eat?(食事に行かない?)
まとめ
ネイティブとの会話の中で聞きなれない言葉が出てきたら、二つの単語が組み合わさったLinkingかもしれません。とりわけ、gonna・gotta・wannaの三つはよく登場するため、使い方を覚えておくと便利です。
これらはノンフォーマルな表現で、親しい仲間内でのおしゃべりで用いられます。大切な商談やスピーチでは使わないように気を付けましょう。