事実婚のメリットとは?
日本では法律婚がメジャーですが、事実婚のメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
(1)名前が変わらない
「クレジットカードやパスポートの名義変更って時間がかかるし意外と大変なんですよね。でも事実婚なら名前が変わらないので、面倒な手続きをしなくて済みました。」(広告/35歳)
入籍するとどちらかの苗字を選択することになりますが、男性側の姓を選ぶのが一般的。名前が変わる女性側は手続きが大変です。事実婚ならその手間がかかりませんし、今は入籍しても旧姓で働き続ける女性も増えていますので、結婚しても姓が変わらないことに疑問を持つ人も少ないようです。
(2)親戚付き合いがない
「結婚して籍を入れると、相手の両親や親戚とも付き合わなきゃいけないから、正直面倒だなと思います。でも事実婚ならそれを求められることもなくて、彼との生活のことだけ考えていればいいので気楽です。」(デザイナー/29歳)
結婚は家同士がするものなんて言われることもあるように、入籍すると相手の両親や親戚とのお付き合いも始まります。義理の実家や姑との確執で苦労している女性も多いこの世の中、彼との生活だけ考えればよい事実婚のメリットは大きいですね。
(3)結婚・離婚のハードルが低い
「彼と結婚したいけど、本当にこの人でいいのかって誰でも一度は考えますよね。事実婚ならお互いに違うなと思ったら彼との話し合いだけでいいから結婚に踏み切りやすいし、入籍は子どもができた時に考えたいと思ってます。」(出版/34歳)
事実婚は婚姻届を提出する必要がなく、離婚する時にも基本的には申請などの必要がありません。特別な手続きを要さない分、結婚・離婚を選ぶ心理的なハードルが低いといえます。子どもができたら入籍を考えるという事実婚カップルも多いようです。
事実婚のデメリットは?
気楽さやメリットの事実婚ですが、デメリットがあるのも事実。
ここでは事実婚のデメリットもご紹介します。
(1)子どもが生まれた時の手続きが多い
「子どもは私の籍に入っていて、今は私の姓を名乗っています。父親の証明をするために認知届を出したり、もし父親側の姓を名乗らせたい場合は家庭裁判所に申し立てが必要だったりして、けっこう手続きが大変です。」(33歳/医師)
事実婚で出産すると、子どもは自動的に母親の籍に入り、認知届を出さなければ戸籍上の父親はなしという扱いになります。籍を入れている夫婦なら普通のことが、事実婚だと手続きが必要なことも。事実婚カップルが増え、これから制度などが整ってくるかもしれませんが、今はまだ事実婚で子どもを持つにはハードルが高いと言えます。
(2)もしもの時にそばにいられない
「入院するようなことになった時に、事実婚だと病室に入れないという話を聞いたことがあります。もし命にかかわるようなことがあった時にそばにいられないのではないかと思うと不安です。」(サービス/27歳)
世の中に事実婚が認められつつあるものの、家族でないと認められないことが今はまだたくさんあるのも事実です。例えば相手が入院することになった時に、戸籍上の家族でないという理由で病室に入れてもらえないということがあるようです。入院するような事態になった時には、親や病院に事実婚のことを説明しておくとよいでしょう。
(3)世間から認められにくい
「彼とは事実婚ですが、それを説明しても分かってもらえないことが多いです。特に年配の方からはまったく理解されなくて……。」(32歳/映像)
事実婚という言葉は知っているものの、自分の周りにいたら理解できない関係だと考える人もいます。また、法的に結婚していることが信頼につながったり、ひとつのステータスだと考えたりする人もいるので、事実婚は不真面目だと思われてしまうケースもあるようです。
事実婚は気楽さとメリットがあるものの、まだ世間からは認められにくいことも多いのが現状です。
少しずつ法整備が進んできているので、これからは事実婚を選択する人がもっと増えるかも知れませんね。メリット、デメリットをきちんと理解した上で、彼とお互いにとってベストな選択をしてください。
Editor:Megumi Fukuchi
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