大人のための秘密の社交場/FACTORY
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今回特別に撮影させてもらえることになったこのBar、都内某所にある住所非公開のお店で、通称〝FACTORY〟と呼ばれている。
今回ここに訪れたのは、ファッションブランド〝Danny&Anne〟ディレクターの永田杏奈さん。
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「このBarは紹介制だからひとりで来ても安心できて、気兼ねなく呑み語ることができる場所。」
彼女の安心した表情を汲んで、マスターの選んだ一杯目は、〝GENTLEMAN JACK〟。テネシーウイスキーの水割り。
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「今夜は、おつまみに合わせたお酒を楽しんでほしくて。1品目はコーンのかき揚げだから、アメリカのウイスキーがいいなあと。」そう話すのは、名物スタッフで今回のマスター、ヤノッチ。
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「1920年代、禁酒法をしていたころのアメリカって、まさにこの店の雰囲気のように、みんな地下にこもって陽気にお酒を嗜んでいたんだよね。」
「私はオーナーとは10年来の仲だけど、こんな風に安心して呑み語りできる場所があるっていうのはとても大切。」
「僕はもともとアメリカやオーストリア、フィリピンなどにワーホリしていたから、いずれは海外で仕事しようと思ってた。だけど出会う外国人たちが皆、口を揃えて東京の魅力を語るから、東京で働こうと思って。そのまま地元熊本から東京目指してママチャリで100km…。そんなバイタリティをオーナーに買われて今に至ります(笑)。」
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2杯目は〝SYNDICATE 58/6〟、ワインボトルのような見た目のスコッチウイスキーをグラスに注いでもらう。
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「私はひとりでも呑みに行くけれど、マスターや周りの人と話すのが好き。周りの人を巻き込んで歌うスナックも好き!」楽しいお酒が好きだという杏奈さん。
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2品目は豚のソテー、パイナップル添え。このBarにはメニューはないが、好みを伝えるとその場でフードを用意してくれるのが嬉しい。
「この店はカラオケこそないけれど、音楽関係者も多く、Barにしては賑わってるほうかも。お酒よりトークのほうが進んでるんじゃないかなってくらい。オーナーを仲介役に、別れ話をしに来たカップルも居たり…!」
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「別れ話をBarで…ということはお酒が好きなカップルだったんですかね。私も呑める人は好きかな。相手のために呑むものを遠慮したくないなって気持ちがあるし。お酒が入った方が素直になれる時ってあるし、甘えたくなる(笑)。」
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そう言って3杯目のウイスキー〝響〟のロックグラスを傾ける。
装飾が印象的なこのスペシャルボトルは2014年に作られた有田焼のもの。いぶりがっこのリゾットとともにいただく。
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いつもはワイワイと語らいながらお酒を楽しむ杏奈さんだが、今宵はちょっぴり、秋の夜長に身を任せ、流れるSwing Jazzの名曲に酔いしれた。
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Model:Anna Nagata
Master:Fumiaki Yano
Photographer:Minami Otsu
Editor:Aki Tanaka
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