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「〇〇以内」は〇〇を含む?意味や定義から「未満」「以下」との違いまで解説
言葉の意味

「〇〇以内」は〇〇を含む?意味や定義から「未満」「以下」との違いまで解説

2021/08/07

期限や年齢などの条件を示すさまざまな場面で、『以内』という言葉が使われています。正確な意味が分からないと、間違った行動をしてしまう恐れがあるでしょう。社会人として恥ずかしい思いをしないように、正しい意味や使い方などを見ていきましょう。

「以内」の意味とは?

出典:pexels.com

『〇〇以内』と表現されているとき、〇〇を含んでよいのか迷うことがあります。似たような意味を持つ言葉がたくさんあるので、分からなくなることがあります。正しい意味や使い方を、解説します。

基準を含めた、それより小さい範囲

以内の『以』は、ある地点・時を起点とする意味がある漢字です。『内』は一定の範囲の内側を表します。二つを合わせると、起点を含めて、それより内側の範囲という意味になるのです。

『〇〇以内』の〇〇を含む、内側の範囲であることを押さえておきましょう。例えば『予算は10万円以内』と指示された場合、10万円ちょうどまでお金を使えるという意味です。

▼使い方の例

・アンケートを送ったので、受け取った日から3日以内に返送してください 

・400文字以内の作文が必要になった 

・写真の横幅を10cm以内に収めてください 

「以内」を表す記号

以内を表す記号は『≦』で、読み方は『小なりイコール』となります。数の大小関係を表すために使う不等号の一つとして、算数や数学で習ったことがある人も多いでしょう。

例えば『x≦3』は『xは3より小さい数字、または3』という意味です。『xは3以内』とも言い換えられます。反対語の『以上』を表す記号は『≧』で、読み方は『大なりイコール』です。両方、セットで覚えておきましょう。

「以内」に似ている表現との違い

出典:pexels.com

『以内』と近い意味を持つ言葉は多く、どのように使い分けたらよいか混乱することがあるでしょう。似た意味で使われることがある、言葉の使い方や例文を紹介します。

「以下」

『以内』が基準点を含む、内側の範囲という意味で使われることに対し、『以下』は基準点よりも、数量や程度などが下である状態を意味します。

『20歳以下』であれば、20歳の人も含んで下の年齢のことです。18歳以上20歳以下なら、18歳・19歳・20歳の人のことを指します。後に述べる事柄を指して使うこともでき、こちらの場合は『後述』と言い換えても同じ意味です。

▼使い方の例

・平均点以下の人は、休日返上で補習を受ける決まりだ 

・応募要項は以下をご覧ください 

「以降」

『以降』は、基準となる地点や時期を含めて、後ろであることを示したいときに使える表現です。例えば、15時以降の場合は、15時より後と言い換えられます。

時間や日付だけでなく、出来事を基準にして使うことも可能です。ビジネスシーンでは多く使われる表現なので、意味や使い方をしっかりと覚えておきましょう。

▼使い方の例

・〇〇さんが出張から戻るのは、25日以降になります 

・あの日以降、彼女から連絡が来なくなった 

「未満」

以内・以下・以降などの意味と一緒に、覚えておきたい表現が『未満』です。漢字の違いを意識すると、以内や以下などと全く違う意味を持っていることが分かります。

『未』は『まだ〇〇しない』という意味があり、未満は、まだ満たない・足りないという意味です。基準点を含まず、その値に達しない状態のことを指します。『20歳未満』の場合、20歳の人は含まれません。

▼使い方の例

・年収250万円未満の人を対象に、新たなサービスを開発した 

・高校生未満の子どもを対象に、医療費が助成される場合がある 

「まで」

『まで』は範囲を区切るときや、制限や限度を示すために使われる言葉です。『受付は25日まで』となっている場合、25日も含みます。

『5000円まで支払う』となっている場合、5000円を上限にするという意味です。また、『駅まで歩く』と表現したときは、駅にたどり着くまで歩くというニュアンスになります。

▼使い方の例

・レポートの締め切りは昨日までだったのに、忘れてしまっていた 

・子どもからお年寄りまで、簡単に使える商品を作りたい 

「以内」を使う際の注意点

出典:pexels.com

さまざまな場面で『以内』を使って、範囲を示す機会があります。言いたいことを正しく伝えるために、使用上の注意点も押さえておきましょう。

ビジネスでは具体的に伝えて

ビジネスシーンでは期間や上限などを示す機会は多く、『〇〇以内』という言葉で何かを案内しなければならない機会が頻繁に訪れます。

範囲が曖昧にならないように、具体的に示すことが必要です。例えば、「この書類を1週間以内に返送してください」と案内する場合、いつを起点にして1週間以内なのか、分かりづらいでしょう。

書類が作成された日なのか、書類が届いた日からなのか、明確に記載しなければ混乱が生じます。「書類が届いた日から、1週間以内に返送してください」とすれば、範囲がより明確になるでしょう。

まとめ

『以内』の意味や使い方が分からなくなったときは、基準となる値を含むことを思い出しましょう。『以』の漢字が、ある地点や時間の起点という意味があることを、理解することがポイントです。

漢字の意味が分かっていれば、似たような意味を持つ『以降』や『以下』などの言葉も、間違えて受け取ることがなくなるでしょう。

ビジネスシーンでは、相手の立場になって分かりやすい表現かどうかを考えて、言葉選びをすることが求められます。より分かりやすく範囲を示せるように、ほかの言葉も組み合わせながら使用しましょう。

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