「思い」と「想い」の違い、知ってる?それぞれの意味と使い方を紹介
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「思い」と「想い」の違い、知ってる?それぞれの意味と使い方を紹介

2021/08/11

文章を書いているとき『思い』と『想い』のどちらを使えばよいのか、迷った経験を持つ人もいるでしょう。使い分ける方法を知っていると、表現の幅が広がります。社会人として恥ずかしい思いをしないように、正しい使い方を見ていきましょう。

「思い」と「想い」の違いとは?

「思い」と「想い」の違いとは?
出典:pexels.com

「思い」と「想い」はどちらも、ある物事について思い浮かんだ考えを表す言葉です。ほとんど同じ意味を持ちますが、微妙な違いがあります。どんな違いがあるのか、見ていきましょう。

「思い」の意味

『思い』という言葉は『頭の中で思い浮かんだこと』『論理的な思考に基づく考え』などに対し使用します。幅広い意味があり、感情的な心の動きに対しても使われることが特徴です。

意見を述べる際に、動詞として『〇〇だと思います』というように口頭や文章で使用したり『切実な思い』というように、名詞として使ったりします。

『思い』を使用した表現方法は多く『思いがけない』『物思い』『思い思いに』など、幅広い使い方がされ、目にする機会は多いでしょう。

▼「思い」を使った例文

  • 言葉で思いを伝えなければ、誤解が生じる
  • 思い半ばで、あきらめなければならないことがつらくてたまらない

「想い」の意味

『想い』は『心に感じるまま思い浮かべたこと』や『イメージしたもの』に対して使います。『未来への想い』『壮大な想い』など、日常的な表現というよりは、創作物の中で使われることが少なくありません。

少々、情緒を感じさせる表現をしたいときに、使ってみるとよいでしょう。『思い』には、『想い』と同じ意味合いが含まれているため、『思い』と言い換えても意味は伝わります。

▼「想い」を使った例文

  • この想いは口にせず、ずっと大切に持っておこう
  • これまで、頑張ってきたみんなの想いを汲み取りたい

「思い」と「想い」の使い分け方

「思い」と「想い」の使い分け方
出典:pexels.com

微妙な差はあるものの、『思い』と『想い』はほぼ同じ意味を持つ言葉であるため、使い分け方に悩むことは多いでしょう。どのように使い分ければよいのか、解説します。

ビジネスでは「思い」を使う

ビジネス文書や履歴書などには『思い』を使用しましょう。思いは『常用漢字』に定められています。常用漢字は法令・公用文書・新聞などのほか、一般的な社会生活で書き表すときに使用する漢字の目安になるものです。

絶対に使わなければいけないという決まりはありませんが、特別な思惑がないのであれば、オフィシャルな文書には常用漢字である『思い』を使った方がよいでしょう。

参考:文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 常用漢字表の音訓索引

親しい間柄ではどちらもでもOK

親しい間柄の人に手紙を書く際には、私的な用件ですから、自分の考えでどちらを使うか決めて問題ありません。手紙を書く人に対する気持ち次第で、どちらを使ってもよいといえます。

簡潔に用件だけを述べたいときは『明日のランチはパスタにしようと思う』というように、思うの方を使います。

『〇〇さんのことを、心にずっと想ってきました』『想いを伝えなければいけないと感じて、筆をとりました』というように、ここぞというときには『想い』を使用すると、気持ちが伝わる手紙を書けるはずです。

ラブレターを書くときや、感情的な表現をしたいときに重宝します。伝える内容によって使い分け、情感豊かな文章を書きましょう。

その他の「おもい」と読む漢字

その他の「おもい」と読む漢字
出典:pexels.com

読み方を知らなければ、読めない『おもい』と読む漢字もあります。思いや想いと似た意味がありますが、常用外漢字となるので、使う機会は少ないかもしれません。

それぞれの意味が分かると、書いた人の意図をより深く読み取れます。同じ読み方で、意味が近い漢字を見ていきましょう。

「憶い」

『憶い』は心の中に残っていて、忘れないという意味がある言葉です。『追憶』『記憶』などに使われる漢字で、『過去を思いやる』という意味を持っています。

以前の出来事を、振り返るようなシーンで使うようにしましょう。漢字に詳しい人以外には通じないので、使用する相手を選ぶかもしれません。

▼「憶い」を使った例文

  • その姿は遠い昔、仲良く一緒に遊んでいた子の姿を憶い出させた

「念い」

常に心の中にあるくらい『ある思念に固執する思い』のことを念いといいます。『信念』『執念』『念のため』というように『ねん』と読むことが一般的ですが、おもいと読む場合もあるのです。

思いや想いとは違い、かなり強力に思っている様子が伝わるため、使いどころを間違えると誤解を生んでしまうかもしれません。気軽に使用しないようにしましょう。

▼「念い」を使った例文

  • 長年、重苦しくのしかかってきた念いをはらしたい

「懐い」

懐かしい気持ちで思い返す様子を表す『懐い』という言葉もあります。『懐』という漢字は『ふところ』といって、着物の胸の内側部分のことです。

心を表す『りっしんべん』に、衣で涙を隠す様子を表した会意文字が組み合わさって誕生した漢字で、懐かしさのあまり涙を流したことに由来するとされています。

現時点で頭の中で考えているようにことではなく、過去を振り返り、懐かしい気持ちが湧いてきたことを表現したいときに使いましょう。

▼「懐い」を使った例文

  • 校舎が取り壊されるにあたって、心に浮かんだ懐いを振り返る

まとめ

『思い』と『想い』には微妙な違いがあり、使い分けに悩むことが多いですが、公式な文書では常用漢字である『思い』の方を使いましょう。創作や手紙などでは『想い』を使うと、よりバリエーション豊かな表現ができます。

普段は使用しない『念い』や『懐い』などの表現も合わせて覚えておくと、書き手の気持ちをより深く読み取れるはずです。思いや想いよりも、より限定的な使い方をする点を押さえておきましょう。

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