「なので」はラフな言い回し?ビジネスで使える言い換え表現を紹介
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「なので」はラフな言い回し?ビジネスで使える言い換え表現を紹介

2021/08/11

何かを説明する際に『なので』という言葉を使ったことがある人は多いでしょう。何気ない会話の中によく出てきますが、さまざまな言い換え表現があり、その場に応じた正しい使い方をすることが求められます。正しい使い方を見ていきましょう。

まずは「なので」の意味を知ろう

まずは「なので」の意味を知ろう
出典:pexels.com

『なので』は、日常会話でよく使われるため、特に使い方を意識して使っているという人は少ないかもしれません。詳しい意味や使い方をチェックする前に、どんな意味で使われている言葉なのか、おさらいしましょう。

「なので」は会話で使用する言葉

会話の中で「昨日から全然寝てない…。なので会議の内容が全然頭に入ってこなかった」というように、接続詞として『なので』を使うことがあります。

理由や原因を説明する流れで、使用することが一般的です。『〇〇であるので』という言葉を話し言葉として表現したもので、あらたまった席以外の、カジュアルな場面での話し言葉として使います

目上の人と会話する際や、ビジネスシーンでは相応しくない表現です。言葉の使い方が分かっていない人だと思われてしまう恐れがあるでしょう。

「なので」の使い方とは?文頭に使うのは間違い

なのでは『な』と『ので』に分解できます。『な』は『〇〇だ』と言い切る際に使う『だ』が変化したもので、『ので』は理由や原因を説明するときに使う接続助詞です。

本来は接続詞ではなく、複数の単語から成り立つ連語として扱われてきました。接続詞のように使うことが増えてきたことから、間違った使い方が正しいものとして認知されるようになったようです。

接続詞として文頭に使うのは間違いで「昨日から全然寝ていなかったので、会議の内容が全然頭に入ってこなかった」が正しい使い方です。文頭に理由を説明するための接続詞を使うときは、ほかの言葉で言い換えましょう。

  • 【誤】昨日から全然寝てない…。なので会議の内容が全然頭に入ってこなかった
  • 【正】昨日から全然寝ていなかったので、会議の内容が全然頭に入ってこなかった

「なので」の『話し言葉』の言い換え

「なので」の『話し言葉』の言い換え
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仲のよい友達や同僚などと話す場合はよくても、目上の人や顧客などと話す際には、間違った言葉を使うと失礼な印象を与えてしまうことがあります。『なので』を丁寧に言い換えた表現を見ていきましょう。

「ですので」

『なので』はカジュアルな印象を与える言葉であるため、目上の人には使えません。気心が知れていない人に対しては、馴れ馴れしい印象を与えてしまう心配があります。

敬語で話すことが好ましいフォーマルな場所では、『なので』を敬語表現にした『ですので』を使用しましょう。丁寧な言い切り表現の『です』と接続助詞の『ので』を組み合わせた言葉なら、目上の人にも使用できます。

  • 〇〇さんは、甘いものが苦手ですので、お菓子以外の贈り物がよいと思います
  • 会議が終わるまでまだ時間がかかりそうですので、こちらでお待ちいただけますか

「ですので」も『なので』と同様、文頭で接続詞のように使用するのは誤用とされています。

「ですから」

理由を説明するために使う『〇〇だから』という表現を、丁寧にしたものが『ですから』です。『〇〇ですから、〇〇ができます』というように、理由をはっきりと説明したいときに使用しましょう。

『ですので』よりも、きっぱりとしているニュアンスを感じさせる表現です。そのため、原因がはっきりとしていないときには使わないようにしましょう。

  • これはまだ発表できないことですから、黙っているしかないのです
  • 期日までに返事をすると約束したのですから、しっかり守ってください

「だから」

『だから』は『なので』と同じ意味がありますが、よりカジュアルな印象を与える言葉です。「だから、言ったでしょう」「〇〇だから、いけないんじゃない?」など、日常的な話し言葉として、よく使われています。

親密な関係にある人同士が、プライベートで使うのであればよいですが、公式な場面で他人に使用すると、不躾な印象を与えてしまうでしょう。シーンを選んで使うことをおすすめします。

  • 雨が降りそうだから、傘を持って行くように言った
  • 言われた通りのやり方で、歯を磨いていなかった。だから、虫歯になるのは当然だ

「なので」の『書き言葉』の言い換え

「なので」の『書き言葉』の言い換え
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話し言葉は、ビジネスメールやあらたまった文書などには使えない表現です。『なので』という言葉を、書き言葉として言い換えたいときに使える表現の一例を見ていきましょう。

「したがいまして」

前の文章に続いて、次の文章をつなげたいとき『したがって』という言葉を使います。漢字で書くと『従って』となり、後に続く言葉が先に出た話題と、主従関係になっていると覚えると分かりやすいでしょう。

『したがいまして』は、したがっての丁寧な表現で、あらたまった文章を書くときに使える言葉です。やや形式ばった印象を与えますが、口頭でも使えます。

  • ビルの電気系統に問題が起き、復旧のめどが立っていません。したがいまして、業務を通常時間よりも早く切り上げることにします
  • 〇〇先生の診断結果にしたがいまして、手術を受けることにいたしました

「そのため」

話すときも文章にするときも、比較的使いやすいものが『そのため』という表現です。『そういうわけで』『だから』などと同じ意味を持ち、独立した接続詞として使えます。

理由と結論をつなげたいときに、役立つでしょう。文章や言葉の前の方に何らかの原因があり、後ろの方で結果を伝えるときに使うことがポイントです。

  • 雨が降ると道がぬかるんで、タイヤがはまる心配があります。そのため、道路を舗装することが必要なのです
  • このままだと、以前と同じようには勉強ができそうにありません。そのため、休学届を出すことにしました

「よって」

原因を説明するときに『〇〇によって、〇〇しました』というように使います。『その影響で』『〇〇ゆえに』などに言い換えてもよいでしょう。やや堅い印象を与える表現で、ビジネスシーンなどでよく使われます。

論文や企画書などでは、頻繁に使う機会があるでしょう。口頭で使っても間違いではありませんが、やや堅苦しい表現になるので使いどころは考えた方がよさそうです。

  • 伝達が不十分だったことによって、事故が引き起こされた
  • 従来の工法にはない工夫が認められ、評価を受けました。よって、表彰状を授与します

「なので」を使う際の注意点

「なので」を使う際の注意点
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友人同士の会話で使う分には問題は起きないですが、いつでもどこでも『なので』を使えるわけではありません。間違った使い方をすると、恥ずかしい思いをするでしょう。使う際の注意点を紹介します。

「なので」は敬語ではない

普段、話し言葉として使い慣れていると、つい『なので』を使いたくなりますが、敬語表現ではないため、ビジネスシーンでは使用しないように注意しましょう。

乱用すると、社会人としてのマナーが足りない印象を与えてしまいます。特に、目上の人と話す際は、意識して使わないようにしたい言葉です。

面接を受けるときや、顧客への電話対応などでは『ですから』『ですので』などの、丁寧な言い回しに言い換えることを心掛けましょう。

書き言葉として使用できない

『なので』は話し言葉であるため、メールや文書などで顧客への連絡が必要な際や、公的な書類などには使えません。理由を説明する接続詞を使う際は『そのため』『よって』などを使いましょう。

文書では『~なので、〇〇です』ではなく『~ため、〇〇です』と書くようにし、文頭に同じ意味の言葉を使用したいときは『だから』と言い換えられますが、丁寧な表現をする場合は『ですから』を使用しましょう。

文書にするときは『したがって』『そのため』などを、うまく使い分けることがポイントです。あらたまった文書を書くときは、話し言葉になってしまっていないか、チェックすることをおすすめします。

まとめ

同じ意味を持つ言葉だったとしても、どんな言葉を選ぶかによって、人に与える印象が違います。『なので』はラフな印象を与えるため、親しい者同士が話すときに使用し、フォーマルな場所では使わないようにしましょう。

文書に使う際は『なので』を使用するよりも『そのため』『したがいまして』『よって』などを選ぶのが正解です。社会人らしい言葉の使い方ができると思ってもらえるように、場面に相応しい言い方や書き方を心掛けましょう。

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