手軽に“自然ぐすり”を取り入れられる!「タンチュメール」って?
「自然ぐすり」の取り入れ方や効能をお伝えする中で、何度か紹介してきた「タンチュメール」。自然ぐすり以上に、日本ではまだまだ馴染みがないため、初めて聞く!という人も少なくないはず。ということで今回は、タンチュメールにフォーカス。その魅力やイチオシ商品をご紹介します!
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まず、タンチュメールとは「ハーブ抽出液」のこと。ハーブをアルコールやグリセリンなどに漬けて作られ、日本では「チンキ」の名で古くから親しまれてきました。もちろんそのままでも飲めますが、少量を水やぬるま湯で割って飲むのが一般的です。
「香りが強そう」、「味が想像できない」と不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、じつはとってもマイルド! 私はこれを毎朝、その日の体調や気分によって選んで飲むのが日課です。そのほか、ミーティングなの集中力を高めたいときには頭がすっきりするものを、寝る前には安眠を促すものを、と、さまざまなシーンで取り入れています。
タンチュメールの魅力で特筆すべきが、何と言ってもその手軽さ! とくに忙しい朝は、優雅にハーブティーなんて淹れていられない!というのが本音ですよね(笑)。そんなときもタンチュメールなら、水に数滴垂らすだけで完成。タンブラーに入れて通勤中に飲むも良し、オフィスに置いて仕事始めに飲むもよし。時短だけでなく、どこでも好きな場所で飲めるのもナイスなポイントです♪
効能別に選ぶ! 豊富な種類からイチオシをご紹介
タンチュメールは、1種類のハーブから抽出されるものに限らず、数種類のハーブをブレンドしたものも。豊富な種類から、その日の体調や気分によって選べます。今回はそのなかでも、特にお気に入りの3種類をご紹介します。
■ストレスを和らげ、精神バランスを整えてくれる「メリッサ」
エルボリステリア タンチュメール メリッサ 100g ¥2,600/コスメキッチン
私にとっての“お守り”のような存在が、「メリッサ」。別名をレモンバームと言い、万能薬と呼ばれるほど、作用が多岐にわたるシソ科の植物です。
海外では“植物性の緩和なトランキライザー”とも表現される「メリッサ」は、精神面の落ち込みやイライラを緩和し、気分のアップダウンを感じたときや、精神状態を安定させたいとき、またPMSの軽減にも効果てきめん。継続して飲めばそれらの不快を未然に防ぎ、よりストレスを軽減できますよ。
また「メリッサ」には、胃腸の働きを良くし、消化を促す働きも。不規則な食生活が続いているときや、食べ過ぎ・飲み過ぎで胃腸の疲れを感じたときにもオススメです!
■体の疲れを感じたら、「エキナセア」で免疫力をチャージ
エルボリステリア タンチュメール エキナセア 100g ¥2,600/コスメキッチン
忙しい毎日のなか、ふとしたときに疲れがドッと現れ、「ヤバイ!体調を崩してしまうかも……」と感じる瞬間がありますよね。そんなピンチを感じたら、すかさず「エキナセア」を摂取!
キク科の植物である「エキナセア」から抽出される有効成分には、多糖類や糖タンパク質、フラボノイド類など、免疫力を上げる作用を持った物質が多数含まれています。その抗ウイルス・抗菌作用はハーブのなかでも群を抜いており、ハーブ先進国のドイツでは、国家レベルで有効性を認定しています。
疲れを感じた日は寝る前に、「エキナセア」を混ぜた白湯を一杯。免疫力が上がることで、風邪やインフルエンザ、花粉症対策にも効果を発揮します。繁忙期や旅行に備えて健康を維持したい!というときに、ぜひ!
■ここぞ!というときは「ギンコビロバ」で集中力アップ
エルボリステリア タンチュメール ギンコ 100g ¥2,600/コスメキッチン
より集中力が求められるセミナーやミーティング前に飲んでいるのが、イチョウの葉「ギンコロビバ」のタンチュメール。脳の毛細血管を広げる作用により、頭の回転が良くなる、集中力が高まる、といった効果が期待できます。
タンチュメールなら、外出続きのときも、タンブラーやペットボトルの水にさっと混ぜて飲めるのが便利。ちなみに自然ぐすりは科学薬品に比べ、効果が出るのに時間がかかるため、結果を出したい時の約30分〜1時間前に摂取するのがベストです。
血液やリンパの流れを促進する「ギンコロビバ」は、二日酔いによる頭痛にも効力を発揮します。またドイツでは認知症予防薬として認定されているので、両親や祖父母へプレゼントするのも良いでしょう。
エルボリステリア タンチュメール バレリアン 100g ¥2,600/コスメキッチン
上記以外にも、張り詰めた気持ちを和らげて安眠を促す「バレリアン」、自律神経を整えて焦りや不安を取り除く「セントジョーンズワート」、肌トラブルに内側から働きかけハリと潤いをもたらす「ゴツコラ」など、まだまだたくさんの種類があります。まずは今最も気になるお悩みから選んでみてくださいね!
PROFILE:南上夕佳(なんじょう・ゆか)
植物療法士、ルボア フィトテラピースクール副代表、デリケートゾーンケアブランド「アンティーム オーガニック(INTIME ORGANIQUE by lebois)」インストラクター。ホルモンバランスを崩したことをきっかけに、植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」にてAMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定資格を取得。日本における植物療法の第一人者、森田敦子に師事し、ともに啓蒙活動を行いながら、老舗百貨店やレストラン、企業で数々のセミナーやカウンセリングを行う。著書に『自然ぐすり生活』(ワニブックス)がある。
Photo : Yuki Kato Editor : Ayano Nakanishi