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恋愛心理学

年の差婚ってどんな心構えが必要?【チェックリスト】

2019/10/21

年の差婚には同年代婚にはない多くの壁があります。価値観の違いや老後の生活など、不安要素がいくつも挙げられますが、最近は芸能人をはじめ『幸せな年の差婚』をする人が増えています。年の差婚で後悔しないためにはどんな心構えが必要なのでしょうか。

結婚をする前に考えておくべきこと

年の差が離れた相手と結婚する人は、同世代カップルよりも、考えておくべきことがたくさんあります。

年齢によっては結婚前から退職後や老後の生活を想定しなければならない場合もあるでしょう。

子供を作るのか、作らないのか

『子供を作るか作らないか』は、結婚前に相談しておきたい重要ポイントのひとつです。

それは2人の年齢や体力、経済的事情、家族の問題などが絡んでくるためです。

自分は子供が欲しいと思っていても、相手は生涯夫婦だけの仲睦まじい生活を望む場合もありますし、その逆のケースもあるでしょう。

『子供は天からの授かりもの』と考え、お互いの意見を尊重できるカップルは理想ですが、2人だけで完結する問題ともいえないのが現実です。

跡継ぎや孫が期待されているのに、年齢的・体質的に子供が授かりにくく、結婚後に肩身の狭い思いをするケースもあります。

まずは、結婚前にしっかりとお互いの意思を確認しておく必要があるでしょう。

年金など年の差からくるお金の問題

年齢に差があると、収入面でも格差が生まれます。

どちらかが一方に合わせなければならない状態が続くと、生活的にも精神的にもきつく感じてしまうでしょう。

結婚後、子供が生まれてからは多くの養育費がかかります。

子供の就学時に、自分たちはそれぞれ何歳なのかを考えてみましょう。

子供がやっと大学に進学した頃に、どちらかが退職を迎えるケースもあるはずです。

既にどちらかが『働き盛り』の年齢を過ぎていると、もう一方に負担がかかる可能性が高くなります。

また、年の差婚の場合、退職時期・老後の生活費・年金の受給額・相手が死去した後の生活についても早めに考えたほうが良いでしょう。

そもそも年の差婚の定義は?

通常、1歳や2歳の年の差は『年の差婚』のカテゴリーには入りません。

そもそも世間で『年の差』とされるのは、何歳離れている場合でしょうか?

一般的には10歳差以上

一般的に、年の差婚といわれるのは、『10歳以上』の年の差がある場合です。

といっても、5、6歳の差があるだけで『かなりの年の差がある』と感じる人もいるので、その人の感覚によるところが大きいでしょう。

芸能人の年の差婚を挙げてみると、加藤茶さんと綾菜さんのカップルは45歳差、HIROさんと上戸彩さんは16歳差、市村正親さんと篠原涼子さんは25歳差です。

男性が女性よりも10歳以上年上というケースが圧倒的に多いですが、小雪さんと松山ケンイチさん(8歳差)や、菊地凛子さんと染谷将太さん(11歳差)など、姉さん女房の夫婦も見受けられます。

年の差婚にはメリットもいっぱい

芸能人の年の差カップルが増えるにつれて、年の差婚に対する抵抗感が少なくなってきています。

パートナーとの年が離れすぎて不安を感じる人は、よい面にもスポットライトを当ててみましょう。

価値観の違いや老後の不安要素だけでなく、年の差がもたらすメリットもたくさんあるのです。

相手が年上の場合は頼れる

10歳以上年上の相手は、人生経験が豊富で精神的にも成熟していることが多いので、頼りがいがあります。

人にもよりますが、同年代にありがちな幼稚さがなく、落ち着いた大人の雰囲気が感じられるでしょう。

自分の未熟さや失敗、わがままを優しく包んでくれる包容力に、つい甘えたくなるのではないでしょうか。

仕事や人間関係などで悩んだときは、人生経験者ならではの的確なアドバイスが期待できます。

年下に頼りにされればされるほど、相手も責任感や自覚が生まれ、時を経るごとにベストカップルになる可能性があるでしょう。

相手が年下の場合は可愛く感じる

相手が年下の場合、可愛く感じてしまう人が大多数のようです。

仕事で疲れたとき、顔を見ると癒されるのも年下の魅力ですね。

『年上のくせに…』とイライラしてしまう失敗でも、年下なら『しょうがないな』と寛大に許せてしまうでしょう。

年上の目には、年下の不器用さが可愛らしく映るのです。

一方で、頼りないと思っていた年下の相手が、いざというときにリーダーシップを発揮したり、ちょっと強引だったりすると、そのギャップにキュンとする人は多いですね。

また、若い人と一緒にいると、身だしなみや美容に気を遣うことが増え、知らず知らずのうちに心身の若さが保たれているのもメリットでしょう。

経済的に安心できる

人によって異なりますが、年がグッと離れた年上の相手は、社会経験が豊富なぶん、自分よりも収入が多い傾向があります。

管理職や専門職に就いていればなおさら経済的な安定が期待できるでしょう。

年下の相手の場合、ある程度の年齢までは自分の経済力が上回っているかもしれません。

しかし、将来的に大きく花開く可能性を秘めており、自分が仕事を退職しても家計を支えてくれるはずです。

意外とケンカが少ない

年の差婚は、『価値観の違い』からケンカが多発しそうに思えますが、そうとも限りません。

『寛大な年上と甘え上手な年下』という構図ができていれば、意見の押し付け合いは少ないでしょう。

年下が年上に尊敬や信頼の念を抱いている場合も同様で、片方が相手を受け入れるパターンになりやすいです。

同年代は年齢や立場が対等なだけに、ケンカした後、自分から謝りにくいというカップルは多いですね

また、『価値観』は同じですが、『精神年齢』も同じわけではありません。

どちらかが愛想を尽かせたり、ちょっとしたことで言い争いに発展したりするケースもあるでしょう。

年の差婚のデメリットは?

愛情があれば年の差は関係ありませんが、長い結婚生活において、年の差婚にはさまざまなデメリットがあることも覚えておきましょう。

話が噛み合わないことがある

10歳以上の年の差があると、生活のあらゆる場面で『ジェネレーションギャップ』を感じるでしょう。

同年代なら昔流行したファッションや音楽で盛り上がれるところが、年の差があるとお互いの世代の事情に疎いので、話が噛み合わなくなってきます。

文化面だけでなく、マナーや常識、生き方などにも違いがみられ、次第に相手に対して疑問を持つようになるかもしれません。

バブル世代・氷河期世代・プレッシャー世代・ゆとり世代など、5~10年ごとに時代は変化しています。

世代が違えば、話や考え方がすれ違うのは当然でしょう。

親子のような空気になることも

年の差がありすぎるカップルは、デート中に父と娘、または母と息子に間違えられ、ショックを受けるかもしれません。

また、いちいち説明しなくてはならず、出かけるのが面倒に感じてしまいます。

同世代カップルのようなトキメキはなく、まるで親や子と一緒にいるような雰囲気になることもあるでしょう。

カップルにとって『やすらぎ』は大事ですが、男女のドキドキ感がなくなると、他に刺激を求めたくなるのもデメリットです。

年下の浮気を心配する年上が多いのが現状でしょう。

親、周りに反対されやすい

10歳以上年の差があると、親や友人に結婚を反対されやすくなります。

理由はたくさんありますが、金銭面や老後の生活を心配する意見は多いです。

相手が年上の場合は、同世代カップルよりも早く、相手の親の介護問題、また自分たちの介護問題に直面することになります。

また、事情を知らない他人や相手の親族からは『遺産目的で結婚した』と思われる可能性もゼロではありません。

一方、相手が年下すぎる場合、『自分の娘(息子)を末永く見てくれるのか』という不安がつきまといます。

実際、年の差婚の離婚率は高く、一度離婚すると生涯独身で過ごす人も少なくないようです。

年の差婚の離婚率

同年代カップルに比べ、年の差カップルの離婚率は低いのでしょうか、それとも高いのでしょうか?

約2倍ともいわれている

20歳以上離れた年の差婚の離婚率は、同世代婚の倍といわれています。

ミシガン大学のコンピューターサイエンス研究助手、ランダル・オルソン氏によれば、年齢差が5歳の離婚率は18%上昇し、10歳離れると39%、そして、20歳差ではなんと95%上昇、つまり約2倍になるとされています。

出典:「年の差婚」は長続きせず? 20歳違えば離婚率が倍に - WSJ

もちろん、これはあくまで統計上のことですから、すべてのカップルが別れるという話ではありません。

とはいえ、年の差があると離婚しやすい傾向があることがうかがえます。

年の差婚が離婚しやすい原因

包容力や経済力のある年上と、甘え上手でバイタリティに溢れた年下のカップルは、一見、ベストカップルのように思えます。

しかし、同世代カップルにはないさまざまな現実の壁があるのです。

結婚の理由が打算的なことがある

年の差婚は、結婚の理由が打算的な場合があります。

たとえば、家柄が立派・遺産が多い・肩書が良いなどです。

相手も自分に対して何らかの目的を持っているかもしれません。

打算的な結婚は、自分が望んだものが得られるメリットがある一方、それと引き換えに自由や愛が得られないデメリットもあるのです。

打算的な結婚で、かつ子供がいない場合、ちょっとした困難でも一緒に暮らすのが苦痛に感じてしまいます。

子供ができにくい

現代は医療が発達し、晩婚の高齢出産も可能な時代になってきています。

しかし、年齢が上がるにつれ、妊娠や出産が大変になることを覚えておきましょう。

女性不妊ばかりが取り上げられがちですが、男性は35歳を過ぎると精子の運動量は次第に落ち、妊娠させる力も低下していきます。

不妊が離婚の引き金になるなど、子供がいないことが離婚を容易にしてしまうケースもあります。

価値観のずれが生活に影を落とす

文化や習慣などの表面的なジェネレーションギャップは楽しむことができますが、物事の評価の基準となる『価値観』がずれていると、すれ違いや衝突が増えていきます。

たとえば、90年代のバブルを謳歌した世代と、バブル崩壊後の氷河期を過ごした世代とでは、金銭感覚や人生観が全く異なるでしょう。

結婚生活が長くなるにつれ、相手に対する忍耐力は弱くなり、ちょっとした行動や言葉にイライラしてしまいます。

価値観の違いによる衝突は、同世代でも起こりうる問題なので、年の差があるなら、なおさらと考えましょう。

まずは自分の価値観を押し付けず、歩み寄る姿勢を見せることが大切です。

介護の問題がのしかかってくる

年の差婚をすると、2人の自由な結婚生活はそれほど長くは続きません。

というのも、どちらかの親が高齢になり、『介護問題』が浮上するためです。

誰が面倒を見るかは家庭ごとに違いますが、多くの時間やお金が、介護に回るのは仕方がないことでしょう。

また、親の介護からそう遠くはない将来、今度は年の離れた配偶者の面倒を見なければならない問題にも直面します。

こうした心身の束縛がストレスになり、別れを決意する年下も少なくありません。

年の差婚で幸せになるコツ

年の差婚は、同世代婚にはない苦労があります。

しかし、実際に夫婦円満のカップルも多いので、本人たちの努力と心がけ次第ともいえるでしょう。

年の差婚で幸せになるポイントは5つあります。

お金の問題は最初に解決しておこう

年の差が収入の差でもあります。

相手が年上の場合、結婚当初は優雅で安定した生活ができるかもしれませんが、退職を迎えるのが同世代婚より早く、『ローンが残っている』『養育費が払えない』などの問題が出るかもしれません。

こうしたお金の問題は早めに話し合い、人生プランをしっかりと立てておきましょう。

『今は余裕があるが、先のことを考えて、共働きで頑張る』といった具体的な案も出てくるはずです。

周りと自分たちを比較しない

自分の相手が年上だった場合、同年代よりも早く年をとり、介護問題や老後の生活問題にも早く直面するでしょう。

また、年下の相手を持った場合は、頼りなさや経済面での不安が大きいかもしれません。

幸せな年の差婚の秘訣は、パートナーを他人と比較しないことです。

欠点を探し、比べるのではなく、その人だけの長所を見つけ、伸ばしてあげる心の余裕を持ちましょう。

お互いの価値観を受け入れる

価値観の受容は、結婚において大切なポイントのひとつです。

年の差婚に限らず、全ての結婚にいえることでしょう。

育った環境・年代が違うと、金銭感覚・人生観・物事を考える基準・常識・習慣・好みが大きく違ってきます。

自分では常識の範囲内であっても、相手にとっては非常識に感じる場合もあります。

価値観の違いやズレが生じたときは、頭ごなしに否定せずに、相手のバックグラウンドを理解する努力をしましょう。

ただ、自分を曲げて相手に合わせたり、相手を自分の基準に合わせたりする必要はありません。

自分の基準で評価・批判せずに、ありのままを受け入れる『受容の姿勢』を心がければ、相手も同じように接してくれるでしょう。

年上だから年下だからと無理をしない

『私が年上だから彼をリードしなきゃいけない…』と無理をしてしまっていませんか?

本当は甘えたいのに、年上だから甘えられない、弱音が言いにくい人もいるでしょう。

そもそも、本当の自分を出せない相手は本来、結婚のパートナーとしては相応しくないといえます。

世間一般的な年上や年下のイメージに惑わされ、自分にプレッシャーを与えないようにしたいですね。

また「若いから甘いのよ」「年上なんだから、しっかりして」などの『年齢を理由にした発言』は控えるようにしましょう。

たとえ、何気なく発した言葉でも、相手を傷つける可能性は大です。

夫婦は対等な関係であることを意識する

年がいくら離れていても、夫婦間には主従関係はありません。

上司と部下の関係のように、どちらが上でどちらが下という『差』はないものと考えましょう。

年の差があると、年上が主導権を握る傾向があります。

相手を考えたリーダーシップは好意的にとられますが、度を過ぎた束縛や自分の価値観の強要は、もはや『モラルハラスメント』(モラハラ)です。

「自分は働いているのに、お前は何もしていない」「その考えは非常識だ」「こんなはずじゃなかった…」という言葉が出るのは、立場が対等でないことを意味しています。

モラハラが日常的になると夫婦関係が破綻する日はそう遠くはありません。

年齢に関係なく、常に自分と相手は対等であることを意識しましょう。

もし、モラハラの兆しがあれば、早めに解決策を考える必要があります。

まとめ

年の差婚は、同年代にはない色々な壁がありますが、2人で乗り越えられれば、絆の強いカップルになれるはずです。

結婚前は、お互いの年齢を考えたライフプランを立て、将来的な不安を少しでも減らしておきましょう。

良好な夫婦関係を維持しているカップルは、対等で、自然体でいる点が共通しています。

年の差があるぶん、相手を尊重する気持ちを忘れないようにしたいですね。

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