「俯瞰」の意味・使い方は?類語・例文から「鳥瞰」との違いまで解説
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「俯瞰」の意味・使い方は?類語・例文から「鳥瞰」との違いまで解説

2021/08/06

『俯瞰』は物理的な意味と比喩的な意味の両方で使われる言葉です。ビジネスシーンでも頻繁に使われるため類語もたくさんあります。一方、意味が異なる使い方も多いため誤用に注意しましょう。俯瞰の意味と使い方や類語、俯瞰の含まれる単語を解説します。

「俯瞰」とは?

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俯瞰は『ふかん』と読み、ビジネスシーンなどでもよく用いられる言葉です。視点や視野に言及するシーンでなんとなく耳にするけれど、どういう意味なのか詳しくはわからない、という人も多いのではないでしょうか。

ここでは俯瞰という言葉の正しい意味を解説します。

2つの意味を持つ「俯瞰」

俯瞰とは、高いところから見渡すことを指す言葉です。『俯』にはうつむく、下を向くという意味があり、『瞰』には高いところから下を見る、という意味があります。

俯瞰の対象には、物理的なものと比喩的なものがあり、ビジネスシーンでは比喩的に用いられることが多いでしょう。

物理的な使い方であれば、言葉のまま『高いところから見下ろす』という意味ですが、比喩的な使い方であれば『高いところから全体を見渡すように、広い視野で物事を見る』という意味になります。

「俯瞰的に見る」って誤用なの?

俯瞰という言葉を比喩的に使うとき、しばしば『俯瞰的に見る』という表現を使うケースがありますが、違和感を持つ人もいるでしょう。

俯瞰という言葉自体が見るという意味を持っているため二重表現といえますが、完全な誤用とも言い切れません。『俯瞰的に』を『俯瞰のような視野』という意味で使用しているからです。

とはいえ、同じ意味の言葉を繰り返して使うことはくどい印象を与えるため、ビジネスシーンでは俯瞰と見るを一緒に使わない方が、よりすっきりとした表現に感じられるでしょう。

『俯瞰でとらえる』『俯瞰で考える』と置き換えて使うこともおすすめです。

「俯瞰」が使われている言葉

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俯瞰という言葉はビジネスやスポーツ、社会情勢、地理など、広い視野を持つべきあらゆるものに対して使えます。便利な言葉であるため、ときには名詞として用いられることもあるのです。

俯瞰が使われている言葉の中でも、頻出の二つの言葉について解説します。

「俯瞰力」

『俯瞰力』とは、物事の全体を掴むことができる力・物事を客観的に見ることができる力を指す言葉です。「俯瞰力を身につければ、ゲームの全体が見えてくる」「俯瞰力があれば仕事の効率がアップする」というような使い方をします。

目の前の一つのことに固執してしまい、最終的なゴールが見えていないときや、今やっていることの全体像が見えていないときには、俯瞰力が足りていないといえるでしょう。全体に目を向けて、重要なものを見落とさない力が俯瞰力です。

「俯瞰図」

『俯瞰図』とは、高いところから見下ろした図のことを指します。鳥瞰図やパノラマ図ともいわれ、観光案内図で使われていることが多いでしょう。

普段の目線では視界にとらえることができない、細かい地形の変化や建物の高さ、建物間の距離を掴めるのが俯瞰図です。地図以外にも、風景画やイラストなどにも用いられます。

「俯瞰」の類語もチェック

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俯瞰はいろいろなシーンで使える便利な言葉であり、その分類語もいくつかあります。俯瞰と同じく漢字2文字で、同じような意味を持った言葉を三つ集めました。中には俯瞰と違う意味を持つ言葉もあるため、正しく理解して使い分けましょう。

「瞰視」

俯瞰と同じような意味を持つ言葉に『瞰視(かんし)』があります。俯瞰と同じような意味を持っているため、「ドローンで地上を瞰視する」「山の上から街を瞰視する」といったような表現が可能です。

ただし俯瞰が比喩的な使い方もできる一方で、瞰視は物理的な意味しか持たないという特徴があります。文脈によっては、俯瞰と完全に置き換えることはできないのです。

「鳥瞰」

『鳥瞰(ちょうかん)』は俯瞰とほぼ同様の意味で使われます。鳥瞰は、上空を飛んでいる鳥が高いところから地上全体を見下ろすことを指す言葉であり、俯瞰と同様に物理的にも比喩的にも使用することが可能です。

「高層ビルから街の景色を鳥瞰する」「今自分が置かれている立場を鳥瞰する」といった使い方ができます。ただし、一般的には俯瞰の方が広く知られているため伝わりやすいでしょう。鳥瞰は同音異義語も多いため、日常会話の中では使いづらく、俯瞰を鳥瞰に言い換える機会はそう多くないといえます。

「大局」

俯瞰を比喩的な意味で使う場合に、言い換えられる言葉が『大局』です。大局とは、物事の全体・すべての局面を指します。広い視野を指す俯瞰と同じような意味を持っているのです。当然ながら、物理的な意味で用いられる俯瞰とは言い換えられません。

「大局」を使った文章の例を挙げるなら、「会社で起こっていることを大局的にとらえる」「どんなに焦っても大局を見失ってはいけない」などがあげられます。

大局をさらに言い換えるなら『客観視する』などがよいでしょう。

まとめ

俯瞰という言葉は、社会で広く使われている言葉です。物理的な意味と比喩的な意味で使われる便利な言葉のため、俯瞰力・俯瞰図などの名詞も存在します。

同じような意味を表す類語も多いですが、文脈によって誤りとなる場合もあるため注意が必要です。俯瞰の正しい意味を知って使いこなせるようになりましょう。

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