「恐縮です」は正し言い方?意味や類語、言い換え方を紹介
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「恐縮です」は正し言い方?意味や類語、言い換え方を紹介

2021/08/05

『恐縮です』はビジネスメールや日常会話でよく見聞きする表現です。『身も縮まるほど恐れ入る』という意味がありますが、実際にどのようなシーンで使うのがふさわしいのでしょうか?具体的な例文を挙げて、意味や使い方を解説します。

「恐縮です」の意味

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『恐縮です』は相手に感謝や謝罪の気持ちを表すときに使う表現です。ビジネスシーンでは定型句のように使っている人も少なくありません。元々はどのような意味があるのでしょうか?

身も縮まるほどに恐れ入ること

『恐縮(きょうしゅく)』の意味は、罪の意識や気恥ずかしさなどによって、身も縮まるほどに恐れ入ることです。恐れを意味する『恐』と、かしこまる・縮こまるを意味する『縮』から成り、元々は恐怖で身が縮むことを表す言葉でした。

現代では、「大変恐縮です」「誠に恐縮ですが…」といったように、相手に厚意を受けたときや迷惑をかけたときに用います。相手に謙虚さを示す『謙遜表現』の一つで、親しい友人や身内との会話ではほとんど使用しません。

一方、ビジネスシーンでは「わざわざお越しいただき、恐縮です」「メールで恐縮ですが…」といったように日常的に使います。

「恐縮です」の使い方

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『恐縮』という言葉は、感謝と謝罪の二つの場面で使えます。やや堅苦しい言葉なので、会話の中では『恐れ入る』に言い換えた方が自然な場合もあります。例文を見ながら、正しい使い方を覚えましょう。

感謝を伝えるとき

『恐縮です』は、相手に『謝意』を伝えるときに使います。「ありがとうございます」を代弁する表現と考えてよいでしょう。

職場やビジネスシーンで相手から何らかの厚意を受けたときは、「〇〇していただいて恐縮です」と表現します。身も縮まるほどに恐れ入るという意味合いがあるため、相手に謙虚な印象を与えるでしょう。

▼使い方の例

・身に余るお言葉をいただきまして、誠に恐縮です。

・ 私どものためにこのような素晴らしい席を設けていただき、大変恐縮です。 

謝罪をするとき

「相手に迷惑をかけて申し訳ない」「恥ずかしい」という気持ちを表すときにも使われます。場合によっては、謝罪と感謝の両方が含まれるケースがあるため、文脈から意味を判断しましょう。

▼使い方の例

・これは今日中にチェックしておきますよ。―恐縮です。 

・本日は遠方よりわざわざご足労いただき、大変恐縮です。 

・誠に恐縮ですが、体調が優れないため、本日の交流会は欠席いたします。 

心からの謝罪が必要な場面では、「恐縮です」の一言だけでは不十分な場合があります。相手に多大な迷惑をかけた場合は「申し訳ございません」や「ごめんなさい」などの謝罪の言葉を付け加えましょう。手紙の中では、以下の表現が使えます。

▼使い方の例

・甚だ恐縮です。 

・恐縮の極みです。 

・恐縮の限りです。 

・恐縮千万です。 

『恐縮です』は、『恐れ入ります』や『恐れ多いです』に言い換えられます。『恐れ入る』には、相手の好意に対してありがたく思う、または相手に迷惑をかけて申し訳なく思う、という意味があります。

さまざまな言い換え表現

『恐縮です』は、『恐れ入ります』や『恐れ多いです』に言い換えられます。『恐れ入る』には、相手の好意に対してありがたく思う、または相手に迷惑をかけて申し訳なく思う、という意味があります。

▼使い方の例

・恐れ入りますが、ご連絡先を教えていただけますか? 

・恐れ多いことではございますが、我が社からも一言申し上げます。 

ビジネスシーンでは、謝罪や拒否など、ストレートに言いだしにくいことを伝えるときの『クッション言葉』として用いられるケースが多いようです。

恐縮は『身が縮む』という意味が含む分、やや堅苦しい印象を与えます。どちらかというと、『恐れ入る』の方が口語的で使いやすいかもしれません。

「恐縮です」を使うときの注意点

会話やメールの中で、『恐縮です』を多用するのは控えましょう。謙遜表現ばかりを使われると、相手は「そんなに他人行儀にならなくていいのに」と逆に気を遣ってしまいます。人によっては、「機械的で気持ちがこもっていない」と感じるかもしれません。

また、ビジネスシーンでは「恐縮に存じます」と言う人がいますが、実は正しい表現ではありません。丁寧に伝えたいときは『恐縮いたしております』を使いましょう。

『存じる(謙譲語)』は『思う』の謙譲表現です。『申し訳なく(ありがたく)思う』という意味の『恐縮』と一緒に使えば、『思う』が二重になってしまいます。

「恐縮です」の類語や言い換え表現

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毎回『恐縮です』ばかりを使わずに、ほかの表現に言い換える工夫をしましょう。『申し訳ございません』や『痛み入ります』は、『恐縮です』とほぼ同じ意味合いで、目上の人やビジネスシーンで問題なく使えます。

「申し訳ございません」

相手に迷惑をかける、または無理なお願いをした際は『申し訳ございません』を使いましょう。

『申し訳』とは言い訳や弁解のことで、『申し訳ない』は『言い訳ができない』という意味になります。『ございません』は、『ありません』のより丁寧な表現です。

▼使い方の例

・申し訳ございませんが、当店での対応は致しかねます。 

・このたびは不注意によってご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。 

・突然の依頼で大変申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。 

相手の申し出を断るときや言い出しにくいことを伝えるときは、文章の前に『申し訳ございませんが~』を添えましょう。『恐縮ですが~』は相手の行為を敬うのに対し、『申し訳ございませんが~』は自分に非がある場合に使うのが一般的です。

「痛み入ります」

『痛み入る(いたみいる)』は、相手の気遣いや親切に対して、申し訳なく思いながらも感謝する気持ちを表します。「心が痛くなるほど感謝している」といったニュアンスです。

▼使い方の例

・部長のお気遣い痛み入ります。 

・在職中の過分なるご厚情痛み入ります。 

・このたびは急なお願いにもかかわらず、快く引き受けてくださり、誠に痛み入ります。 

『恐縮です』よりも感謝の程度が強く、主に目上の人に対して使います。いつも顔を合わせている同僚に対して使うと、他人行儀な印象を与えてしまうかもしれません。

まとめ

『恐縮です』は、感謝やお詫びをするシーンで使える表現です。言い出しにくいことを伝える際のクッション言葉として使えば、コミュニケーションがより円滑に進むでしょう。

ただし、定型句として多用すると、相手に機械的な印象を与えてしまう可能性があります。心からの謝罪や感謝の言葉としては足りない場合もあることを覚えておきましょう。

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