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「周知する」とは?意味や使い方、類語を分かりやすく解説
言葉の意味

「周知する」とは?意味や使い方、類語を分かりやすく解説

2021/08/04

会社・学校・公的機関などさまざまな場所で、周知するという言葉が使われています。意味が分からないと、間違った行動をしてしまうかもしれません。他者とのコミュニケーションをうまく図るためにも、正しい意味や使い方を覚えましょう。

「周知する」の意味とは

出典:pexels.com

ビジネスシーンで、周知するという言葉を見聞きする機会は少なくありません。重要事項と一緒に使われることも多く、正しい意味を理解していないとミスに発展する可能性があります。どんな意味があるのか見ていきましょう。

「周知」とは多くの人が知っていること

『周知』の意味は文字通り『周りにいる多くの人が知っていること』です。例えば『周知の事実』『周知のとおり』と表現されていたら、すでに誰もが知っている事実というニュアンスになります。

『広い範囲』の人々に知らせるという意味もあり、知らせたい範囲は部署全体である場合もあれば、国全体である場合もあるでしょう。

社会生活・ビジネスシーン・学校などで、その場にいる人々が、共通の考えやルールなどを知っていなければならない場面は多く、さまざまな場面で用いられます。

「情報を共有する」という意味がある

同じ情報を共有するという意味を持つ動詞としても使われ、自分が広く知らしめる役割を担うときは『周知する』、誰かに情報を共有させたいときは『周知させる』となります。

特定の人物だけが知っていればよい事実や、隠しておかなければならない状況では『周知しない』『周知したくない』というように表現しましょう。

▼使い方の例

・この商品の正しい使用方法を、徹底して周知させましょう

・事故防止のために、安全対策を周知しなければならない 

「周知する」の正しい使い方

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周知するという言葉を使い慣れていないと、間違った使い方をしてしまうことがあります。社会人として覚えておきたい、正しい使い方を紹介します。

「周知する」は誤り?

何かを広い範囲に知らせるときは、周知すると表現します。周知させると表現しても、同じ意味です。周知には『すでに知られていること』という意味もあり「誤用かもしれない」と感じる場合があるでしょう。

周知するという言葉は、新聞や政府の発表などでもよく使われています。これから広く知らしめようとすることに対して、周知すると表現することは一般的な表現です。

「周知する」を使うシーン

『周知する』という表現は、新しい規則や何かをする際の注意点などを、自分がチームのメンバーなどに対し、知らせなければならないシーンで使われます。

例えば、『ペンキ塗りたて』のベンチが置いてあった場合、知らずに着席したら衣服を汚してしまう心配があるでしょう。そんなときは、ペンキを塗ったばかりであることを周知する必要があります。

ある事実について、ほかの人にも知らせてほしいシーンでは『周知させる』を使ってもよいでしょう。どちらを使ったとしても、広く知らせるという意味は同じです。

ビジネスでも使用できる敬語表現

重要事項を、誰かほかの人に知らせてもらうシーンでも『周知させる』を使いますが、相手によっては不躾な印象になってしまう場合があるでしょう。目上の人や社外の人に使う際には、不向きだといえます。

ビジネス上の関係でやりとりをする際には『ご周知願います』『ご周知ください』などの敬語表現を使えば、失礼な印象を与えずに済むはずです。

▼使い方の例

・本日午後1時からの会議は、A会議室からB会議室に変更になりましたので、ご周知ください

「周知する」の類語

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『周知する』と、似たような意味を持つ言葉はたくさんあり、さまざまな表現で言い換えられます。代表的な類語の意味と、使い方を見ていきましょう。

「公知」

公知の読み方は『こうち』で、世間の人々に広く知られていることをいいます。不特定の人々が、よく知っているという意味で『世間に周知されている』『公然と知られている』などに言い換えが可能です。

例えば、世間に対し公表されている関係のことは、『公知の仲』といいます。対義語は『非公知』になり、こちらは世間一般の人々が知らないという意味です。

▼使い方の例

・公知の技術であることから、発明品の特許がとれなかった

「伝達」

伝達は対象となるものや人物に、命令や情報などを伝えたいときに使用する言葉です。『次から次へ、伝え届ける』という意味があり、口頭でも文書でも使える表現になります。

ビジネスシーンでは、誰かに情報を伝えなければならない状況は頻繁に訪れるでしょう。必要な情報を届ければならないのに、うまくいかなかった場合『伝達ミス』『伝達不足』というように、表現することが一般的です。

▼使い方の例

・災害情報の伝達に役立つアプリを開発したい

「共有」

共有は所有者が限定されておらず、情報や物事を共同で持ったり使ったりすることを意味する言葉です。周知を『情報を共有すること』と言い換えても、意味は通じます。

『共有スペース』『共有フォルダ』というように、ほかの言葉と組み合わせて、使用権のある人であれば誰でも使えることを表す場合も少なくありません。

▼使い方の例

・新技術を共有し、グループ全体のレベルアップを図ろう

まとめ

何かを広く知らせたいシーンで『周知する』を使用するほか、すでに知れ渡っていることに対して『周知の事実』というようにも使います。丁寧にしたいときは『ご周知ください』『ご周知願います』などを使用しましょう。

さまざまな類語の使用法も頭に入れておけば、その場に合った表現ができます。『情報を共有する』と表現しても、意味はほぼ同じです。それぞれの意味を押さえて、正しい使い方をマスターしましょう。

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