グランジファッションとは?
1990年代前半、アメリカのグランジ・ロックから派生したファッション。当時人気を博していたロックバンド、ニルヴァーナのヴォーカルであるカート・コバーンが生みの親と言われています。
グランジは英語で「grungy」を指し、これは「汚い」という意味の俗語。ファッションの特徴としては、着古したようなネルシャツ、色落ちしたりダメージの入ったジーンズやスニーカーが挙げられます。
グランジファッションに欠かせない『4つのアイテム』
グランジファッションには、欠かせない4つの主要アイテム「ネルシャツ」「ダメージデニム」「ロックTシャツ」「ブーツ」があります。それぞれの特徴を押さえて、自分なりのグランジファッションを作ってみて。
ネルシャツ
グランジファッションをする上で欠かせないアイテムといえば、ネルシャツ。ネルシャツとは、柔らかなウール織物でできたフランネル素材のシャツのこと。
代表的なアイテムというとチェック柄を思い浮かべる人も多いと思いますが、チェック柄シャツ=ネルシャツではないのでご注意を!
ダメージデニム
さりげないものから強いものまで、ダメージ加工の入ったジーンズも主要アイテムの一つ。この時、着古したような色落ち感のあるものを選ぶと、よりムードがアップ。
ロックTシャツ
グランジ・ロックから派生しているので、ロックTシャツも忘れてはいけないアイテム。現代では、そのままカジュアルに取り入れることはもちろん、あえて綺麗めアイテムの外し役として投入してもOK。MINE世代が着るからこそ、子供っぽくならないのがポイント。
ブーツ
グランジファッションを語る上で、足元までぬかりなく! もともと男女ともに愛されるグランジファッションなので、足元はユニセックスなエンジニアブーツがおすすめ。
おすすめグランジファッションコーデ
ここからは、現代でのおすすめグランジファッションのお手本コーデをご紹介。4つの主要アイテム別の着こなしを参考にしてみて。
ネルシャツ
▼デニムとTシャツをネルシャツでグランジに
デニムとTシャツのシンプルコーデをグランジファッションに格上げしてくれるのは、オーバーサイズのネルシャツの存在感。タッセルが魅力的なピアスとレースアップのブーツの小物使いも注目して。
ダメージデニム
▼小花柄シャツと合わせてフェミニンをひとさじ
ダメージ加工が強いジーンズには、白地の小花柄シャツを合わせてボトムスとのバランスをとって。フェミニンな印象が強い花柄シャツも、半袖だからこそ主張が強くなく、ダメージジーンズとの相性バッチリ。
▼チュールスカートでネオグランジファッション
透け感のあるチュールスカートからダメージジーンズを覗かせて、今っぽいグランジファッションをメイク。それぞれステートメントなアイテムだからこそ、トップスの色はなじみの良い白を選ぶのがまとまりよくするコツ。
▼トップスはコンパクトにまとめて
目を引くダメージジーンズにレースアップブーツでグランジな脚元を作ったスタイル。主張のある下半身には、コンパクトなショート丈トップスが好バランス。
▼柄シャツはジャストサイズを選ぶ
こちらもダメージジーンズとレースアップブーツを合わせたスタイル。トップスに柄物を選ぶ時には、ジャストサイズですっきりまとめて美体型を作って。中でも開襟シャツなら、グランジファッションらしいユニセックスな装いが楽しめる。
ロックTシャツ
▼カラフルプリントは黒地を選んで
いつものTシャツ×デニムの組み合わせも、ロックTに置き換えるだけでグランジファッションに。カラフルなプリントだからこそ、黒地をチョイスして大人らしさを添えて。
▼黒×赤で作るツーカラーグランジファッション
プリントが施された黒スウェットに、黒デニムを合わせたブラックスタイル。トップスの色を拾って真っ赤なソックスを覗かせれば、クールなツーカラーコーデの完成。
▼ボトムス選びでコーデをアップデート
黒地プリントTに白のタイトスカートを合わせたモノトーンスタイル。ユニセックスな上半身に対して、ボトムスは女性らしいスカートを選べばカジュアルになりすぎない。足元の華奢なパンプスで、フェミニンなグランジコーデに。
ブーツ
▼縦長シルエットをブーツでさらに引き締める
ワンピースとしても着れるヴィンテージコートをスリット風にショートパンツと合わせた着こなし。重厚感のある黒のレースアップブーツを添えてコーデを引き締め。
▼シンプルブーツを選んで強さを中和
真っ赤な変形ニットにレオパードスカートを合わせたやんちゃな組み合わせには、ムードをキープしつつも、主張が強くなりすぎないシンプルなエンジニアブーツが好相性。目を引くカラートップスを選ぶ場合は、下半身の色は抑えめに。
その他
▼強い色はシンプルにまとめて
真っ赤なロゴTにチノパンを合わせた個性派スタイル。色そのものが強いからこそ、過度なプリントや装飾は不要。コンパクトな黒小物を合わせて、主張のある赤を大人らしく引き締め。
▼個性派な脚元は黒でなじませる
レースアップデニムにエナメルブーツといった強い脚元は、全身を黒でまとめることでなじませて。トップスにロックTを合わせることで、グランジミックスなオールブラックスタイルの完成。
▼バンドガールをインスピレーションに
ライダースジャケットとチェック柄スカートを合わせて、グランジ・ロックらしいバンドガールな装いをメイク。目を引く赤チェックスカートには、黒アイテム合わせですっきりとまとめて。