(1)四角テーブル(基本的な席次)
部屋の中央にテーブルがありその周りに椅子が4脚ある、よくある会議室の配置です。
この場合お客様をご案内するべき上座はどこになるでしょうか?
■正解はこちら
この場合は、出入口からもっとも遠い方が上座、近い方が下座になります。
上の図だと出入口の対角線上にある座席が上座になりますので、お客様は1へお通しするのが正解です。お客様2名と自社の上司、あなたの4名で会議をする時は、お客様は1と2、上司が3であなたは4に座ります。また、1対1の打ち合わせでは、あなたが4にいると1にいるお客様と話しづらいので、その時は3に座りましょう。
(2)ロの字型テーブル
参加人数の多い会議などでは、司会進行をする議長を1名立てて、ロの字型で会議をすることがありますね。
さて、ロの字型テーブルの場合、どこが上座になるのでしょうか?
■正解はこちら
テーブルがロの字になっても、基本的な考え方は四角テーブルと同様です。出入口から遠い方が上座になり、その向かい側が2番目、そして順に出入口に近い方が下座になります。
議長のサポートをするつもりで、上司を差し置いてうっかり議長のそばに座ってしまうと、礼儀のなってない人だと思われてしまうかもしれません。その場合は周りに断りを入れるなどの配慮があるといいですね。
(3)コの字型テーブル
ロの字型と同様に、司会進行をする議長を1名立てるケースです。
コの字形テーブルの場合は、どこが上座になるのでしょうか?
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この場合は、議長に近い方が上座、遠くなるにつれて下座となります。
議長に向かって左側(議長から見て右側)の一番近い席が上座となり、そのあとは順に左、右と続きます。ロの字型と違い、コの字型の場合は議長の横が上座になりますでの注意しましょう。
(4)丸テーブル
最近では社内の会議室に丸テーブルをおく企業も増えてきました。
丸テーブルの場合はどこが上座になるのでしょうか? 考えてみてください。
■正解はこちら
丸テーブルでも基本的な考え方は原則と同じです。
出入口から遠い方が上座、近くなるにつれて下座になります。会議テーブルのほか、結婚披露宴などの円卓や中華料理での会食の際にも同じルールとなりますので、覚えておきましょう。
(5)エレベーター
毎日乗る機会があるエレベーターにも実は席次のような乗る場所のルールがあります。
お客様と同乗する場合、あなたはエレベータ内のどこに立っていますか?
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エレベーターでは、操作盤がある方の奥側が上座、操作盤の前が下座になります。お客様を送る時には、あなたは5の操作盤前に立つのが正解です。
また、意外と知られていないのがエレベーターへ乗る順番です。操作盤の前に乗ることを意識しすぎて一番最初に乗り込んでしまう方もいますが、これはNG! 扉が閉まらないように外から手で押さえてお客様を中にお通しし、あなたは最後に乗り込みます。逆に、降りる際は操作盤で「開く」ボタンを押し、お客様に降りていただいたあと、一番最後にあなたが降りるようにしましょう。
よくある席次パターン5つをご紹介しました。あなたはいくつ正解できましたか?
席次は敬語と同じように、相手に敬意を表するマナーのひとつです。上座と下座の基本ルールを押さえておけば、車や応接室での席次にも対応できますので、しっかり覚えておきましょう。
Editor:Megumi Fukuchi
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