(1)取引先の結婚祝いに現金を送る
「お世話になった取引先の役員が結婚すると聞いたので、結婚祝いとして個人的に現金を送りました。相手には快く受け取ってもらいましたが、私の上司は少し渋い顔をしていて……。聞いてみたら、目上の方に現金をおくるのは失礼に当たるんだと初めて知りました。次からは気をつけようと思います」(32歳/秘書)
結婚式や新婚生活には何かとお金がかかるものですので、新郎新婦がお祝いにもらって嬉しいもの第一位は現金だという統計もあります。
現金であれば必要な時に必要なものを購入できるので、たしかにもっとも喜ばれるかもしれませんね。
友人や親しい同僚などでしたら良い選択ですが、目上の方にお祝いを送るときはちょっと待って!
今では気にする人が少なくなったとはいえ、目上の方に現金を送ることは、マナー上では失礼とされています。取引先や上司などにお祝いを贈る際は、商品券やカタログギフトなど、現金以外で相手が好きなものを選べるタイプが良いでしょう。
(2)結婚披露宴で「重ねてお祝い申し上げます」と挨拶
「昔から仲が良かった従姉妹の披露宴で、友人代表スピーチを頼まれました。授かり婚だと聞いていたので、結婚と妊娠に対して『重ねてお祝い申し上げます』と挨拶したら、後から両親に注意されました。授かり婚だっていうことは新郎新婦からの挨拶にもあったので何がダメなの?と思ったんですけど、『重ねる』っていう言葉の縁起が悪いんだそうです。知らなかった」(28歳/アパレル販売)
MINE世代の皆さんなら、披露宴での友人代表スピーチを新婦からお願いされることがあるのではないでしょうか?
せっかく自分を選んでもらったのだから、新郎新婦だけでなく、親族や友人など会場にいる皆さんに喜んでもらえるスピーチをしたいですよね。
結婚の場には、別れや再婚などを連想させる「忌み言葉」は縁起が良くないとされています。
例えば「重ねて」や「たびたび」など再婚を連想させる重ね言葉や「別れる」や「切れる」などはNGです。気にしない方もいるでしょうが、年配の方も出席することが多い結婚披露宴ですので、言葉選びには気をつけた方が良いですね。
(3)出産祝いを出産予定日着で贈る
「親友から出産予定日を聞いていたので、予定日に到着するようにお祝いの品を手配しました。そうしたら実際の出産は予定日より後になったので、出産前にお祝いが届いてしまったそうです。それを共通の友人に話したら非常識だって叱られました。出産は何があるかわからないから、お祝いは出産後数日経ってから贈るのが常識だって。良かれと思って早く到着するようにしたんですけど、きちんと調べてからにすればよかったです」(30歳/人材派遣営業)
出産祝いを贈るタイミングは通常、生後7日からお宮参りの1ヶ月までとされています。
出産直後は相手も慌ただしいでしょうから、生後2〜3週間後あたりがベストです。
無事に出産を終えるまで、お祝いを届けるのは絶対にタブーです。必ず母子ともに健康を確認してから手配するようにしましょう。
お祝いしたいという気持ちでメッセージやプレゼントを贈るのですから、できれば喜んでもらいたいですよね。
相手との関係を考慮した上で、気持ちよく受け取ってもらえるように、言葉やタイミングなど気をつけるようにしてください。
Editor:Megumi Fukuchi
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