恋と愛の違い《3つのチェックポイント》
今の二人の関係が恋と愛どちらの状態にあるのか、その見分けるポイントをいくつか教えます。
会えなくても心配にならない
恋人と会えない時間は寂しくなったり、浮気をしていないか心配になったりする人もいるでしょう。その場合は、恋をしている状態といえます。
一方、会えなくても心配にならない場合は、愛が存在しているでしょう。一緒にいる時に相手をどう思えるかではなく、離れている時に安心できる関係であるかどうかが見分けるポイントといえます。
愛されるよりも愛したい
「好き」と「愛している」は、何となく違うものであることは分っている人が多いようです。「好き」というのは単なる気持ちですが、「愛している」「愛したい」というのは行動が伴うため、その違いで判断ができるでしょう。
したがって、好きになるのは簡単ですが、愛するのはそれなりの労力が必要だということが分かります。
彼がどんな状況になっても一緒にいたい
人は、いつも幸せな日々が続くとは限りません。病気で苦しんだり、思いがけないトラブルや事故に遭ってしまったりすることもあります。また、仕事が上手くいかない時などは、悩んだり、ストレスを感じたりすることもあります。
そのような、相手の心身の状態が悪い時、そばにいてサポートしたいと思える気持ちがある場合は、愛がある証拠かもしれません。
恋と愛の違い《言葉のルーツや名言》
恋と愛のそれぞれの意味や違いをもっと知りたい人は、日本語表現の特徴や著名人が発した名言から辿ってみましょう。言葉の由来を知ることで、恋と愛のイメージがしやすくなるかもしれません。
日本には元々「愛」の概念がない
昔から、日本語で「恋し」などの感情を表現する形容詞はありましたが、英語でいうLOVEを表す「愛する」という動詞は存在しなかったようです。
その背景には、日本人に特有の気質が関係しているといわれています。日本人は、そもそも行為を言葉にしてはっきりと伝える文化がなく、人を好きになることを動作としてはっきり表すのは、日本人にとってはカッコ悪いと考えられていたのでしょう。
日本人になじみ深いのは「恋」
日本の古典「源氏物語」でも、「恋」という表現が多く使われています。主人公の光源氏が多くの女性達と恋に落ちるこの物語が有名になったことで、日本では恋にまつわる文学作品が広まったという説もあります。
また、邦楽も恋をテーマにした作品が多いです。日本人は、カラオケ文化もあり歌の歌詞が評価されてヒットする曲もありますが、それらの歌詞に「恋」が含まれる作品を多く見かけます。したがって、好きな人に対して愛しているというよりは「恋している」というイメージを持つ人が多いのかもしれません。
恋と愛にまつわる名言
ミュージシャンや作家などの有名人も、恋と愛の違いについて各々が定義付けをした名言を残しています。
「愛とは、育てなくてはいけない花のようなもの」
英国のカリスマ的なロックバンド「ザ・ビートルズ」のメンバーであるジョン・レノンが、オノ・ヨーコとの運命的な出会いを経験したことで生まれた言葉です。本当の愛は育てていくものであり、そのためには時間をかけて努力を続けることが大事だということが分かります。
愛を育てる努力を続けるために必要なのは、たとえ二人の関係がよくない時でも向き合って話し合ったりすることができる、粘り強い忍耐力なのかもしれません。
「愛はお互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである」
「星の王子さま」の作者で有名なフランスの作家、サン=テグジュペリの名言です。「同じ方向を見つめる」とは、価値観が違う他人同士が歩み寄る努力や、一緒にかかげた未来の目標や夢を共に叶えることを意味しているのかもしれません。
将来的に結婚し夫婦として末永く一緒に人生を過ごしたいと思える関係であれば、そこに愛があるといえるでしょう。
「恋とは自分本位のもの。愛とは相手本位のもの」
シンガーソングライター美輪明宏の言葉です。彼は「恋は奪うもの、愛は与えるもの」とも言い続けています。
恋愛は、自分の気持ちに気を取られてしまい、ドキドキしたり不安になったりするものです。しかし、自分よりも相手のことを思いやれる関係である場合、そこには愛があるといえるでしょう。
「確実に幸福な人となるただ一つの道は人を愛することだ」
ロシアの小説家・思想家トルストイの言葉です。自分が愛されたかったら、まず人を愛することからはじめましょう、という意味でしょう。恋愛に関わらず、他人と深い人間関係を築くためには、何かを相手に望むよりも前に自分から相手に与えることが大事なのかもしれません。
恋と愛の違い《結局何が違うの?》
恋と愛の違いを見分けるポイントや名言を知った後は、さらに明確な違いを確認していきましょう。
ドキドキするのは恋、心地良いのは愛
人は誰しも、自分らしくいられる状態がベストでしょう。しかし、そこまでに辿りつくには、自分の希望をおさえて相手に合わせる努力も必要になります。すると、二人の調和が生まれ、お互いが無理をしなくても自然体で一緒に過ごせる心地良い関係へと発展していきます。
そのような関係になれたら、愛といえるでしょう。その人のことが好きかどうかではなく、その人が好きでいる今の自分が好きかどうかを確かめてみましょう。
見返りを求めるのは恋、求めないのは愛
お互いがサポートし合って、平等な関係を保ちつつ絆を強めることは大事です。しかし、常に相手に対して見返りを求めてしまうと、まだ愛情には達していないかもしれません。
自分の事は二の次で、利害関係なく相手が喜ぶ顔が見たいと思えれば、愛のある関係になっている可能性が高いです。
許せるのは愛、許せないのは恋
その人の良いところを好きなのは恋、その人の悪いところまで許せるのは愛でしょう。また、相手と価値観が同じかどうかを気にしている段階は、まだまだ恋の状態でしょう。自分とは違う相手の価値観を尊重できるならば、既に愛のある関係なのかもしれません。
受け取るのが恋、与えるのが愛
恋心というのは、元々は本能によって生み出された動物的な感情。一方で、愛というのは思いやりや愛着など、人間的な理性や心情から生まれるものでしょう。愛は本能ではなく人間的な感情から築くものだからこそ、「愛は与えるもの」といえるのかもしれません。
責任を伴うのが愛
親には、当然のように子供を育てる責任があり、大人へと成長していく過程で様々なことを教育しなければなりません。同じように、パートナーに対しても、責任を持つのが愛でしょう。
相手の悪いところがあれば、指摘してあげて改善を促したりする必要があります。お互いが大人として切磋琢磨しながら人間的に成長できる関係に愛があるといえます。
恋を愛に育てるにはどうしたらいい?
せっかく築いた恋を、愛へと発展させたいと思っているカップルも多いでしょう。では、恋を愛に育てるためのポイントは? 意外にもシンプルで簡単なことかもしれません。
二人の時間を大事に過ごすこと
二人が共に過ごす時間は、当たり前のように感じます。ですが、出会った多くの人たちの中からそれぞれが一人を選んでいると考えると、実は奇跡的なことだと思いませんか?
その奇跡的な時間を与えてくれた相手に感謝しつつ、大切に過ごすことが大事です。そう考えることで、楽しい時間だけでなく、喧嘩したときも大切な時間だったと思えるようになるでしょう。
恋の気持ちも大切にすること
恋は愛を築くための土台になるものです。愛情を育むためには、いつも恋する気持ちを忘れてはなりません。お付き合いが長い彼氏に対しても、常に魅力を発見することを忘れずに。ドキドキしたり、「好き」という気持ちを絶やさないでいることが大事です。
恋と愛の違いを知れば、もっと幸せになれる!
恋と愛はどちらも必要であり、恋がなければ愛を育むことができない相関性があるものです。それぞれの意義と価値を知っておけば、二人の関係だけではなく、周囲の大切な人たちのことも考えられるようになり、もっとハッピーになれるでしょう。
周囲の人とお互いに認め合えるように
自分と最も近い存在の恋人に、愛情を注ぎましょう。そうすると、自然と人を集めることにも繋がっていくでしょう。恋愛関係は、人間関係にリンクしていくもの。二人の愛が育まれて恋人のことを認め合えるようになると、周囲の人のことも認め合えるようになるものです。
家族愛や友愛にも気づける
同じように、恋人を愛することができるようになると、家族や友人に対しても愛情を注ぐべきだということに改めて気づくでしょう。今まで、家族との関係を疎かにしてしまっている人も、彼氏との関係が発展すればするほど、家族の仲も良好になれるかもしれません。
恋が恋のまま終わってもそれは間違いじゃない
恋が愛に発展すれば、結婚へと次のステージへと進めることができますが、儚く恋のままで終わることもあります。恋愛は、相手の態度や自分の感情がむきだしになるもの。それを繰り返すことで、今までに味わったことのない感情が生まれたり、相手を通して自分自信に気づけたりします。
したがって、恋が愛に発展せず、彼氏との関係が終わってしまったとしても、二人で過ごした時間に経験した様々な出来事や会話は、あなたにとって大事な資産となるでしょう。
恋心をいつまでも忘れない。素敵な愛を育もう
「恋」と「愛」は違うもの。「好き」というのは気持ちで、「愛している」というのは行動だからです。好きになるのは簡単ですが、愛するのはそれなりの時間と努力が必要なものということも分かるでしょう。
愛の方が、価値があるように感じるかもしれませんが、恋は愛を築くための土台になるもの。よって、誰かを「好き」になることは大切なことです。
まずは、好きな彼氏と一緒に過ごす時間を大切に思うことから始めましょう。恋心をいつまでも忘れないで、素敵な愛を育んでくださいね。