今回、井上智絵が訪れたのは「岡山」
モデルとインラインスケート。どちらも彼女の人生には欠かせないもの。しかし、怪我をする危険性があることから、モデルのために、インラインスケートをやめることを周囲から説得される日々。進むべき道を再確認するべく、彼女の旅は始まった。
スーパースターがくれた力強いエール
彼女が訪れたのは、岡山県のスケート場「山田グリーンパーク」。彼女が憧れてやまないプロスケーター・金島総一郎さん(そうくん)が経営している。
「そうくんは、スケート界のトッププレイヤー。世界で活躍していて、みんなの憧れの的。私にとっても、スーパースターなんです。私がいつも練習しているスケート場の先輩が、そうくんとチームメイトだったこともあって、何回か言葉を交わしたことはあったけど、ちゃんと話すのは初めて」
山田グリーンパークに到着した彼女を、金島さんはあたたかく迎え入れ、穏やかに彼女の話を聞いた。そして彼女へ、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「本気でやっているからこそ出会える仲間がいるし助けてくれる人たち、応援してくれる人たちがいる。好きなことを諦めて、それは本当の自分と言える?」
世界で活躍するトップスケーターからの、力強い言葉。
「スケートありきで俺がいるから、俺はスケートを捨てられない。そんな選択肢はないんだ。俺の好きなことはスケートだけど、ちえぞう(井上智絵)は、それがひとつじゃないだけ。全部本気でやればいいんだよ。本気でやるのに、好きなことをひとつに絞らなきゃいけないルールなんてない。もちろん難しいところは絶対にあるけど、オンリーワンをとことん目指そうよ」
彼の言葉は、彼女にまっすぐに刺さっていった。
「悩むことやしんどいこともいっぱいあると思うけど、ネガティブになってたら人生楽しくないから。自分の好きなことをやって、ポジティブに考えて行動したら結果はついてくるんじゃないかなって思う。やれば良かったって後悔しても取り返しがつかないから、やりたいことは全部やっていってほしい!」
金島さんと話し終わった彼女は、晴れ晴れとした、満開の笑顔を見せていた。
「やっぱり、私はどちらも諦めたくない。オンリーワンの道を歩んでいきたい」
次回は旅の総括編。彼女が、近づいた未来とは?
———————————————
Videographer:Naoki Ono/Kotaro Takahashi
Model:Chie Inoue
Editor:Momoka Kowashi
———————————————