「おかのした」の意味とは?
おもにネットの中でひんぱんに使われている言葉の『おかのした』ですが、こちらは『淫夢語録』と呼ばれている語群の一つです。まずは「おかのした」の基本的な意味から押さえていきましょう。
おかのした=わかりましたという意味
「おかのした」の意味はとてもシンプルで、「わかりました」「了解しました」と言いたいときに使います。
意味を知ると使ってみたくなりますが、人前で使うには注意が必要なスラングであることも覚えておきましょう。むやみに使用していると、本来の意味を知ったときに、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
「おかのした」の元ネタ
ではなぜ、わかりましたとまったく関係のなさそうな『おかのした』が了解の意味で使われるようになったのでしょうか。それには、元ネタが深く関係していたのです。
とある同性愛者成人向けビデオの男優が、相手の指示に「わかりました」と返答した際、口の中がいっぱいになった状態で発声したため、言葉が濁って「おかのした」と聞こえたことが由来となったようです。それをおもしろがった人たちがネット上で広めました。
そもそも『淫夢語録』とは、男性同士の大人なビデオである『淫夢シリーズ』から来ている言葉のことです。ここから生まれたネットスラングは数多く存在します。
リアルの世界でむやみに使うと、語源を知っている人を不快な気持ちにしてしまう可能性があるため、使用する際は場所や相手を選ぶことが大切です。
「おかのした」の使い方
わかりましたの意味を持つ『おかのした』の、具体的な使用例を集めてみました。
- 「画像見せて!」→「おかのした」
ネット上でよく見かけるやりとりです。ゲームなどのリザルト画面(ステージが終わった後に出る画面)やガチャ画面など、画像を求められるシーンなどでおもに使われます。
- 「この課題かわりにやってくれない?」→「おかのした」
リアルでも使えそうな使用例です。他にも「パン買ってきて」「仕事手伝って」など、少し上の立場からお願いや指示をしたときに返答として『おかのした』を使う場面があります。
ちなみに、『わかりません』などの拒否をあらわす場合は『おかのうえ』と表現するようです。おかのうえはおかのした以上に使用頻度が低く、おかのしたは知っているけど、「おかのうえって何?」となる人も多いでしょう。
「おかのした」を使う際の注意点
響きのおもしろい『おかのした』ですが、こちらを使用する際にはいくつか注意すべき点があります。それは元ネタを知っているかどうかでも変わってきますので、使用する際は次のポイントに気を付けてください。
シーンや相手を選ぼう
元ネタがかなりデリケートなところからきているため、使用には注意が必要です。
かしこまったビジネスシーンはもちろんのこと、親など、元ネタを知らない世代や相手には使わないほうがよいでしょう。何に趣味を持つかは自由ですが、あまり多用すると『自分の趣味を主張してくる人』と思われてしまうかもしれません。
使う際は、あなたの冗談やネタにも笑って答えてくれる、元ネタを知っていても引かなさそうな、ユーモアが通じる相手だけにしましょう。
「おかのした」に似ている若者言葉
若者たちは、同じような意味でも違う言い回しを好みます。仲間内だけで通じる言葉のほうが、より親密さや連帯感を得られて好ましいからかもしれません。「おかのした」と同じような意味を持つ言葉を見ていきましょう。
おけまる
意味としては、『OK』『いいよ』という表現になります。OK→おけ、まるは句点である『。』や、オッケーという意味をあらわす『〇(まる)印』から来ているという説があります。
おけまるには、以下のような『類似おけまる』が存在しています。
- おけまるこ
- おけまる水産
おけまるがはじめて世に認知されたのは2018年頃のようですから、もしかしたらこの言葉ももはや一般的になっているのかもしれませんね。
りょ
『了解』という言葉の頭だけを発音し、『りょ』と短くしたのが言葉の意味です。ひらがなは漢字変換の必要がなく、見た目もかわいいという理由で、漢字を使用しない若者言葉は多く存在します。
文字としては漢字二語がひらがな二語になっただけで、略語とは言えませんが、言葉の響きやひらがなをかわいいと思う感覚が相まって『りょ』だけの短い言葉が誕生したと言われています。
ただし、『りょ』も最新の若者言葉ではないようです。さらに短く『り』とだけ表現したり、中には『了解道中膝栗毛』と言う、ノリだけで使っていたりと思わしきものもあります。
おk
こちらもネットスラングとして有名になった言葉で、元は『OK』と打つところを打ち間違えて『おk』(ローマ字入力で英語変換せずそのまま入力する)としたことがきっかけのようです。
ただし現代の若者はスマホ文化で、パソコンに触れる機会があまり多くありません。
キーボードでの打ち間違いは、現代の若者だと体感的に共感しづらいようです。元ネタを知らず、昔からのスラングだから使っている、という人も少なくありません。
まとめ
若者言葉は一瞬のうちに流行り、そして瞬く間に消えていきます。若者のあふれる生命力は執着など知らず、ほとばしるエネルギーは次々に新しいものを生み出しているのです。
流行り言葉は流行っているうちに、シーンを選びつつ使っていくのがおすすめです。