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インタビュー

スマートな怒り方を、日本アンガーマネジメント協会に聞いた【3つの心がけ】

2019/11/21

上司から理不尽な怒り方をされたときや、パートナーや友人と口論になったときなど、日常でイライラや怒りを感じる瞬間は誰もがあるはず。
でも、そこでキレてしまうとその後の人間関係や仕事に支障が出るし、無理に怒りを抑え込んでも大きなストレスの原因に。
そんなとき役に立つのが、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング“アンガーマネジメント”。
第2回目は、相手に怒りをぶつけずに、感情を上手に伝えるテクニックをご紹介。良好な人間関係を築く秘訣として、ぜひマスターして。

日本アンガーマネジメント協会本部講師・小尻美奈(こじり みな)先生に聞きました

日本アンガーマネジメント協会本部講師としてアンガーマネジメントの講座や講演、研修を行う。
共著書「子育てのイライラスッキリ!ママのアンガーマネジメント 8つのマジック」(合同出版)

無駄なことで怒らない、でも必要あることは怒る。

「アンガーマネジメントは、決して“怒らない”ことを推奨するものではありません。『無駄なことでは怒らない、でも怒る必要があることには怒る』、その線引きができるようになるためのテクニックです。ただし、怒る際に自分や誰かを傷つけたり、物に当たったりするようなことはNG。 そういう怒り方をすると、後悔することになります。そうならないためにも、以下の3つのポイントを押さえて自分の感情を上手に伝えましょう」(小尻先生)

POINT1.相手を責める言葉を使わない

「まずしてはいけないことが、相手を責める言葉を使うこと。例えば、友人と待ち合わせをしていて、その友人が何の連絡もなく30分遅刻してきたとします。するとつい、『こんなに遅れて来るなんてどういうこと!? 連絡のひとつもできないなんてルーズな人ね!』と怒りをぶつけたくなりますが、『ルーズな人』という人格を否定するようなことを言われたら、相手は決してよい気持ちはしませんし、謝る気持ちも薄れてしまうでしょう。他にも、『絶対〇〇』『必ず〇〇』『いつも〇〇』といった決めつけの言葉や、『〇〇出身者はだからダメなんだ』という変えられない事実を責める言葉も反感を買ってしまいます。怒るときはいきなり攻撃するのではなく、リクエストを伝えることから始めてください」(小尻先生)

POINT2.リクエストを伝える

「遅刻した友人に本当に伝えたかったことは、『遅れて来るなら連絡を入れてほしかった』というリクエストです。同じ“怒る”でも、最初の一言が責める言葉よりは、『私は〇〇をしてほしかった』というリクエストを伝えた方が、相手は不快な気持ちにならずに済みますよね。また、このとき大切なのが、主語にはつねに“私は”とつけるのを意識することです。そうすれば、「あなたはいつも〇〇だ」のように、相手ばかり責めてしまうことを避けられるでしょう」(小尻先生)

POINT.3 怒りの裏にある気持ちを伝える

取材協力:日本アンガーマネジメント協会

「リクエストを伝えたら、次は自分の本当の気持ちを素直に話し、あなたがなぜ怒っているのかを理解してもらいましょう。本当の気持ちとは、怒りの裏側に隠された感情のことです。怒りは第二次感情と呼ばれており、その前段階には、心配、不安、残念といったネガティブな第一感情が存在しています。

だから、友人が待ち合わせに30分も遅刻してきたときの怒りには、実は『約束を忘れられていないか不安』『友人が事故に遭っていないか心配』という様々な感情が潜んでいるのです。それらの感情を、『遅れて来るなら連絡を入れてほしかった。待っている間、あなたが約束を忘れているんじゃないか、事故に遭っているんじゃないかと私はすごく心配したんだよ』という言い方で丁寧に伝えることが、相手と対立せずに問題を解決するコツです」(小尻先生)

6秒テクをみる

取材協力:日本アンガーマネジメント協会

https://www.angermanagement.co.jp/

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