距離を置く意味ってあるの?
恋人同士の関係がうまくいかなくなったとき、距離を置いて改善を試みる方法があります。いったん、距離を置いたことで関係がうまくいくこともあるのです。どんな意味があるのか、見ていきましょう。
冷静になれる
恋人同士が距離を置くと、お互いに冷静になれます。カップルの場合、2人で一緒に行動する機会は多いでしょう。ラブラブであればあるほど、常に一緒にいたいと感じているものです。
しかし、付き合いが長くなったり一緒にいる時間が長すぎたりすると、お互いを客観視できなくなってしまい、かけがえのない存在であることに、気づけなくなることがあります。
恋愛中は、全体像がよく見えなくなり「付き合って何がしたかったか」「どんな関係になりたいか」などが、分からなくなってしまうことは少なくありません。
距離を置いたことで冷静になれば、ただ何となく一緒にいるだけという関係になってしまうことを避けられます。将来への展望や理想の付き合い方などが見えてくるでしょう。
そのまま破局につながることも
距離を置いて冷静になった結果、一緒にいる意味を見出せることもあれば、そうでないこともあります。離れていることで、恋人の良い部分がクローズアップされればよいですが、その逆もあるでしょう。
「一緒にいなくても、毎日が充実している」と感じてしまうと、そのまま破局につながる可能性は高まります。言い出した方は、前向きに関係をやり直したいという意味だったとしても、言われた側は良い気持ちはしません。
人によっては、別れるまでの準備期間と受け取ってしまうことがあります。なぜ、距離を置きたいのか理由が分からない状態だと、不安な気持ちが高まってしまうからです。
距離を置くと言う男女の心理
突然、恋人から距離を置くと言われると、不安を感じる人が大半です。どんな心理が働いているのか分かっていれば、少しは不安が減るでしょう。距離を置きたがる人の、気持ちについて解説します。
1人の時間がほしい
常に恋人と一緒に行動していると、自分のことが後回しになってしまう場合は少なくありません。1人の時間がほしいと感じたとき、結果的に恋人と距離を置きたくなるでしょう。
「仕事が忙しい」「趣味に全力を投じたい」など、恋愛よりも優先したいことができたときは恋人と一緒にいると、自由に行動できません。ほかのことに時間を使いたいと言い出せず、距離を置くと表現している可能性もあるでしょう。
恋人との関係性を見直したい
恋人との関係がうまくいかないと感じたとき、関係性を見直すために距離を置きたくなることはあるでしょう。ケンカが多く『一緒にいても楽しめない』場合、このままの関係でいてよいのか分からなくなります。
距離を作ることで冷静になると、自分の本当の気持ちや改善すべき点が見えてきて、うまくいくきっかけになるかもしれません。接し方や考え方を変えるなどして、その後の付き合い方に反映できれば関係を改善できるはずです。
また、相手の気持ちをはかるために、距離を置こうとする人もいます。恋人から必要とされていないと感じると、不安が大きくなってしまうタイプの人は、恋人を試そうとして離れることがあるようです。
正直別れたい
別れることを視野に入れていて、距離を置きたいと思うこともあります。急に別れるよりも、いったん距離を置いて「心の準備をしたい」「相手にも準備をしてほしい」と考える人もいるのです。
長期的な関係のマンネリ化・浮気・性格の不一致など、別れる原因が思い当たる場合、別れることを前提として距離を置きたいと思っている可能性はあるでしょう。
気弱な人の場合、別れたい気持ちをキッパリと言い出せず、関係が自然に途絶えていくことを狙っているかもしれません。すでにほかの人に気持ちがうつっていて、別れる準備をしている可能性もあります。
距離を置く期間はどれくらい?
ただ、距離を置くといっても、どの程度の期間があれば効果的なのか、分からない人もいるでしょう。状況別に、おすすめの期間を紹介します。
些細なケンカの場合
よくあるケンカが原因で関係が気まずくなり、距離を置くことがあります。どちらかが言い出す場合もあれば、自然に距離ができることもあるでしょう。
ケンカの原因が些細なものである場合、それほど長く距離を置くことにはなりません。『お互いに頭が冷えたタイミング』で、再び距離感を取り戻すことは多いでしょう。
性格によっても異なり、細かいことをあまり気にしない人の場合は、数日程度で関係が元に戻るはずです。落ち込みやすい人や根に持ちやすい人の場合、『1~2週間程度』の時間がかかることもあります。
ちょっとしたケンカが原因で、それまでたまっていたものが爆発してしまうと、数カ月にわたって距離を置くようになるかもしれません。別れたくない場合は、あまり時間がたちすぎないうちに連絡を取ることが正解です。
別れを意識している場合
別れることも視野に入れている場合、数カ月あるいは半年以上の期間を置くこともあります。お互いに、あるいはどちらか一方が別れることを決断できない場合『半年たって、気持ちが戻らなければ別れる』など、期間を決めましょう。
期間の長さについては、一方が勝手に決めず『よく話し合って結論を出すこと』が大事です。勝手な思い込みで、連絡がないからもう別れてもよいと決めてしまうと、関係がこじれる原因になります。
恋人と距離を置く際のポイント
恋人を嫌いになったわけではない場合、必要だと思っても、なかなか距離を置けないことがあります。距離を置くということは、今までの習慣を変える必要が出てきます。当然、大変な思いをするのですから、効果を感じたいものです。
失敗しないために気を付けたいポイントを見ていきましょう。
しつこく連絡をしない
距離を置くことを決めたにもかかわらず、しつこく連絡をすることはやめましょう。それまで、毎日のように連絡を取っていた場合、『1日も耐えられない』という状態になるかもしれません。
すぐに連絡を取っていては、2人の関係を客観的に見つめ直せなくなり、離れる意味がなくなってしまいます。いったん、離れる決断をした意味が分かっていないのではないか、と思われてしまう恐れもあるでしょう。
緊急事態などもあり得るので、連絡を取れる状態にしておくことは大事です。しかし、緊急時でもないのに、返事がないからといってしつこく連絡をすれば、恋人からの評価が下がってしまいます。
原因と向き合い改善策を考える
何が原因で距離を置くことに至ったのか、分かっている場合は『とことん原因に向き合い、考えてみること』が大事です。恋人から性格を直してほしいと言われた場合、自分の内面に真正面から向き合うことになります。
原因が分かっていない場合、何が原因なのかを考えるところから始めなければなりません。欠点に向き合うことを放棄すれば、改善できなくなってしまいます。
時間がたって、恋人との関係が戻ったとしても、根本的な原因が解決しないわけですから、何もせずに時間を過ごせば、再び距離を置くか別れるかになるでしょう。
別れる気がないのなら明確に期間を決めて
距離を置くことで別れてもいいと感じているなら、話し合った上で、あえて期間を明確に決めなくても構いません。しかし、別れる気がない場合は、冷却期間をきちんと決めておきましょう。
「1カ月間離れて、1人で考える時間がほしい」など、期間を区切った上で、相手に伝えます。期間を示さないと、どれだけ待てばよいのか分からない状態にさせてしまい、相手の時間を奪うことになったり、気持ちが離れていったりしてしまうでしょう。
相手が別れたつもりになっていたり、新しい恋人を見つけたりする可能性が高くなります。「こんなはずではなかった」という事態になってしまうことになりかねません。
まとめ
恋人と距離を置くと、冷静な気持ちで客観的に関係を見られるところがメリットです。恋人との関係を見直したくなったときや、恋愛以外のことに集中したくなったときなどに、距離を置くことはめずらしくありません。
別れたくない場合は、期間を明確にしておくことが必要です。距離を置いている間は、前向きな気持ちで改善点を探し出しましょう。困難を乗り越えられれば、より親密な関係を築けるはずです。