「木を見て森を見ず」ってどんな意味?具体的な使い方を学ぼう
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「木を見て森を見ず」ってどんな意味?具体的な使い方を学ぼう

2021/08/05

『木を見て森を見ず』は、本来の目的や全体像を見失っているときに使われることわざであり、ビジネスでもよく耳にします。言葉の意味と使い方を知り自分や周囲の戒めにしましょう。ことわざを使う具体的なシーンと言い換えられる類語も解説します。

「木を見て森を見ず」の意味

「木を見て森を見ず」の意味
出典:pexels.com

ことわざや熟語を多く知り、ビジネスシーンで使いこなせている人は、周囲の人から一目置かれる存在です。ことわざの中でも『木を見て森を見ず』という言葉は、ビジネスにおいても当てはまるシーンが多く、時折耳にすることもあるでしょう。

そもそも木を見て森を見ずとは、どんな意味を持つ言葉なのでしょうか。

意味は「細部にこだわり全体が見えていない」こと

「木を見て森を見ず」の意味は、一つひとつの小さなことにばかりこだわって視野が狭くなってしまい、全体をおろそかにしてしまう状態のことを指します。

ものごとの本質や大局を見失っているときや、目の前の些細なことに気を取られてなかなかゴールにたどり着けなそうなときに使われる言葉です。

海外のことわざが由来?

木を見て森を見ずはもともと海外のことわざが由来だとされています。イギリスやドイツ、フランスでも「木を見ている者は森を見ることができない」「木はしばしば森を隠す」というフレーズがあるのです。

海外のことわざが日本にも伝わり、ほとんど同じ意味と言い回しで広く使われるようになったようです。

ビジネスで「木を見て森を見ず」を使うなら

ビジネスで「木を見て森を見ず」を使うなら
出典:pexels.com

意味を正しく覚えた言葉は、適切な場面に遭遇したときに使ってみましょう。実際にビジネスシーンで木を見て森を見ずのフレーズを使うなら、いったいどんな場面が考えられるかを解説します。

細かいことに気を取られて全体を見誤るというケースはビジネスでもよくあるものです。思い当たる場面がないか、周囲を観察してみましょう。

仕事の進め方について

木を見て森を見ずの状況は、実際に仕事を進めていると起こります。例えば、あるプロジェクトの企画書を任され、一つひとつの詳細なデータ分析に躍起になってしまい、本来の最終目的である顧客への分かりやすい説明をないがしろにしている、というケースです。

また、自分の今月の目標を達成するために無茶な営業をしてしまい、取引先からの信頼を損ねたり、同僚の営業を邪魔したりして、結局自分の部署全体の目標は未達となってしまった、というケースも考えられます。

目の前の小さな目標を達成することだけを考えた仕事は、本来の目標を見失っており、十分な結果を残せないのです。

視野を広げるときに

実際に自分の仕事が木を見て森を見ずの状態に陥っていると分かったら、視野を広げるために行動しましょう。

まずは、目先の事に集中していた視点を本来の目的に向け、あくまで目的達成のためにはどんな行動が最適かを考えるのです。そして、『今の自分の行動の先に、目的達成があるか』も振り返って考えてみましょう。

視野を広げるには自分一人だけではなく、上司や同僚の客観的な意見を参考にすることも効果的です。とくに管理職のポジションにいる上司は、社員の状況や仕事の進捗、目標達成までの道のりなどを俯瞰してみる立場にあるため、アドバイスが期待できます。

「木を見て森を見ず」の類語

「木を見て森を見ず」の類語
出典:pexels.com

木を見て森を見ずと同じような意味を持つ言葉は他にもいくつかあるため、一緒に覚えておきましょう。ほんの少しニュアンスが違う言葉もあるため、意味も合わせて覚えておくことが大切です。

場面に応じた使い分けや、相手がことわざを理解できそうかという視点で使うフレーズを変えたりするとよいでしょう。

鹿を追う者は山を見ず

木を見て森を見ずの類語に『鹿を追う者は山を見ず』という言葉があります。中国の格言が由来となっており、目の前の獲物に夢中になるあまり、山全体が目に入らないという状況です。

これには、目先の利益に集中しすぎて、全体を視野に入れる余裕を失っている、というニュアンスを含んでいます。ビジネスにおいては、小さな利益に気を取られると、大きな利益を損するぞという戒めの意味も持っている言葉です。

違った言い回しとして『鹿を逐う猟師は山を見ず』『獣を逐う者は目に太山を見ず』というものもあります。

菜園作りの野良荒らし

『菜園作りの野良荒らし』も、木を見て森を見ずと似た意味を持った言葉です。野菜作りのための畑に熱を入れた農家が、もっと大切な米や麦を作る土地を放置し、荒れ放題にしているというたとえ話をことわざにしています。

細かいことに手間暇をかけすぎたばかりに、全体的なことは適当に済ませている状況をたしなめるときに使うのが適切です。

木を数えて林を忘れる

『木を数えて林を忘れる』という言葉は、細かい部分を見ていて全体を見ることを忘れてしまうという意味を持っています。木を一本一本集中して数えているうちに、木の集合体である林のことが意識の外に行き、全く気が回らなくなっている状態です。

木を見て森を見ずと同じような意味で用いられるため、言い換えられるフレーズだと知っておきましょう。

まとめ

ビジネスでは、目の前の小さな目標に取り組むことに必死になるあまり、全体の目標を見失う「木を見て森を見ず」の状況に陥ることがよくあります。周囲から指摘を受けたり、自分で気が付いたりしたときには、視野を広げるための工夫をしましょう。

木を見て森を見ずの類語も覚えておくと、適切なシーンで使い分けができます。ことわざをうまく使いこなし、デキるビジネスパーソンを目指しましょう。

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