「淡白な人」ってどういう人?意味や特徴
あなたの人間関係にも『淡白』と称される人がいるのではないでしょうか?
淡白な人はどこかつかみどころがない印象ですが、人間的な魅力をたくさんもち合わせています。
淡白な人の基本の性格をチェックして理解を深めましょう。
あっさりしていて執着心が薄い
淡白とは、性格や態度があっさりしていることを意味します。
人間関係や金銭面、物事への執着が薄い傾向で、よくも悪くも物事へのこだわりがなく細かいことに悩んだり落ち込んだりしません。
一つの考えに固執せずに多角的にとらえられるため「そんな考え方もあるのだな」と他人の意見を幅広く受け入られる性格でもあります。
「どうにかなる」と前向きに考える人が多く、物事への融通が利く性格で周りの人に「一緒にいてラク」と感じさせる魅力のもち主です。
淡白な人の飾り気のない雰囲気は、周りの人の素の気持ちを引き出しやすいともいえるでしょう。
ポーカーフェイスでクールに見られる
ポーカーフェイスでクールに見られるのも淡白な人の特徴です。
イライラしたり悲しいことがあったりしても、怒りや涙などわかりやすい感情の変化として表にでることはありません。
嬉しいことがあっても表情にでないため「クールな人だな」「なにを考えているかわからない」と誤解されてしまうこともあります。
しかし、喜怒哀楽がはっきりしている人と比べて、感情がわかりやすく可視化されないだけで、心の内側では喜んだり悲しんだりと感情豊かです。
出会ったときは淡白に見える人でも、付き合いが長くなればなるほど微妙な表情や気持ちの変化を読み取れるようになるでしょう。
生まれもった性格やトラウマが影響
淡白な人は、生まれつき物事への興味が薄い人だけでなく『人の目を気にしやすい』性質のもち主です。
ポーカーフェイスで周囲のできごとに無関心に見える淡白な人ですが、実は誰よりも周りの反応を意識して慎重に進めます。
「自分の感情を他人に読まれたくない」という意識が働き、淡々とした表情や対応をしがちです。
過去になにか物事に執着して失敗した経験があったり、信じていた人に裏切られた経験がトラウマになったりして、淡白でいようと努めている場合もあります。
自分の行動や言動が周囲に及ぼす影響をおそれて、あえてある程度の距離感を保とうとしているのでしょう。
淡白な人の性格とは
いつも一定の温度感を保っている淡白な人は、冷静で理屈っぽい一面をもち合わせています。
淡白な人の性格を理解すれば「実はそう考えていたのか!」と納得できることも増えるかもしれません。
トラブルにも冷静に対処できる
冷静な思考回路をもつ淡白な人は『問題解決能力』に優れています。
たとえば、仕事でトラブルや問題が発生したとき、周囲が「どうしたらいいのだろう」と焦っている場面でも、物事を冷静に判断して対処に導いてくれるでしょう。
その場の感情に流されることなく、今すべきことを冷静に考えているゆえに落ち着いた行動がとれます。
周囲からは『頼れる存在』と尊敬されることも多いでしょう。
どんな状況でも感情がたかぶることがなく、ストレスでイライラしたり愚痴っぽいことをいったりする場面を人に見せることも滅多にありません。
他人に自分の時間を邪魔されたくない
淡白な人は「自分と他人は別もの」と考えています。『自分』という主軸をしっかりもっているため、周囲に流されて行動することはほとんどありません。
人間関係で必要な協調性はもち合わせていますが、自らを平静に保つために『自分の時間やペースを確保すること』を重要視しています。
自分の中でプライベートの優先度が高く、ときには人からの連絡や親しい相手の誘いをスルーすることもあるでしょう。
付き合っている恋人がいたとしても、1人の時間を大切にします。趣味や夢中になれることがあると、彼氏や彼女を放置してしまうこともあります。
理屈っぽい一面も
淡白な人は『客観的に見て正しいか』や『合理的な行動か』を考慮してから行動に移します。
相手の感情を考慮せず『理屈っぽい』と受け取られることも珍しくありません。冷静で口調が淡々としていることから、冷たい印象を与えることもあるでしょう。
「自分の考えが正しい」と自信をもっている人が多く、納得できる理由がない限りは周囲と違う考えでもかたくなに貫こうとします。
感情論や空気を読むなどのあいまいな理論は受け入れられず、人がくれたアドバイスを素直に聴き入れないこともあるかもしれません。
正しいことを主張していたとしても、相手に対する配慮が足りないために打ち負かすような態度に見えてしまいます。
淡白な男性の恋愛傾向
気になる男性やお付き合いしている男性が淡白な性格をしていると「どうやって付き合っていったらよいのだろう」と悩むこともあるでしょう。
淡白な男性は浮気や喧嘩の心配が少ない一方で、連絡も必要最低限でイベントを重視しない傾向があります。
浮気や喧嘩の心配が少ない
客観的な視点をもつ淡白な男性は、浮気の価値よりも代償の大きさを心得ています。
多少の不満があっても流れに身を任せる心のゆとりをもっており「新たなリスクをおかしてまで浮気をするメリットがあるのか」と考える理論派です。
相手を好きになるときも、見た目に限らず総合的に判断しています。ひとめ惚れや一時の感情で、ほかの女性と浮気する心配はありません。
言い合いになったとしても、感情的になる前に解決方法を導く冷静さをもち合わせています。大きな喧嘩に発展することも少なく、穏やかな関係を築きやすいといえるでしょう。
必要なときにしか連絡がない
スケジュール調整や報告など必要なときにしか連絡をしないのは、淡白な男性によく見られる特徴です。
重要でないと判断した連絡を後回しにしたり、用件が終わったと思えば既読スルーしたりすることも珍しくありません。
「今日はどんなことをした」「今はなにしてる?」と、常に連絡を取りたい人は、連絡の少なさに不安を感じてしまうでしょう。
しかし、連絡することを義務づけてしまうと負担に感じて連絡自体をしなくなる可能性もあります。
やんわりと「連絡くれたら嬉しいな」と伝えつつも、彼からの連絡に期待しないことが長く付き合い続けるコツです。
恋人とのイベントは重視していない
クリスマス・バレンタインデー・付き合った記念日など『恋人同士のイベント』は、いちゃいちゃするにはぴったりの日です。「彼との特別な思い出をつくりたい」とイベントがくる日を楽しみにしている女性も多いのではないでしょうか?
しかし、淡白な男性は、イベントに対する興味が薄い傾向があります。イベントは毎年巡ってくる1日でしかなく、祝う必要性を感じません。
事前に知らせずにいてしまうと「忘れていた」とスルーされることもあるでしょう。
自発的にイベントに参加する意欲を見せることは少ないため、一緒に楽しみたいイベントがあるときは積極的に誘ったり『特別な日であること』を事前に伝えたりしておきましょう。
夜のお誘いも控えめ
「好きな男性とは、燃え上がるような夜を過ごしたい」と考える女性は多いのではないでしょうか?
しかし、淡白な男性は、性行為に興味が薄い人が多く、夜のお誘いも控えめです。
「スキンシップの量=愛情の大きさ」とは考えておらず、恋人同士であったとしても頻繁な触れ合いは抵抗感を抱く人もいます。
同じベッドで寝ていてもまったく手を出されないどころか朝までぐっすり……といった場合も珍しくないでしょう。
「わたしって魅力ない!?」と落ち込みたくなるかもしれませんが、あなたと一緒に過ごすだけで気持ちが満たされている証拠として前向きにとらえましょう。
ただし「彼氏と触れ合いたい」と思っているのなら、お互いの妥協点を見つけて話し合うことが大切です。
彼氏が急に淡白になった。なぜ?
「付き合いたての頃は彼からの愛情表現が豊かだったのに気づけばそっけない対応をされるようになった……」と悩んでいませんか?
彼に嫌われたのかもしれないと心配になるかもしれませんが、実はあなたへの『安心感』や『嫌われたくない』という心理が働いていることが理由かもしれません。
付き合う前は無理をしていた
男性は、気になる女性を『追いかけたい』と思う性質です。好きになってもらうために積極的にアピールしたり、興味のない話題でも熱心に聞く耳をもったりと、ときには無理をしてでも手に入れようと奮闘します。
しかし、気になる女性と付き合えるようになった途端に『手に入った』という安心感から、元の淡白な性格に落ち着くでしょう。
決して「嫌われた」「飽きられた」のではなく、元々の淡白な性格に戻っただけです。
急な変化に戸惑うかもしれませんが「あなたなら大丈夫」だと感じたからこそ、無理をやめて素の自分を見せています。
ありのままの彼を受け止めて淡白な部分も個性と認めてあげれば、信頼を勝ち得て絆が生まれるでしょう。
嫌われたくない
好きな人に「嫌われたくない」と思うあまり、淡白な対応をする男性も少なくありません。自分の感情や主張をさらけ出すことに苦手意識を感じており、素直な思いを伝えられないこともしばしばです。
「真っ向から否定されたらどうしよう」「これをしたら引かれるかもしれない」と不安から、自分からアクションを起こすことも滅多にありません。
淡白な彼と気持ちのすれ違いを起こさないためにも「どんなあなたも受け入れるよ」とわかりやすく示して、彼氏に心を開いてもらうことが大切です。
彼氏が動いてくれるまで受け身で待つのではなく、してほしいことがあれば正直に伝えてみましょう。彼は「彼女の願いを叶えてあげたい」と感じ、行動に移してくれるはずです。
淡白な男性と相性のよい女性のタイプ
気になる男性が淡白な性格をしているのであれば、交際をスタートする前に彼の性格を理解しておきましょう
上手に付き合い続けるためには、どのようなことを大切にするとよいのでしょうか? 彼の性格を理解することで「ずっと一緒にいたい」と思われる女性を目指しましょう。
干渉しない
淡白な男性は、1人の時間や自分の考え方を大切にしているため、あれこれ口うるさく指摘されることを嫌います。
「もっとかまってほしい」「いつも一緒にいてほしい」と干渉しすぎると『うっとうしい』と冷められてしまうかもしれません。
彼が自分の時間を楽しんでいるときは、あなた自身も自分の時間を楽しみましょう。
趣味や夢中になれることをつくれば「さびしい……」と感じる時間は減ります。
つかず離れずの距離感を心がけることで、彼に『居心地がよいと感じさせる関係を築くこと』がベターです。
積極的でリードしてくれる
淡白な人は『去る者は追わず来る者は拒まず』なタイプで、基本的に受け身です。
自分から連絡をとったりデートに誘ったりと、積極的に行動することは少ない傾向があります。
ただ、嫌いなタイプでない限りは、デートの誘いや告白を断ることはないでしょう。受け身の彼を強引に連れ出せるような積極性をもつとスムーズに進みます。
女性側が「なんでもよい」と受け身のままでは関係性が発展することはありません。行きたい場所や食べたいものがあればはっきりと提案して、彼をリードできるようになることが円満な関係を築く秘訣です。
「リードすることが苦手なんだな」と相手の不得手を受け入れフォローしてあげれば、お互いに親愛の情を育めるでしょう。
さりげない行動から愛を感じてくれる
彼はあなたのことを「好きだな」「かわいいな」と、思っているからこそ付き合っています。
淡白で愛情表現が少なく見えるかもしれませんが、一緒に過ごしているときやちょっとした連絡の中に彼からの愛情が垣間見えるはずです。
愛情は目に見えるものばかりではありません。彼のさりげない行動の中に隠れている愛情を探してみましょう。
与えてくれないことを嘆くよりも、ほんのりとにじむ優しさを大切にするほうが相手を尊重する付き合いができます。
もちろん、ときには彼に目に見える愛情表現を求めてもOKです。ただし、求めすぎると淡白な彼にとっては負担になります。
記念日や誕生日など「ここぞ!」というときを見極めて、彼におねだりしてみましょう。
淡白な彼との付き合い方
付き合っている彼が淡白な性格だと、愛情表現や連絡の少なさに不安を感じることもあるかもしれません。
「本当にわたしのことが好きなのかな……」と不安を前面に出してしまうと、彼に「信用されていない」と思われて別れのきっかけになってしまうこともあります。
淡白な彼と上手く付き合うために心がけたいポイントをチェックしましょう。
愛情表現に期待しない
淡白な男性は、ストレートな愛情表現が苦手です。
あなたにとっては手をつないだり言葉での愛情表現が当たり前のことだと思うかもしれませんが、淡白な男性にとっては勇気を振りしぼらなければできないことです。
わかりやすい愛情表現を期待したり「ちゃんと好きっていって!」と強制したりすると、彼に窮屈な思いをさせてしまうでしょう。
愛情表現を期待してしまうと、求めたものが返ってこないときに「裏切られた」と感じるようになります。
彼からの愛情表現は、よい意味で期待しないでおきましょう。彼が勇気を振りしぼって表現した愛情を受け取ったとき、喜びが倍増するはずです。
余計な駆け引きはしない
淡白な彼に嫉妬してもらおうと男性の名前を出したり、別れるつもりもないのに別れ話を切り出したりと駆け引きすることは控えましょう。
彼は淡白なだけで誰よりもあなたのことを大切に思っているはずです。余計な駆け引きをしてしまうと彼の心を傷つけてしまいかねません。
最悪の場合は彼の気持ちを冷めさせてしまい、本当の別れ話に発展してしまうおそれがあります。
彼の気持ちを引き出したいのであれば、遠回りをせずに素直な気持ちを伝えることが大切です。
かわいらしく甘える
淡白な彼と恋人らしいことをしたいと思うこともあるでしょう。
しかし、彼に「どうして~してくれないの?」と不機嫌顔で伝えてしまうと、嫌味だと思われてしまう可能性があります。
「察してほしい」と不満を匂わすのもNGです。彼にしてほしいことがあれば、かわいらしくお願いしてみましょう。
不安な気持ちも素直に伝えることで、彼の庇護欲がかき立てられます。自分では積極的になれなくても「彼女がいうなら……」と前向きに取り組んでくれるでしょう。
愛情表現が淡白な彼を積極的にする方法
彼が淡白な性格だとわかっていても、ときには「恋人らしくくっつきたい」と思うこともあるでしょう。
彼の愛情表現を引き出すためには、あなたから積極的にアプローチするのも一つです。淡白な彼の積極性を引き出して、すてきないちゃいちゃタイムを楽しみましょう。
妖艶な香りを身にまとって誘惑
香りは人の印象を左右します。彼を誘惑したい日はいつもと違う香りをまとって、知らない女性と一緒にいるかのようなドキドキ感を与えましょう。
強い香りやセクシーすぎる香りは苦手としている人もいます。彼の好みにあわせて『いつもより少しだけセクシーな香り』を選ぶことが大切です。
デートの日や一緒のベッドに入る前には、胸元に妖艶な香りの香水をワンプッシュして淡白な彼の気持ちに火をつけましょう。
腕を組む、マッサージなどスキンシップをとる
男性の心をくすぐるかわいらしい行動といえば、腕を組んだり抱き着いたりといったスキンシップが鉄板です。
とはいえ、淡白な男性はちょっとやそっとのスキンシップでは気持ちが盛り上がりにくいものです。
なかには「恋人同士でも距離感を保って接したい」という人もいます。
抵抗感があるのは、異性から触れられることに慣れていないだけかもしれません。マッサージなどから少しずつ機会をつくりましょう。
はじめは、肩をもんであげるだけでも構いません。ほかのところには触れないようにして彼氏に「気持ちよいな」と実感してもらいましょう。
されて嬉しかったことはきちんと伝える
淡白な男性は、いちゃいちゃするときもシンプルです。「優しさは感じられるもののちょっと物足りない……」と思っても、彼の気持ちを考えると指摘できないという人もいるでしょう。
彼の気持ちを自然に盛り上げるためには「ギュッと抱きしめてくれると安心する」「頭ポンポンされるの好き」など、されて嬉しかったことを言葉にして伝えましょう。
何度も繰り返し伝えると「彼女が喜んでくれる」と彼の中にも刷り込まれて、積極的に取り組んでくれるようになります。
まとめ
淡白な男性は、愛情表現がわかりにくいと思われがちです。
付き合っているときは「もしかしたら愛されていないのかもしれない」と不安になるかもしれませんが、実は日常のなかに彼なりの愛情表現が隠れていることが多々あります。
不安になる前に、彼の行動や発言を振り返ってみましょう。淡白な男性と円満な関係を築くためには、1人の時間を過ごせる余裕をもつことも大切です。