人を好きになれない原因3つ
「恋愛をしたい」「誰かと付き合いたい」という気持ちがあるにもかかわらず、人を好きになれないと悩んでいる人は少なくありません。
自分の身近な人がこのような理由で悩んでいたら、どのように対応してあげればよいのでしょうか?
主な原因を知り、人を好きになれない人の心理を読み解いていくことで、状況が改善できるかもしれません。
人を好きになれない人によく見られる原因を紹介しています。どういった原因で人を好きになれないのか、分析してみましょう。
【1】周りの環境
本当は人を好きになって、誰かと恋愛をしたいと考えているのに上手くいかないという場合は、周りの環境が影響しているのかもしれません。
周りの友達が恋愛をしないタイプの人ばかりだったり、同じように人を好きになれないタイプばかりだったりすると、人間関係が上手く築けないのです。
周りが他者に興味のない人ばかりだと、恋愛感情以前に人間関係を築けず、特別な感情がわきにくくなってしまうでしょう。
人を好きになれないという人は、こういった周りの環境自体を変えていく必要があります。
【2】過去のトラウマからくる人間不信
過去に好きだった人から裏切られたり、傷つけられたりした経験がある人は、そのトラウマから人間不信に陥っている場合があります。
人間不信になってしまうと、「どうせ別れるんだから、最初から好きにならなければいい」「もう辛い思いをしたくない」と考え、人を好きになることを避けるようになってしまうのです。
傷付くことを恐れて、誰かに特別な感情を抱かないようになる人も少なくありません。
過去の出来事は変えられませんが、また誰かを好きになりたいと思うのであれば、トラウマを乗り越えて、人をちゃんと信じられるようになることが大切でしょう。
【3】その人の性質
人を好きになれない理由として、その人本来の性質が関係している場合もあります。
人のことを好きになれないという性質を『アセクシャル(無性愛)』と言いますが、こういった性質をもつ人は他者への興味が持てなかったり、性的な欲求が少なかったり、あるいは全く恋愛感情をもたないのです。
アセクシャルには、さまざまな定義がありますが、自分の意志で意識的に恋愛をしない人や、人を好きになるのをわざと避けている人とは異なります。
人を好きになれない人の心理3つ
『人を好きになれない』のはどういった心理状態なのでしょうか。
以下では、人を好きになれないという心理について、よく見られるケースを説明します。
「人を好きになれないけれど、誰かを好きになって恋愛がしたい」「付き合いたい」と考えている人がいますが、こういったケースでは内面に原因があることがほとんどです。
どんな心理が人を好きになることを阻んでいるのか、分析してみる必要があるでしょう。
【1】劣等感がある
自分は他人よりも優れていないという劣等感を抱いている人は、その劣等感が原因で人を好きになれないことが多いようです。
「こんな自分を好きになってくれる人はいない」「人が自分を好きになるはずがない」といった心理から、人を好きになることを避けてしまうのです。
基本的に自分に自信を持てないため、誰か気になる人がいても「他の人を選ぶはず」と決めつけて諦めてしまうことも多いでしょう。
【2】自己肯定感が低い
謙虚になりすぎたり、自分を下げすぎたりすることがある人は、自己肯定感が低い傾向があります。
自己肯定感の低さから、「自分なんかが誰かを好きになってはいけない」「自分のような人間が恋愛をしてはいけない」と、自分自身を否定してしまうのです。
また、自己肯定感の低い人は、他の人から自分を好きになってもらえるとは思っていないので、アプローチに気付けず、チャンスを逃してしまうことも多いでしょう。
【3】自分のことで精一杯
仕事や趣味などに夢中になっている人は、自分のことで精一杯なので、なかなか他人に興味を持てません。他人のことまで気が回らないので、本気で恋愛をする気がなく、人を好きになれないのです。
仕事が忙しすぎて出会いがない人や、趣味にばかりお金を使っている人は自分の世界に没頭してしまっているので、他者の存在を受け入れる余裕がありません。
自分の興味があることばかりに目を向けているようでは、なかなか人を好きになれないので、新たな世界を広げたり、他人と話す機会を作ったりする必要があります。
人を好きになれないでいるとどうなる?
人を好きになれないことがデメリットになる場合があります。
恋愛をしなくてもよいと開き直ってしまうことも可能ですが、デメリットもあることをよく理解しておくべきでしょう。
他人から理解してもらいにくい
人は、自分を理解して気持ちを向けてくれる人に心を開きます。
反対に、自分に対して興味を持ってくれない人や、好意を示してくれない人に対してはなかなか心を開くことはありません。
人を好きにならないということは、相手からも好きになってもらえないということです。
誰かに愛されたいという気持ちがあるのなら、自分から人を好きになろうとする努力が必要でしょう。
人との関わりがなく孤独
人を好きにならないと、人間関係が広がらず、深い関係になる相手がいないため孤独に陥ってしまうことがあります。
人と関わり合いがない人は、生活に潤いがなく、充実した人生を送るのが難しくなってしまうかもしれません。
近年では、孤独死の問題なども注目されていますが、人を好きになれないというのはこういった問題と無関係とはいえないでしょう。
人を好きになれない人の特徴とは
人を好きになれない人とは、一体どんな特徴があるのでしょうか。
性格的な面から、人を好きになれない人にありがちな特徴についてチェックしてみましょう。
他人への関心が低い
他人に対しての興味が持てなかったり、関心が極端に低かったりする人がいます。
人に興味が無いため、その人のよい部分や魅力的な部分を知ることができず、関係を深めていくことができないのです。
他人への関心が低い人は、まず相手に興味をもつことから心がけてみる必要があるでしょう。
相手の内面や素敵な部分を知ろうとすることで、今まで見えていなかった『相手を好きになるポイント』が見つかるかもしれません。
警戒心が強い
人を好きになるには、その人のことを心から信頼し、お互いの心の距離を縮める必要があります。
しかし、警戒心が強すぎる人は、相手を疑ってなかなか自分の本心を見せられません。
相手も警戒されている状態では信頼関係を築くことができないので、恋愛に発展しにくくなってしまうのです。
慎重に相手と仲良くなろうとするのは決して悪いことではありませんが、人を好きになりたいと考えているのであれば、あまり警戒せずに素直に接することも必要でしょう。
自分に自信がなくネガティブ
自分に自身が持てず、常にネガティブな考え方をしてしまう人も、人を好きになれない人にありがちな特徴です。「どうせ自分なんて」というセリフをよく口にしている人は、注意したほうがよいでしょう。
外見に自身がなかったり、過去のトラウマから自身を失ってしまったり、ネガティブになってしまう原因はさまざまですが、後ろ向きな姿勢のままでは人を好きになれません。
ネガティブすぎる人を好きになる人はあまりいないので、まずは自分に自信がつくように自分磨きなどを頑張ってみるのも一つの手段です。
人を好きになれない状況を克服する方法
人を好きになれない状況を克服するには、どういった点に気をつければよいのでしょうか。
人を好きになれないからといって、マイナス思考にとらわれていては状況は変わりません。人を好きになって、より人生を豊かにできるように、考え方を変えていく必要があるでしょう。
身の回りに人を好きになれないことで悩んでいる人がいる場合は、上記のことをふまえて接してあげることが大切です。
劣等感を理解し、否定的な発言を控える
劣等感を抱いている人や、自分に自信がないという場合は、まずマイナスなことを言わないようにしなくてはいけません。
特に、「どうせ自分なんて」という言葉を絶対に使わないようにするのが大切です。「どうせ」という言葉は、自分を惨めにするだけなので使ってもいいことがありません。
また、人を好きになれないという人に対しては、その劣等感を理解し、否定的なことを言わないように気をつけましょう。
人を好きになれないということに相手が罪悪感を抱かないように、相手の気持ちを理解し、否定しないように努めましょう。
他人のよいところを見つけて伝える
人を好きになるためには、まず他人のよいところを見つけて、言葉に出して伝えることが効果的です。
他人のよいところを見る癖をつけるようにすることで、人のことを好きになれる可能性が高まります。
人を好きになれないという人は、他人の欠点ばかりを見てしまいがちなので、人と接する時はその人のよいところに目を向けてみることが大切なのです。
人を好きになれない人と接する時は、こちらからその人のよいところを伝えてあげるようにすると、相手も素直になりやすいでしょう。
自分の気持ちを素直に伝える
人に好きになってもらうには、自分の気持ちを素直に伝えることが大切です。人に対して常に素直な気持ちを伝えるようにすると、自然と仲が深まるでしょう。
大げさな褒め言葉ではなく、さりげない褒め言葉は人に好感を与えます。相手と話していて「この人のこんな所が素敵だな」と思ったら、それを言葉に出して伝えてみるとよいでしょう。
人を好きになれないという人は、人間不信に陥っていることもあるので、嘘のない態度で素直に接することで、心を開いてもらいやすくなります。
まとめ
人を好きになれないという人は、まず自分の性質や内面を見つめ直してみるところからはじめる必要があります。
あまりネガティブにならないように、考え方を前向きに変え、人のよいところを見るようにすることが大切です。
周りに人が好きになれないと悩む人がいたら、内面の悩みを理解して、前向きになれるようにアドバイスしてあげるとよいでしょう。