バレイヤージュカラーって?ハイライトとの違いとは
「そもそもバレイヤージュカラーってなに?」と疑問に思う人も多いはず。まず最初に、バレイヤージュカラーの特徴とメリット、さらに気になるハイライトとの違いも解説していきます。
バレイヤージュカラーとは
バレイヤージュは、フランス語でほうきを掃くという意味。つまり、バレイヤージュカラーとは、髪の表面にほうきで掃くようにしてカラー剤を塗っていくカラーリングのこと。「ハイライト+グラデーション」をイメージすればOK。表面に明るいカラーをのせることによって、外国人のような立体感ある髪になります。
ハイライトとの違い
バレイヤージュカラーは、部分的に明るい色を入れて髪に立体感を出すという点で、ハイライトの一種と言えます。
従来のハイライトは、表面や内側などにスジ状の細いラインをくっきりと入れていくのが特徴です。一方で、バレイヤージュは髪の「表面のみ」に、毛先へ向かってほうきで掃くようにぼかしながらカラーリングをします。そのため、カラーリングした場所としていない場所の境目が目立たず、ハイライトよりもナチュラルな仕上がりになります。
しかし、通常バレイヤージュカラーだけで仕上げることは少なく、ハイライトと組み合わせて立体感をUPさせるカラーリング方法が主流。
バレイヤージュカラーにする『5つのメリット』
【1】染めるだけでエアリー感や透明感を出せる
髪に明るい色を入れて陰影をつくることによって、立体感やエアリー感、透明感が生まれます。その束感で外国人のような垢ぬけた印象に。また、従来のハイライトよりもより自然に仕上がるのも魅力。
【2】ストレートヘアでもしっかり立体感が出る
のっぺりしやすいストレートヘアでもしっかり立体感を演出できるのがバレイヤージュカラーのメリット。透明感バツグンのストレートヘアで、美人感漂うヘアスタイルに。
【3】ラフなヘアアレンジでもオシャレに決まる
バレイヤージュカラーなら、ラフなポニーテールやお団子ヘアなど簡単なアレンジでも、こなれ感のあるヘアスタイルに。時間のない朝に短時間でおしゃれなヘアスタイルを完成させたい人にぴったりのカラーリングです。
【4】地肌へのダメージが少ない
バレイヤージュカラーは、カラー剤を根元から塗らないので、頭皮へのダメージが少ないです。また、明るい色を入れる場所も部分的なので髪へのダメージが少なくGOOD。
【5】根元が伸びても目立ちにくく、色落ちしてもきれい
カラー剤を塗るところと塗らないところの境目をぼかすようにしてカラーリングしていくので、根元が伸びてきても目立ちにくく、色落ちしてもきれいなので、メンテナンスが楽ちんなのも魅力。
バレイヤージュカラーを失敗しないために知っておくべきこと
バレイヤージュカラーは特殊なカラーリング方法を用いるので、失敗する人も少なくないよう。失敗しないためのコツや、料金の相場、染めるときのお悩みについて解説していきます!
美容院でのオーダーはどうすればいい?
バレイヤージュは、普通のカラーリングとは異なり、ハイライトやグラデーションのようにある程度の技量が求められるので、飛び込みでオーダーをすると、汚くムラができるなど失敗することも多いよう。失敗しないためには、事前にSNSやインターネットでバレイヤージュカラーを得意とする美容院・美容師さんを見つけて、きちんと指名することがマスト。
また、初めての人は暗めカラーでハイライトを控えめにしてもらうようオーダーすると、ナチュラルな仕上がりになるので無難。
バレイヤージュはいくらくらいで出来る?
バレイヤージュカラーの料金の相場は、だいたい10,000~15,000円のよう。美容院によって値段は異なるので、美容院のHPもチェックしてみて。
ブリーチなしでも染められる?
ブリーチなしでもOK! その場合は明るいカラーリング剤を使って仕上げていきます。ただし、ブリーチなしだと思うように色が出ないこともあるので、トライする場合は美容師さんに相談するのがベター。
セルフでも染めることは出来る?
セルフの場合、バレイヤージュは泡タイプのものだとほうきで掃くような塗り方ができないため、クリームタイプのカラー剤を使用します。しかし、クリームタイプのカラー剤で、見えない後ろ部分を自分できれいに染めることは難しいので、美容院でおまかせするのがおすすめ 。
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《レングス別》明るめ・暗めでバレイヤージュカラーはどう変わる?
一口にバレイヤージュカラーといっても、長さによって印象が変わってきます。レングス別に暗め・明るめそれぞれのバレイヤージュを紹介しているので、お気に入りの長さを見つけてみて。
《ショート・ボブ》のバレイヤージュはよりエアリーな印象に
▼暗めカラー
ラベージュは、ラベンダー+ベージュのカラーリング。ダークトーンでも、ラベンダーの透明感が軽さを生み、重たく見えないのが◎。
▼明るめカラー
ハイライトをしっかり入れ、ベースの髪色とホワイトベージュのコントラストがはっきりしたより立体感のあるカラーリング。バレイヤージュに加えて、毛先のワンカールで動きのある軽やかなスタイリングに。
《ミディアム》のバレイヤージュで抜け感を
▼暗めカラー
バレイヤージュのグラデーションで、外ハネミディをクラスアップ。レイヤーなしのカットも、ほどよい束感とアッシュの透け感の相乗効果で重たく見えず◎。
▼明るめカラー
動きのあるレイヤーカットに、立体感のバレイヤージュをプラスした遊びゴコロあるヘアスタイル。まわりと差をつけたい個性派さんはぜひチャレンジしてみて。
《ロング》ならよりバレイヤージュを楽しめる
▼暗めカラー
光に当たると立体感の出るスモーキーグレージュのハイライトと、MIX巻きの無造作感がこなれ感たっぷり。ダークトーンのスーパーロングヘアが重く見えないのは、バレイヤージュだからこそ。
▼明るめカラー
透明感あるヘアカラーと濃淡のコントラスト、ゆるりと巻いた髪の動きがボリューミーなロングヘアを軽やかにみせてくれてGOOD。アッシュ系カラーは、パサつきがちなロングヘアをきれいにみせてくれる優秀カラー。
《カラー別》人気のアッシュ系からハイトーンまでバレイヤージュカラーをご紹介
長さ別のバレイヤージュカラーのイメージをつかめたら、次は自分のなりたい髪色を見つけてみましょう! ここでは、定番のグレージュ、アッシュ系カラーから、ピンクやホワイトなどのハイトーンカラーまでご紹介します!
グレージュ系カラー
▼グレージュ
グレージュのやわらかな質感とクールなハンサムショート、バレイヤージュのバランス感が絶妙なスタイリング。表面のレイヤーが自然な丸みをつけて、女性らしさをプラス。
▼ミルクティーグレージュ
丸みのあるかわいらしいマッシュボブが、バレイヤージュの束感で大人っぽくシフト。サイドの髪をあごのラインにセットすれば、顔まわりを包み込み小顔効果あり。
▼ラベンダーグレージュ×ボブ
毛先に向かって青みシルバーを入れた透明感あふれる切りっぱなしボブ。前下がりにカットすることで、より洗練されたクールな印象に。
アッシュ系カラー
▼アッシュグレージュ
大胆にカラーをのせて、ベースカラーとのコントラストがはっきりしたバレイヤージュカラー。ここ数年ポピュラーな切りっぱなしボブが、ほどよい抜け感を演出。外ハネにすればエアリー感UP。
▼ナチュラルアッシュグレー
細めの繊細なハイライトとくすみカラーがそこはかとない色気を感じさせるロブスタイル。シンプルな切りっぱなしボブは、ウェットにセットしてもルーズにセットしてもおしゃれに決まります。
▼ラベンダーアッシュ
毛先にラベンダーカラーが入ることによってほどよい抜け感が生まれ、長めボブの野暮ったさを回避。髪の内側を外巻き、表面を内巻きにして空気感をメイクすれば、軽やかなロブスタイルに。
ピンク系カラー
▼ピンクラベンダー
色落ちしやすいピンクですが、ラベンダーを混ぜれば色落ちまで楽しめます。女性らしくふわりと巻いて、ピュアさと愛らしさをメイク。
▼アプリコットピンク
アプリコットピンクは日本人の肌色になじみやすく、ピンクの中でもトライしやすいカラー。毛先にオイルをつけて束感とウェット感をメイク。ラフに動く毛束がイマっぽくてGOOD。
▼モーヴピンク
淡くスモーキーな甘すぎないピンクが、こなれた印象のバレイヤージュカラー。モーヴピンクは今季トレンドのカラーなので、ハイトーンにするときはぜひトライしてほしい髪色。
パープル系カラー
▼バイオレット
ラベンダーとバイオレットのパープルグラデーション。パープルが強めなので、ふんわり巻いてニュアンスヘアに。やわらかく大人な雰囲気に仕上げて。
▼ラベンダー
透明感バツグンのラベンダーカラー。色落ちすると黄色くなりがちなパープルですが、2回ほどブリーチすれば白っぽくきれいに色落ちしてくれるので◎。
ブルー系カラー
▼シルバーオーシャン
クールな印象のバレイヤージュカラー。シルバーオーシャンブルーの透け感とウェーブ巻きの浮遊感の相乗効果で、髪の量が多くても重たく見えずGOOD。
▼デニムブルー
デニムカラーが醸しだすスタイリッシュな雰囲気でまわりと差がつく。フェイスラインに自然な毛流れを作れば、小顔効果で引き締まった顔に。
ベージュ・グレー系カラー
▼ナチュラルベージュ
重めミディアムカットの重さを、毛先のホワイトベージュが緩和。ウェーブのスタイリングなら、ハイライトが控えめでもしっかり立体感が出ます。
▼ホワイトベージュ
イルミナカラーでつくった透明感たっぷりのホワイトベージュカラー。根元から入ったハイライトで、ストレートヘアでも立体感UP。ホワイト系のバレイヤージュはブリーチ必須。
▼ハスキーグレー
ハスキーグレーはやわらかくアンニュイな色味で、エフォートレスなトレンドヘア。毛先以外はラフに巻いて、ナチュラルな空気感をメイクするのがポイント。
その他カラー
▼くすみグリーン
赤みを消して透明感とツヤを出すグリーンカラー。髪の表面にはレイヤーを入れて動きを出して。表面にレイヤーが入っているときは、パサッとみえないよう毛先に重みを残して。
▼オレンジレッド
レッドの髪色は肌を白く見せてくれる効果あり。ウェーブ巻きでネックラインにくびれをつくれば、強めの赤を緩和して女性らしい雰囲気に。
《ブリーチなし》のバレイヤージュカラーならダメージを抑えられる!
バレイヤージュはブリーチなしでもOK。気になるダメージを抑えながら立体感を出すことができます! ただ、色のコントラストが小さくなり、バレイヤージュの魅力である立体感が半減してしまうことも。また、元の髪色によっては理想の色が出ないこともあります。美容師さんに相談してからトライするのがマスト。
オーガニックカラーでつくるバレイヤージュカラー
こちらはオーガニックカラーを使用したバレイヤージュカラー。もともとの髪が明るければ、ここまでグラデーションをはっきりとさせることも可能。オーガニックカラーは髪のダメージが少ないので、痛みが気になる人はチョイスして。
オリーブベージュなら初心者でもトライしやすい
オリーブベージュは、日本人特有の髪の赤みを消し、ダメージを目立ちにくくしくれる上、ナチュラルなツヤ感を出してくれる優秀なカラー。控えめなバレイヤージュカラーを楽しみたい人におすすめ。