目を合わせられない人の心理とは
「人と話すときは目を見て話しなさい」。私たちは、小さい頃からそのように教わってきました。目を合わせて話すことは、人とコミュニケーションをとる上での基本とも言えます。
目を合わせてもらえないと、嫌われているのかなと思ってしまうものです。
しかし、それをわかってはいても、どうしても目を合わせることができない人もいます。なぜ目を合わせられないのかという理由はさまざまです。そんな人たちの心理を一つずつ解説していきます。
何か後ろめたいことがある
目を合わせられない人の心理として、何か後ろめたいことがあるときに目を合わせられない、ということがあります。
『目は心の窓』というくらい、目にはその人の本当の気持ちが表れてしまうため、心にやましことがある場合、つい無意識に目をそらせてしまうのです。
特に、本当に思っていることを見透かされたくないという心理が働いている場合、その隠していることがバレると困る相手には、目を合わせることができないでしょう。
相手のことが苦手・怖い?
職場などで避けられないものの苦手な人がいて、目を合わせることができない場合があります。相手のことが苦手だ、または怖いと思っていることを悟られないように、無意識に目を合わせないようにしているのです。
逆に言えば、目を見てしまうと、相手を嫌だと思っていることが顔に出てしまうと思っているということです。職場なのでいくら苦手な相手でも、失礼な態度はとれません。そのため、つい目をそらしてしまうのです。
また、本当に嫌いな相手に対しては、目を見ることすら嫌かもしれません。そして怖いと思っている相手は、目を見るともっと怖くなってしまうため、目を合わせられないということもありそうです。
目を見ることが恥ずかしい
目を合わせられない人の中には、単純に目を見ることが恥ずかしいという場合もあるでしょう。
日本に、目を見て話すという文化が浸透したのは、実はごく最近のことのようです。そのため、家庭環境などでそのような習慣がない場合は、目を見て話すということが恥ずかしい場合があります。
特に心理的に深い理由はなく、ただ単に慣れていないというだけなので、この場合は時間が経てば慣れて、目を見て話せるようになるでしょう。
目を合わせられない理由はほかにも
目を合わせられない大きな理由は、ほかにもあります。
どうでもいいと思っている人や、普通の友達と目を合わせることは全然問題ないのに、ある特定の人とはどうしても目を合わせられない…そんなことがあるかもしれません。そこにはどんな心理が働いているのでしょうか。
好きな人だから
他の人とは目を見て話せるのに、好きな人とは、恥ずかしくてどうしても目を合わせられない、ということはないでしょうか。一目惚れや憧れている人など、あなたが遠くから見ているだけだった存在の人と、ある日突然話せることになったら、どうでしょう?
好きな人だからこそ、ドキドキして目を合わせられないということはよくあることです。また、相手にどう見られているかが気になって、意識しすぎて目を合わせられないこともあるでしょう。
嫌われていると勘違いされるかも
あなたが恥ずかしくて目を合わせられないとき、相手の男性はそれをどのように受け取るでしょうか?
実は、好意的に受け取るパターンと、ネガティブに受け止めてしまう、2つのパターンがあります。
好意的に受け取る場合は、「恥ずかしがり屋さんなのかな」と、可愛いという印象を受けます。
しかし、「嫌われているのかな」とネガティブに受け取られてしまうパターンもあるので、注意しましょう。
目を合わせてくれない人への対処法
目を合わせてくれない人には、その人なりの理由があります。理由によっては、こちらから遠慮して距離を置いた方がいい場合もあります。
目を合わせてくれない人の心理を考え、対応していきましょう。
基本的には他の人に接するときと同じように接し、様子を見てみることから始めます。では、目を合わせてくれない人への対処法を紹介します。
自然に接する
目は合わせてくれないけど、近づいて欲しくないわけではなさそうな場合は、自然に接してみましょう。もしかしたら、自分からは話しかけることはできないけど、あなたが話しかけてくれたらいいなと思っている可能性があります。
優しく声がけをしてあげると、徐々に目を合わせてくれるようになるかもしれません。また、他の人とも視線を合わせていないようであれば、自分だけではないので、あまり気にしないようにしましょう。
嫌われていると感じたら距離を取って
もし、近づいたらその分離れて行ってしまうような場合は、何らかの理由であなたを避けている可能性があります。もし嫌われているのかなと感じたら、少し距離をとるようにしましょう。
自分のテリトリー内に入られること自体嫌だと思っている人もいるので、個人的な理由であなたを嫌っているわけではないかもしれません。あまり気にしすぎず、しつこくしないようにするといいですね。
目を合わせられないときの克服方法
自分がもし、どうしても人と目を合わせられない場合はどうしたらいいでしょうか。目を合わせようとすると、怖い、恥ずかしいなど、いろんな感情が湧いて来てしまうのかもしれませんね。
それでも人と目を合わせられるようになりたい、克服したいのであれば、練習をしてみるのがいいでしょう。その練習方法と、人と話をしているときに意識するといいことがあるので、紹介します。
ポジティブなイメージを想像する
人と目を合わせられない人は、自分に自信がない人が多いでしょう。自分に自信のある人は、人の目を真っ直ぐに見て話すものだからです。
相手が自分をどう思っているのか気になって目を合わせられない人は、ポジティブなイメージを想像するようにするといいでしょう。
まずは、「相手は自分を受け入れてくれている」と考えるようにします。「好かれているはず」と考えると抵抗が出てきてしまうので、少なくとも嫌われてはいないのだということを意識しましょう。
身近な人で目を見る練習を
家族・友人など、身近な人で目を見る練習をしてみましょう。自分がリラックスできて、話しやすいと感じる人がベストです。
あなたのことをよく理解していて、意見を否定せず聞いてくれる人がいいでしょう。できれば、「人と目を合わせるのが苦手なので練習に付き合ってほしい」と正直に言ってしまって、何度も練習してもらえるといいかもしれません。相手を他の人に見立てて練習できれば、実際に人と話すときの手助けになるでしょう。
眉間周辺を見ることを意識
実際に話しているときに有効なのが、目を見るのではなく、眉間周辺を見るということです。
目を合わせなくてはいけないと強く意識してしまうと、自分も緊張するし、相手もプレッシャーを感じる可能性があるからです。目ではなく眉間周辺をぼんやりと見るのであれば、緊張せずにいられるのではないでしょうか。
これは実際にアナウンサーなどが、長時間インタビューするときに使っているテクニックの一つでもあります。鼻のあたりだと目線が下がってしまうため、やはり眉間周辺がおすすめです。
まとめ
人と目を合わせられないことを、そんなに気に病むことはありません。目を合わせられない人は自尊心が低い傾向にあります。
まず、相手は自分を受け入れてくれているということを意識し、無理のない範囲で練習することから始めてみましょう。
恥ずかしい場合も、ただ慣れていないだけの可能性が高いので、人と話すときには眉間のあたりを見て、リラックスするようにしていきましょう。きっと克服できますよ。