健気とはどんな意味？
『健気』という言葉を聞いたことはありますか？ ふだん何気なく使っているものの、正確な意味まではわからないという人も多いのではないでしょうか。
健気な女性、健気な子ども、などと言われますが、そもそも健気とはどんな意味のか、ひも解いてみましょう。
心の持ちようが立派なさま
健気とは、心の持ちようが立派なさまのことです。主に女性や子どもなど、力の弱いものが、困難な状況で立派にふるまっているのを褒めてあげたいようなときに使われます。
つらくても、心がけや態度がしっかりしている人物像が浮かんできますね。 例文を紹介すると、『一家を支える健気な少女』『まだ幼いながらも健気にがんばっている』などです。
ひたむき・かいがいしいなどが類義語
健気の類義語として、ひたむき、またはかいがいしいなどが挙げられます。
ひたむきとは、一つの物事だけに集中している様子です。かいがいしいとは、苦労をものともせず、一生懸命に物事に取り組んでいるさまのことを言います。
少し、健気という言葉のニュアンスがつかめて来たでしょうか？
健気の使い方
では、実際の健気の使い方にはどのようなものがあるのか、例文で見ていきましょう。
・若くして夫を亡くしたが、彼女は健気にも一生懸命働き、子どもたちを女手一つで立派に育て上げた
・父親を亡くしたばかりにも関わらず、少年は健気に母親を支え、働いて家計を支えた
・映画の中でその犬は、帰ってこない主人を、同じ場所で健気にずっと待ち続けた
どの例文も、女性や子どもなど、力の弱いとされている人間に困難が襲ってきたときに、いかに勇気を出して、それに立ち向かったかということを表しています。
また3つめの例文では、帰ってくるかわからない人を待ち続けるという、結果がわからないことに対する忍耐力も表現されています。
男性にも使ってOK
力の弱い人に対する言葉ということは、男性には使えないのかな？ と思った人もいるでしょう。
結論から先に言うと、男性にも使えます。心の持ちようが立派なさまというのが、健気という言葉の意味ですそのため、主な使われ方としては女性や子どもに対するものが多いですが、限定的なものではありません。
陰ながら努力する男性や、困難な状況でもあきらめずに立ち向かう男性に対しても、健気という言葉を使うことができるでしょう。
健気だと思われる人の特徴
一般的に、健気という言葉が一番使われているのは「健気な人」という言い方ではないでしょうか。
しかし、どのような人が健気な人かと聞かれても、即答できないかもしれません。なぜなら、健気という言葉そのものが抽象的だからです。
その人が本当に健気かどうかというのは、見る人の主観によるものも大きいと言えます。
ただ、そんな中にも健気な人には共通する特徴がありますので、見ていきましょう。
いつでも笑顔
困難に立ち向かう勇気は、どこから出てくるのでしょうか？ それは、どんなときでもポジティブに考え、希望を絶やさない、心根の明るさから来ていると言えます。
どんなにむずかしい状況でも、落ち込み続けるのではなく、前を向いて進むという選択肢をとれるというのは、すばらしい素質です。
健気と言われる人は、明るく、いつでも笑顔を絶やしません。それも、無理矢理作った笑顔ではなく、心からの笑顔なのです。その笑顔を見て、人は『本当にがんばっているな』と感銘を受けるのです。
他人に頼らず自分で努力をする
人が困難な状況に陥ったとき、他人に頼る方が簡単な場合もあるでしょう。
しかし、まずは自分に何ができるか考え、なるべく人に迷惑をかけないようにするという姿勢が、健気な人に共通していると言えます。
本当に苦しいとき、勇気を持って人に助けを求めるのは、必要なことです。しかし、それは何でもかんでも人に頼り切ることとは違います。
健気な人は、まずは自分で自分に責任を持つ、という姿勢を持ち、他人に頼らず自分で努力をします。
周りに感謝をきちんとする
健気な人は、周囲への感謝を忘れない人です。困難な状況や苦労を乗り越えようとしている、あるいはもう乗り越えてきたからこそ、どんな小さなことにでも、感謝することを忘れないのです。
健気な人は、周囲の人にかけてもらった温かい言葉、励まし、手伝ってもらったことなど、些細なことでも深く感謝しています。
それを周囲にきちんと伝え、機会があったらお返しをしたいと、奉仕の心も持ち合わせているでしょう。
忍耐力があり不満などを口にしない
不平不満を口にすることは簡単です。恵まれた境遇にある人でも、日常生活の中で不満を探すことは、そうむずかしいことではありません。
健気な人というのは、忍耐力があり、不満を口にすることがありません。なぜなら、健気な人には確固たる目標があるからです。
むずかしい状況を乗り越え、現状を少しでも改善するという目標を持って、日々努力して生きているからです。
その中で忍耐力がつちかわれ、不平不満を口にすることもなくなるのです。
見返りを求めない
健気な人は、他人からの見返りを求めません。
見返りを求めるということは、そもそも人に期待をしているということです。自分が何かしてあげたら、相手からも同等の何かが返ってくると期待しているということになります。
期待があると、人は見返りがなかったときに、損をしたと感じるでしょう。
しかし健気な人は、見返りがなかったとしても、純粋に善意から行動しただけなので、損をしたという風には捉えないのです
健気にがんばれる、ということは、損得の計算のない純粋な気持ちを表しているとも言えるでしょう。
健気な女性は恋愛に有利？
前述した健気な人の特徴を見てみると、人間的に素晴らしい要素がたくさんあります。
純粋で、笑顔を絶やさず、周囲に感謝の気持ちを忘れません。それでいて、自分の責任は自分でとり、不満を口にしない強さも持ち合わせているのです。
周囲にこんな女性がいたらどうでしょうか？ 健気な女性というのは、同性からだけでなく男性からも圧倒的な人気があり、実は恋愛に有利なのです。
健気な女性は男性からモテるかも
なぜ健気な女性は男性の目に魅力的に映るのでしょうか？
それはやはり、素直で明るく、ポジティブで笑顔という性質によるものでしょう。表裏がなく一生懸命な女性は、男性に「守ってあげたい」という気持ちを起こさせるのです。
また、どんなに大変な状況になったとしても、まっすぐ前を向いて行動する純粋な強さは、働く男性にとってパートナーにしたいと思わせるに十分な要素でしょう。健気な女性は、確実にモテるのです。
気になる人には健気さをアピール
どんな女性でも女性である以上、その人の性格の中に、健気さを感じる要素というのはあるものです。
もし気になる男性がいるのであれば、自分の中の健気さをアピールしない手はありません。
例えば、感謝の気持ちを忘れないことです。仕事でフォローしてもらった、落ち込んでいるときに優しい言葉をかけてもらったなど、小さなことでも感謝の気持ち伝え、何か簡単なお返しをしてみましょう。
また、自分の夢を後押ししてくれる、一途に待っていてくれる女性なども、健気な女性として男性から人気があるようです。
健気な女性になるには
ここまで読んで、自分がとくに困難な状況にいるわけではなくても、健気と言われる女性になってみたいと思うかもしれませんね。
健気な女性は同性からはもちろん、男性にも愛される要素をたくさん持っています。
では、健気な女性になるには、どうしたらいいでしょうか？ そのために、心がけると良いことを紹介します。
目標を持って芯の強い女性に
健気な女性になるために心がけると良いことの一つは、目標を持つことです。
自分はどのような人生を送りたいのか、どのような女性になりたいのかをじっくり考えてみます。そして目標を立て、それに近づけるように日々努力するのです。
より良い未来のために理想をかかげきちんと行動する姿に、男性は『健気な人』という印象を持つでしょう。
また、健気な女性とは、どんなときでも人を思いやることができ、芯の強い女性です。自分の目標を追っているときでも、人を思いやり優しさを忘れない、芯の強い女性でありましょう。
損得勘定で動かない
健気な人というのは純粋なため、損得勘定で動くという発想がそもそもないでしょう。
忙しい現代では、仕事でも効率的に動くことが求められ、そのような思考になってしまっている人が多いかもしれません。しかし、それは健気さとは真逆にある考えなのです。
損か得かという考えで動いていると、無償で人に何かを与えるという発想ができません。
まずは友人や家族へ、ただ与えたいから与えるという気持ちで、何ができるか考えてみましょう。そのとき、見返りは求めないことです。
感謝を忘れず謙虚な姿勢を
健気な女性は、常に感謝の気持ちを忘れません。日々の小さなことに感謝し、謙虚な気持ちで生活しています。同じように、小さなことに感謝する癖をつけましょう。
人に何かしてもらったときは、どんな小さなことでも感謝の気持ちを伝え、できればお返しをしましょう。
男性が見ているときだけするのではなく、誰にでも分けへだてなく感謝できるといいですね。
そんな姿勢で過ごすあなたを、男性は『健気な女性だな』という目で見るでしょう。
まとめ
健気という言葉の意味や、健気な人の特徴などを解説しました。
芯が強く、どんな状況でも明るく笑顔でいるという資質は、人として素晴らしいだけでなく、恋愛にもとても有利だということがおわかりいただけたと思います。
誰からも愛される健気な人になれるよう、上述したことを参考にぜひ人生や恋愛にいかしてください。
