《50年代ファッション》の特徴って?
戦争が終わりを迎え、人々の心が解放され明るくなっていったのを映すかのように、ファッションも華やかになっていきました。50年代は、オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)やマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)など、ハリウッド女優たちがファッションアイコンとなり、多くの女性が彼女たちの作中のファッションを真似した時代。また、クリスチャン・ディオールが発表した「ニュールック」は世界を席巻し、50年代ファッションを代表するスタイルとなりました。
《映画と雑誌》からひも解く「ニュールック」スタイルの魅力
50年代に爆発的人気を得た「ニュールック」とは、丸みのある肩と胸、くびれたウエスト、裾がふんわりと広がった丈が長めのスカートが特徴のフェミニンなスタイルのこと。映画や雑誌などでも多く取り上げられ、女性らしいやさしいラインが世界中に大流行しました。
永遠の憧れ「オードリー・ヘプバーン」コーデ
まるで「麗しのサブリナ」のオードリー・ヘプバーンかのようなコーデ。浅く丸く開いた胸元がヘルシーな女性らしさを引き出している。サッシュベルトで見た目の腰位置を上げて、スタイルアップを狙って。
フランス映画の一コマのようなレトロコーデ
ピタッとしたハイネックのトップスに、きれいな赤のAラインスカートがシックでおしゃれ。スカート以外のアイテムをすべて黒でそろえたツートーンコーデは、シンプルながらもおしゃれで、まるでフランス映画のワンシーンのよう。
イギリスガール風なワンピースがレトロでかわいい
赤のチェックワンピースに黒のショートブーツで、気分はロンドンガール。襟つきのワンピースは一気にレトロ感が増すので、よりかわいらしい印象に。足元はショートブーツでコーデにスパイスを。50年代風の甘辛MIXコーデの完成。
今すぐ50年代ファッションを再現できる《アイテム》とは?
「50年代のスタイルをそのまま再現するのは難しそう……」と思っていませんか? おしゃれ上手さんはポイントを押さえながら、トレンド感を加えて着こなしています。ここでは50年代風にコーデできるアイテムと着こなしのポイントを解説!
ワンピース
50年代ファッションに欠かせないAラインのアイテム。デコルテラインが開いた小さめドット柄ワンピースを暗めの小物で引き立てて。Aラインワンピースのエレガントさと、ドットのポップさが入り混じった究極かわいいファッションで、まわりの視線を釘付け。
サブリナパンツ
一見シンプルなモノトーンコーデも、ベルスリーブニットや絶妙な丈のハイウエストパンツで、他の人と差をつけて。ヘアスタイルもすっきりまとめたら、黄色のミニバッグで差し色をON。
ドット柄
レトロファッションには欠かせないドット柄。現代風に取り入れるなら、小さめドットがおすすめ。かわいい印象を与えるドット柄は、小さめなら大人でも着こなせます。かわいらしいブルーのフレアスカートには、デニムジャケットを羽織ってカジュアルさをプラス。
レトロな髪型
▼赤いバンダナをヘアアクセサリー代わりに
ヴィンテージライクに仕上がる赤いバンダナも、50年代ファッションには欠かせないアイテム。ふだんのポニーテールにバンダナをONすれば、楽しておしゃれに変身。ボーダー×黒スキニーと合わせて、フレンチムード漂うコーデに。
▼これぞ50年代の代表ヘアスタイル
50年代ファッションの代表的な髪型といえば、ロカビリーヘア。前髪がくるりと巻かれたスタイルは、当時大流行したリーゼントに合わせたスタイルなんだとか! 前髪以外も、50年代はカール多めのヘアスタイルが中心。髪型がかわいらしいので、ボーイッシュなデニムと合わせても男っぽくならないのがうれしい。
小物使いを極めよう
▼スカーフを首に巻いて
デニムのミニワンピースの首元に赤のスカーフを巻けば、レトロ感がプラスされて◎。映画でもよく見かける首巻きスカーフは、コーデにアクセントを加えるだけでなく、簡単におしゃれ度をアップしてくれるから、持っておきたい小物アイテムNo.1。
▼小さめハンドバッグは50年代に大流行
ピンクのサブリナパンツ×デニムのカジュアルスタイルには、小さめバッグをONしてエレガントに。大人女子にマストなアイテムのミニバッグは、実は50年代に流行していたもの。コーデに加えるだけで、上品さを醸し出せる優秀アイテムなんです。
《季節別》に押さえたいコーデのポイント
アイテム別の着こなしとポイントをチェックしたら、次は季節別コーデをご紹介! 春夏・秋冬それぞれのポイントを押さえて、自分に似合う50年代コーデを探してみよう!
春夏はラインを意識
▼デニム生地で今っぽく
レトロなAラインワンピースを今っぽく着こなすには、デニム素材が一番! 絞られたウエストラインとプリーツの縦ラインで、スタイルアップも叶う。絶妙な五分丈トップスで程よい肌見せを意識して、抜け感を出そう。
▼太いウエストラインでスタイルアップを強調
黒のタンクトップとベージュのフレアスカートのシンプルコーデ。50年代ファッションは、ウエストラインがしっかり見えているのが特徴。旬のベージュを取り入れつつ、シルエットでレトロ感を意識して、シンプルなお手本コーデに仕上げよう。
▼デニムの肩掛けで都会っぽさをON
女性らしさが醸し出されるタイトなワンピースコーデには、上からデニムジャケットを羽織ってカジュアルさと都会っぽさをプラス。50年代風のタイトなシルエットも、ジャケットを合わせれば今っぽい着こなしに。
▼ドット柄×スニーカーで作るレトロMIX
柄×派手色の組み合わせも、50年代ファッションならでは。今時な着こなしにするには、サテン生地スカートを選んで軽やかな印象にするのがコツ。足元はスニーカーでカジュアルに外せば、初心者でも挑戦しやすい50年代ファッションの出来上がり!
▼ウエストが絞られたセットアップで女性らしさを引き出して
スカートスタイルが多いニュールックだけれど、パンツスタイルも忘れずに。コーデのポイントはメリハリ感。ウエストを絞りタックイン風に見せれば、ブラックコーデでもすっきりした印象に。オールバックのポニーテールで都会っぽさを取り入れよう。
▼ベレー帽やボウタイ使いを極めて
チェックのサブリナパンツに丈の短いボウタイシャツを合わせれば、脚長効果抜群。ボウタイシャツはノースリーブ×ベレー帽で現代風にアレンジ。50年代アイテムも形や小物選びにこだわれば、今時な着こなしに早変わり。
秋冬は小物や色使いがポイント
▼オレンジのAラインワンピース
女性らしいカシュクールワンピースは、バルーン袖が目を惹く。小物は黒でそろえて主役のオレンジを引き立てて。Aラインワンピースならエレガントな印象に決めたいときはもちろん、ポップな「ロカビリーファッション」でも大活躍。
▼ブラウンでまとめた上品なニュールックスタイル
トップスをタイトなニットでキュッとコンパクトにすることで、ふんわりフレアスカートのAラインが際立つ。大人だからこそ着こなせる、茶色のワントーンを楽しみたい。
▼シンプルルックを小物でエレガントに
シンプルな白Tシャツ×黒スキニースタイルは、チェスターコートを肩掛けしてクールに。目を引く赤のミニバッグをアクセントに、小粋でエレガントな50年代ファッションをメイク。
▼カラートップスはシンプルにデニムとライダースを合わせて
七分丈パンツが流行した50年代。ショートブーツに合わせれば現代風の着こなしにシフト。 デニム×ライダースの今時スタイルも、カラートップスと七分丈で強いヴィンテージ感を醸し出せる。
▼トレンチコートは全閉めでメリハリをつける
いつの時代も愛されるトレンチコートを50年代風に着こなすには、全閉め&ウエストマークでコーデにメリハリをつけるのが鉄則。ニュールックは身体のラインを強調する服が多いので、着ぶくれしがちなコートはベルトを締めてスタイルよく見せるのが◎。
50年代ファッション《おすすめブランド》
コーデのコツはわかったけれど、どこでアイテムをゲットすればいいの? と思っている方へ。ヴィンテージ感あふれるおすすめブランドを3つご紹介します。まわりと差がつき、なおかつおしゃれな着こなしができるので必見です。
「アメリヴィンテージ(Ameri VINTAGE)」
ファッションブロガーの黒石奈央子が立ち上げたセレクトショップ「アメリヴィンテージ」。ヴィンテージ感とジャンルレスなデザインが人気で、オリジナルブランド「アメリ(AMERI)」も同時に楽しめるのが特徴。カジュアルからコンサバ、ビジネスシーンまで幅広いジャンルを取りそろえているのがうれしい。
「スナイデル(SNIDEL)」
多くのファッションブランドを手がける株式会社マッシュスタイルラボから2005年に誕生した「スナイデル」は、キュートさとエレガントさの両方が叶う、大人女子にはありがたいブランド。「かわいい」スタイルが作られた50年代ファッション必須のワンピースがとくに人気なので、まずは「スナイデル」のワンピースを一枚ゲットしてみると◎。
「ラベルエチュード(la belle Etude)」
モダンヴィンテージ×スイートをベースに作られている「ラベルエチュード」は、やわらかい素材を使った、どこかなつかしさを感じさせるデザインが豊富。女性らしい甘さのあるデザインが多いため、フェミニンスタイルが好きな方におすすめ。
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