AirDrop痴漢って?
AirDrop痴漢とは、半径約10メートル以内にあるiphoneやMacに対して画像や動画をワイヤレスで送ることができる、AirDropという便利機能を悪用して、卑猥な画像を無差別に送りつける犯罪のこと。
とくに被害が多いのは、電車の中など。犯人を特定しにくい、大勢の人でごった返す場所で行われています。
今回私が被害に会ったのは、家の最寄り駅付近のファーストフード店。落ち着いた町なのでそんな犯罪が起こるとは全く考えていなかっただけに、かなりショックが大きく……。どんな場所でも起こる可能性があることを思い知らされました。
絶対にやってはいけないこと
もしあなたが実際にAirDrop痴漢に会ったら、絶対にやってはいけないのが「大きく反応すること」。
iphoneの設定を変更していなかった場合、持ち主のフルネームがAirDrop上に表示される仕様になっているため、大きく反応すると犯人に名前と顔を特定される危険が。
反応を見たがっている犯人を喜ばせることにも直結します。犯人の思うツボというやつです。
遭遇したときの対処法
とにかくスクリーンショット
送られてきた際、卑猥な画像が急に表示されます。自分のスマホにそんな画像を保存するのはものすごく腹立たしいけれど……何はともあれ、とにかくスクリーンショットを!
私はそのまま受け取り辞退をしてしまったため、証拠を残すことができませんでした……。
送り先の名前(大抵本名ではなく変更されている)を記録するためにも、なんとか耐えましょう。
警察に連絡
スクリーンショットを証拠に警察に連絡を。これは明らかな犯罪行為です。ためらわずに相談してみて! 次の被害者を出さないよう尽力しましょう。
こんな復讐をした人も…!
【復讐①】気持ち悪い画像を送り返した
泣き寝入りはNO! 逆に気持ち悪い画像を送り返した人も。送る画像は、痴漢して無駄に上がったテンションを地獄の底に突き落とせる気持ち悪いものがベスト。
※送り返す画像によっては、逆に送った側が刑法や条例違反に該当する可能性があるため要注意
【復讐②】懲役や罰金などについて書いた画像を送り返した
このAirDrop痴漢は、わいせつ物頒布等罪(刑法175条1項)にあたる可能性が。その場合、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金などが科せられます。
この懲役や罰金などについて書かれた画像を送り返したという人も。
※上記は犯人に個人を特定されていた場合、逆恨みされるなどの危険性もあるので要注意
被害を未然に防ぐには、とにかく自衛
AirDropは送られてきた時点で画像が表示されてしまうため、不快な思いを一切しないためには、自衛するしかありません。
その方法は簡単。iphoneの「設定→一般→AirDrop→連絡先のみ」を選択するだけです。この設定変更により、連絡先を交換している人からのAirDropしか受け取れなくなります。
その他、個人を特定されないように「設定→一般→情報→名前」から、表示される名前を変更しておくのもおすすめです。(こちらの設定のみだと名前が変わるだけで、AirDrop自体は誰からでも受け取れる状態のまま)
非常に腹立たしいですが、ぜひ自衛を!
AirDrop痴漢撲滅!
なぜ、痴漢なんかする人間がいるのか。
女だからってなぜ、そんな最低なことに巻き込まれなければいけないのか。
人を不快にさせて何が楽しいのか。
なぜ自分は何もできなかったのか。
理不尽な社会と行動できなかった自分を腹立たしく思う日々です……。
もう誰も、こんな不快な想いをしないことを切に願って!
Illustrator:Megumi Yoshida