彼氏が泣く場合のシチュエーションと心理
彼に対する理解を深めるために、彼が泣きだした前後に何があったのかを思い出しながら読み進めてみましょう。
【1】彼氏が彼女の前で涙してしまうとき
まずは、瞬間的に涙が溢れてしまったケースについて見ていきます。これは、普段なら抑制できる感情が一時的にコントロール不能になって自然と流れたものなので、彼の感情がどこで大きく動くのかを知る機会になります。
抑えきれないくらい嬉しいことがあった
とても可愛いパターンですね。嬉しすぎて、感極まって涙が溢れてしまっただけですから、一緒に喜んであげれば大丈夫です。
とはいえ彼女と週末に会えただけで「嬉しい!」と泣いてしまうとしたら、ちょっと考えものです。「涙を流すほど嬉しいことなの?」と共感しかねるレベルで頻繁に泣かれ続けていれば、付き合うのが面倒くさくなってしまうかもしれませんね。
映画やドラマに感動
年をとるにつれて経験が増えていくことで、自分の記憶が映画やドラマの場面と結びつき、感動しやすくなってきます。
たとえば、誰にも振られたことのない百戦錬磨の人は恋が破れた苦しみを知りません。当然ながら、失恋のシーンを見ても泣けないでしょう。しかし、その苦しみを知っている人なら、心がギュウッとなって涙が溢れやすいです。映画やドラマで感動して涙を流せる人は、それだけの人生経験を積んでいるといえます。
大切な人やものを失った
自分の中で大切なものを失った場合、誰でも泣いてしまいますよね。こればっかりは、堪えろと言うほうが無理な話です。大切な友人、親、可愛がっていたペットとの別れは、自分ではどうにもできないので泣いてしまうのも仕方がありません。
物に対して感情が動くかどうかというのは人によります。しかし、思い出や愛着のある物の紛失や破損は大切にしていたからこそ、予想外な出来事なのでショックは大きいです。
挫折するような出来事があった
男性にはプライドがあって、それを傷つけられるような挫折に強い苦しみを覚える傾向があります。「今まで頑張ってきたのに、どうして失敗してしまったのだろう」など自分自身でも挫折の理由がわからず、まだ悔しさだけが溢れている段階では涙が流れてしまうのです。
でも、挫折できるということは何かに挑戦したということですから、もともとは強い人。挫折の理由に本人が気づくことができれば大丈夫でしょう。
仕事がうまくいかず落ち込んだ
挫折というほどではないにしても、仕事が板についてきたときの思わぬ失敗というのは心にくるものがあります。職場ではグッとこらえて帰って来られたものの、彼女の顔を見てホッとしたことで泣いてしまうことがあります。
また、仕事がうまくいかないときは、仕事の手はずが間違っていたということだけではなく、他の要因が絡んでいることが多いです。連続の残業による疲労困憊が引き起こしたミス、日頃からのコミュニケーションエラーが失敗につながってしまったなどが主な原因です。
これらの事情がある場合、そもそもストレスがたまっているので心は既に限界ギリギリです。そこに引き金となる事象があったので泣いてしまったのでしょう。
【2】彼女の前で泣く男性の心理と特徴
さて、こちらは上記までとは違い、あえて彼女の前でだけ泣く、あるいは泣く時間が長いタイプについて見てみましょう。やや意図的に泣いているので、思わず涙が溢れたものとは性質が異なります。
弱さを見せられるくらい安心しきっている
精神的な限界がきていて思わず泣くのと似ていますが、いくらか率先して泣きにきている感じがあるタイプです。彼女に愚痴を聞いてもらいながら、さめざめと泣くことで日頃のストレスを発散させています。
カッコつけていなくても嫌われないという安心感を持っており、彼女に対しては日頃から感情をストレートに表現するのが特徴です。その分、職場や外ではキリッとしているのならとくに問題はありません。
気を引いて甘えたい
彼女の母性に甘えているタイプです。甘えん坊キャラの彼が泣くなら分かりやすいですが、その一方で今まで甘えることなく生きてきた男性にも意外とみられる傾向です。
ずっと気を張って生きてきたからこそ、母性に溢れる彼女に出会ったことで「甘えたかった自分」に気付いたのでしょう。それを優しく受け止めてくれる彼女に深い愛情を感じ、その甘美な時間をたびたび味わいたくなって意図的に泣いたりします。
泣けば許してもらえると思っている
世の中には、浮気しておいて「別れたくない」と泣きじゃくる謎の男性がいます。どういう了見で泣いているのか小一時間問い詰めてみたくなりますが、彼らが泣く理由は「別れたくない」からではありません。
自分の涙が、許しを請う際の武器になることを理解しています。スーパーで「お菓子買って!」と泣いている子と大差ないです。泣くことで、それをもてあましてしまった彼女が「しかたがないなぁ」と言うのを待っています。
一度その方法で許してもらえると味をしめて、ことあるごとに泣いてくるので彼女としては疲れてしまうかもしれませんね。
感情のコントロールがうまくできない
この場合は意図しているわけではありませんが、泣く時間が長いです。
一時的に感情のコントロールができなかっただけなら、涙はすぐに引っ込むはず。それに対して長々と泣き続けているようなら、感情のコントロールが日常的にうまくできなくなっています。
過度なストレスがかかっている、泣く直前以外のことが心を苦しめているなど、何かしらの負荷がかかっていると考えたほうがよいでしょう。その根源が解決されない限り、安定を取り戻すのは難しいです。
彼氏が泣く場合のベストな対処法3つ
彼氏が泣くのには、さまざまな心理やシチュエーションが絡んでいることがわかりました。では、彼女として彼氏にできることを考えていきましょう。思わず流れた涙の場合は自力で立ち直れるので、下記に紹介するのは意図的に泣いている可能性が高い場合の対処法です。
【1】優しく受け止めてあげる
素敵な彼女になるには、まず優しく受け止めてあげることが一番です。長い付き合いを考えると「共感してくれる」という意識をお互いに持ちあうことが必須となります。
嬉し涙も、悲しみの涙も、あるいは悔しさなども含めて、彼氏の感情が高ぶっているときは、まず受け止めてみてください。受け止めてくれることがわかると、彼氏は安心して心の内を彼女に曝け出すことができます。
そうして感情の共有を繰り返していけば、相互理解にもつながります。彼氏も「いつも寄り沿ってくれるから、自分も彼女を支えたい」と思ってくれるはずです。
【2】楽しめることを提案して気をそらす
あまりにもよく泣くのであれば、気をそらすしかありません。頻繁に泣く場合、感情の深いところに何かが刺さって泣いているのではなく、わずかなことで涙が出るような泣き癖がついているだけです。
つまり、簡単に気をそらすこともできる、ということを示しています。大好物のご飯を作ってあげる、カラオケや彼氏の好きなスポットに連れ出すなど、あの手この手で気をそらしてみましょう。
それで回復するレベルなら悲しみの度合いも大したことはないので、そのうちいつもの表情に戻るでしょう。
【3】とことん泣かせてあげる
こちらは、大切な人やものを失ったときや、ストレスを抱えている彼氏に対しても有効な方法です。とにかく涙が枯れて、感情を全て吐きだせるまで泣かせてあげましょう。そうすれば、彼氏の心の中でグルグルしていたものが落ち着いて、自分のことを客観的に捉えられるようになっていきます。
また、ただ「構ってちゃん」として泣いている彼氏にも効果が期待できます。先に例としてスーパーで泣いている子供のことを記載しましたが、それと同じなので「泣いてもお母さん構ってあげないからね!」という姿勢を示すことが大事です。「もうこの方法使えないか」と諦めて泣くのをやめるでしょう。
よく泣く彼氏との今後の付き合い方は?
最後に、本音トークでいきます。正直に言えば、頻繁に泣く彼氏に対して不安を抱えていないでしょうか。
自分だって辛いことなんて山ほどあるのに、常に自分が支える側に回らなければならないとすれば限界があります。
さらにこの先、結婚などに話が進んだとしても「家庭を守っていけるメンタルを持っているのか」「子供ができたのに夫まで子供みたいだったらどうしよう」など思うところがありますよね。
涙もろいだけなら大丈夫!泣き虫な彼には気をつけて
序盤で記載した通り、嬉しいことがあったときや映画やドラマに感動して泣くだけなら何の問題もありません。むしろ感情が豊かということで救われることもあるでしょう。
問題は「泣き虫」の彼氏です。わずかなことでグズグズと泣き、それが延々と続くようではお付き合いに難しさを感じざるを得ません。今後何十年という月日を一緒に過ごしていけるのかどうか、自分の精神力と照らし合わせて考えてみましょう。
ある程度の距離感をもつことも大切
共感は大事ですが、飲み込まれてしまわないことが大切です。彼氏には彼氏の感情、自分には自分の感情があり、この線引きを曖昧にするのは危険性があります。共感が共依存に悪化しないように気を付けましょう。
あまりにもストレスに感じるなら別れも視野に入れる
長い人生の中ではプラスな時期もあればマイナスな時期もあります。悲しみを受け止めるほうはストレスがかかりますが、それを一緒に乗り越えていくことこそが愛なのかもしれません。しかし、そのマイナスが一時的なものであればの話です。
たまたま起きた事象に対して泣くのであれば乗り越えることも可能ですが、自ら「泣くために」マイナスなことに足をつっこんでいくタイプの人がいます。この人と付き合っていくのは、相当難しいので別れも視野に入れましょう。
彼氏が泣く原因を見極めて上手に付き合っていこう
彼氏が泣いてしまう心理やシチュエーション、対処法について見てきました。泣く原因によって難易度や受け止めるストレスも違いますから、自分が耐えられるのかどうか冷静に見極めましょう。
また、「無理だな」と思っても、それは悪いことではありません。合わなかっただけです。自分が幸せになるためにどうするか、一度立ち止まって考えてみてくださいね。