『バブみ』の意味とは?男女で違う!?
『バブみ』は比較的新しい言葉なので、正しい意味が分からない人は多いでしょう。使う人が男性か女性かによって、微妙な違いがあります。どんな意味で使われているのか、見ていきましょう。
男性が女性に使う場合
男性が「バブみ」使う場合、自分が赤ちゃんの立場になって、女性に対して母性を感じたときに使います。『年下の女性』が対象となっていることがポイントで、年上の女性には使われません。
自分よりも年齢が低い女性を「守ってあげたい」と思うのではなく、「守ってもらいたい」と、強く感じたときに使うことが一般的です。
本来の母とはかけ離れた年代の人に対して感じた『母性』や「甘やかされたい」という気持ちを、表現した言葉だと覚えておきましょう。
女性が男性に使う場合
女性が男性に対し、子どものような純粋さを感じ、自分の中の母性を意識したシーンでも「バブみ」が使われることがあります。普段はしっかりとした印象なのに、意外なかわいらしさがあると感じたときに使われるでしょう。
「お世話をしてあげたい」「キュンとする」などに近い使われ方です。『母性が芽生える』と同じ意味になります。こちらは男性とは違い、甘えたいときには使われません。
▼誤用という意見も
諸説ありますが、元々『バブみ』は年下の女性から包容力を感じたいときに使用する言葉でした。『自分が赤ちゃん側になって甘えたいとき』に使われるのであって、自分の中に母性が芽生える際にはあてはまらないという意見もあるのです。 誤用が広まったきっかけは『赤ちゃんっぽい』という意味で、間違ってメディアに取り上げられたことが原因とされています。間違った意味の方も新しい言葉として受け入れられ、定着していったのでしょう。
『バブみ』が使われるようになったきっかけ、起源は?
『バブみ』はそもそも、どのように発生した言葉なのでしょう。起源を知ると、正しい意味が分かりやすくなります。バブみが使われるようになった、きっかけを見ていきましょう。
『バブみの起源』はオタクのネットスラングがはじまり?
さまざまな説がありますが、オタクの男性が『低年齢のアニメキャラ』に対し、芽生えた感情を表現したことがはじまりとされています。
ネットスラングはインターネット上の掲示板や、SNSなどでのみ通じる言葉です。しかし、生まれたときから身近にインターネットがある現代の若者たちは、現実の世界でもネットスラングを使用します。
本来は、ごく一部の人々だけが使っている言葉でしたが、SNSなどで広まったことで、ディープなオタク以外でも使うようになりました。
『バブみ』の使い方・使うシーン
『バブみ』の意味だけでなく使い方もあわせて覚えておくと、間違った使い方をせずに済みます。具体的にどのようなシーンで使うのか、見ていきましょう。
アニメキャラや芸能人に対して
元々の意味を考えると、包容力を感じさせる少女のキャラクターに対して使用することが多いでしょう。個人差はありますが、優しく癒してくれそうな雰囲気を持つ女性やキャラクターに使われるのが一般的です。現実的に、そばにいる人に対しては積極的に使われません。
職場の上司や同僚などが「〇〇さんにバブみを感じる」などと公言していたら、ハラスメント的な問題としてとらえられる可能性が高いでしょう。
一方、女性が男性に使う場合は、童顔でかわいい系のアイドルやタレントなどに使います。どんなタイプに母性が芽生えるかは人それぞれです。少々だらしないタイプや世話が焼けるタイプの男性も対象となりえる分、男性側よりもさらに幅広いタイプに対して使われます。
バブみが深い?バブみを使ったさまざまな表現方法
母性に包まれたいという意味で『バブみを感じる』と使う以外にも、応用表現があります。高い・深いなどの形容詞とつなげて、表現されることも多いでしょう。
例えば、母性を強烈に感じたときは「〇〇ちゃんがかわいすぎて、バブみが深い」というように使います。普段、感じている母性よりも強く心に響いたときなどに、使われる表現です。
対象の言動を受け「〇〇ちゃんはバブみがある」というように、使われることもめずらしくありません。男性が年下の女性の思わぬ包容力に気づいた際などに、心の中で「バブみがあるなあ」と思うでしょう。
バブみに似ている言葉
バブみとよく似ている言葉に『オギャる』があります。こちらは、赤ちゃんの泣き声の『オギャー』に『~する』という動詞をくっつけて作られた言葉です。
主に、バブみを感じる対象に、思いっきり甘えたいというようなシーンで使われます。バブみを感じた人に対し「オギャりたい」と言っている人がいたら、小さな子どものように甘えたいという意味です。
まとめ
『バブみ』という言葉は、本来は男性が年下の女性のアニメキャラや芸能人などに対して、母から受けるような愛情をもらいたいという意味で使われていました。
誕生した経緯を知ると、使用する対象がかなり限定されていると分かります。趣味が合う友人同士で使うようにした方が、失敗が少ないはずです。使用する人の性別によって、違う意味になる点も押さえておきましょう。