ギブソンタックってなに？シニヨンとの違いとは？
「ギブソンタック」とは、髪の毛を頭の低い位置でまとめるアレンジ方法のこと。19世紀のアメリカの画家「チャールズ・ダナ・ギブソン」が描いた「ギブソン・ガール」という絵が由来になったと言われています。海外ではギブソンロールとも呼ばれていて定番アレンジのひとつです。
一方で「シニヨン」とは、ギブソンタックやお団子など、まとめ髪の総称のことを指します。つまり、シニヨンのなかのひとつにギブソンタックが含まれています。
【基本・レングス別】ギブソンタックのやり方
ギブソンタックの基本のやり方と、レングス別のやり方をご紹介します。巻きつけるのが難しそうに見えるギブソンタックですが、途中にくるりんぱを取り入れることでまとめやすさがアップするので、ぜひ試してみてください。
基本のギブソンタック
基本のギブソンタックは誰でも簡単にトライできそう！ 巻きつけるのが難しそうに見えるギブソンタックですが、途中にくるりんぱを取り入れることでまとめやすさがアップします。
- 両サイドとバック、3つに髪を分ける。
- バックの髪を襟足部分に1本に結んでくるりんぱする。
- くるりんぱした毛束の上にかぶさるように両サイドの髪をバックで1本にまとめる。
- 両サイドの髪を2のくるりんぱした穴に入れ込む。
- 毛先がバラバラにならないように1つにまとめる。
- 2のくるりんぱした部分の穴に毛先から入れ込む。髪の長さによって2～3周する。
- 髪を広げるように左右に引っ張ってバランスを見る。
- 左右から中心に向かってピンを留める。
- バランスを見ながら引き出して完成。
ボブ・ミディアム向けギブソンタック
髪の毛が短いボブヘアは襟足をしっかりまとめてあげるのがポイント。くるりんぱの穴に通すことで短い髪もコンパクトにまとめられそう。ボブは髪を引き出しすぎると崩れてしまうこともあるので、ほぐし加減に注意してください。
- 両サイドとバック、3つに髪を分ける。
- 両サイドの髪をバックに1つにまとめてくるりんぱする。
- 2の毛束とバックの髪を合わせて1つに結ぶ。
- 1つにまとめて結んだ毛束をくるりんぱする。
- 毛先を4で作ったくるりんぱの穴に通す。髪が長い人は2～3周通す。
- ピンで左右を留めて完成。
ロング向けギブソンタック
長すぎるロングヘアはギブソンタックにすると髪が余ってしまうことも。くるりんぱの穴に通すやり方は簡単ですが髪が余ってしまいロング向きではないので、毛先からくるくる巻いていくやり方がおすすめです。
- 両サイドとバック、3つに髪を分ける。
- バックの髪をハーフアップにしてくるりんぱ。
- サイドの髪をバックで1つに合わせてくるりんぱ。
- 襟足ですべての髪の毛を1つにまとめる。
- 毛先を折り込むようにくるくるまとめて襟足部分にピンで留める。
- 全体をほぐして完成。
崩れにくくするポイントはピン
ギブソンタックはピンの使い方次第で崩れにくさがアップするヘアスタイル。ピンの種類と正しい使い方をマスターして1日中しっかり留まるアレンジに仕上げてみましょう。
▼スモールピンの使い方
パラパラ落ちてきてしまう少量の髪の毛は、スモールピンを使って留めるのがベスト。スモールピンは留めたい髪に垂直になるように地肌に滑らせながら留めるとしっかり留まります。
▼アメピンの使い方
アメピンはたくさん髪の毛をはさむことができますが、髪が多すぎるとはさむ力がゆるくなってしまうので要注意。少量の髪をとって地肌に滑らせるように留めましょう。
▼Uピン
Uピンは引き出しすぎてしまったときや、ふわふわした髪を少しおさえたいときなどに活躍します。1本でも十分使えますが、広範囲をまとめて留めたい場合は2本をクロスさせて使うとしっかりボリュームが収まります。
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【道具】を使って超！簡単ギブソンタック
ここでは、道具を使って簡単にできるギブソンタックのやり方を紹介します。ギブソンタックは巻きつけるときの仕上がりが大切。便利なアイテムを使うと、作業が簡単になるだけでなく仕上がりもよくなるのでアレンジ初心者さんにもおすすめです。
コームの使い方
- ハーフアップしてくるりんぱする。
- くるりんぱした上半分と、くるりんぱしていなしていない下半分をひとつにして毛先の方をゴムで結ぶ。
- 毛先の方のゴムで結んだところにコームをひっかけて、コームを隠すようにくるんと回転させながら、くるりんぱ部分に巻き込む。
- コームを隠して全体を整える。必要があればピンで留めて完成。
コームを使うと、くるりんぱに毛束を巻きつける作業がグッと簡単になります。ヘアピンがなくてもしっかり留まるうえ、崩れにくく仕上がりに！ 初心者さんにおすすめの便利アイテムを、ぜひ試してみてください。
リボン・デフトバンの使い方
- リボンの中央部分の穴に髪を通し、毛先の方に持っていく。毛束が流れないように左右をねじるとやりやすくなります。
- 毛先からくるくると内側に向かって巻きつける。
- リボンをクロスさせてねじって留める。
- 全体を整えて、必要があればピンで留めて完成。
ワイヤーポニーやデフトバンなどと言われるリボンのようなアイテムを使うと、簡単に華やかなギブソンタックがつくれます。ヘアピンがなくてもしっかり留まりやすく、それだけで華やかな仕上がりに！ ひとつ持っていると何かと使えるおすすめアイテムです。
アレンジスティックの使い方
- くるりんぱしたい部分をゴムで結ぶ。
- ゴムで結んだ結び目のすぐ上あたりにアレンジスティックの持ち手部分を差し込む。
- 輪のほうにゴムで結んだ毛束の毛先を入れる。
- 持ち手を引っ張ってくるりんぱする。
アレンジスティックを使うと、くるりんぱに巻き付けるような作業がもっと簡単になります。他のアレンジにも使えるので1本もっておくと便利なアイテムです。
【アレンジ】ヘアアクセで脱マンネリ
ギブソンタックはアレンジを加えることによってもっと手の込んだように見えるスタイルになります。三つ編みやねじりなど簡単な組み合わせばかりなので不器用さんでもチャレンジできるはず！
サイドをねじるギブソンタック
- 両サイドとバック、3つに髪を分ける。バックは1つに結んでくるりんぱする。
- バックでくるりんぱした毛束の毛先をゴムで結ぶ。毛先はゴムに最後まで通し切らずに輪を作る。
- 毛先を内側に折り込むようにしてくるくる巻いていく。巻きつけたら襟足部分にピンで留める。
- サイドの髪をねじってほぐす。
- シニヨンの上に巻きつけてピンで留める。反対側のサイドも同じようにねじって巻きつける。
- バランスを見ながらほぐして完成。
くるりんぱで作るギブソンタック
- おくれ毛を残して襟足部分にゴムで1つにまとめる。
- まとめた髪をくるりんぱする。
- 毛先を内側に折り込むようにくるくる巻いていく。
- 巻いてきた髪を襟足部分にピンで留める。
- 全体をほぐして完成。
三つ編みで作るギブソンタック
- 髪の真ん中を三つ編みにする。
- サイドの髪をバックで合わせてゴムで結ぶ。バックで結んだ髪をくるりんぱする。
- 2のくるりんぱした毛束と余った左右の髪を三つ編みにする。
- すべての三つ編みをくるりんぱに巻き付ける。髪が長い人は2～3周する。
- 巻きつけた髪をピンで留める。
- 全体をほぐして完成。
ヘアバンドを使ったギブソンタック
- ヘアバンドを被るようにして付ける。
- おくれ毛を残してサイドの髪をヘアバンドに巻きつける。
- 左右の髪をサイドから順番に巻きつけていく。
- 襟足の髪も巻きつける。
- 毛先がヘアバンドの内側に収まるくらいに巻きつけていく。
- トップをほぐして完成。
ギブソンタックに関するQ＆A
Q1. ギブソンタックはおばさんっぽいの？
A. 低めの位置にギブソンタックをつくれば老けて見えません。
後頭部の低い位置に抜け感たっぷりのギブソンタックをつくれば老けて見えることはありません。ポイントは、かっちりまとめすぎず、ほぐしたりおくれ毛を残したりして抜け感を意識することです。反対に、後頭部の高めの位置にきっちりとまとめたギブソンタックは、高めの年齢に見えてしまうので注意してください。
Q2. ギブソンタックが合うファッションは？
A. 結婚式や和装などキレイめファッションのイメージですが、ヘアアクセなしならデニムにTシャツのシンプルコーデにもおすすめです。
華やかなギブソンタックは結婚式のドレスや和装などキレイめファッションのイメージですが、ヘアアクセなしならデニムにTシャツのシンプルコーデにもよく合います。むしろ、シンプルな服装を、ヘアスタイルでグッと女性らしく格上げできるのでおすすめです。
Q3. ギブソンタックは和装にも合うの？
A. 浴衣や着物といった和装にもよく合います。
ギブソンタックは浴衣や着物といった和装にもよく合います。和装のときはサイドが少しゆるめなギブソンタックにすることで大人っぽさがアップします。おくれ毛までしっかり巻いたらうなじのキレイな和装美人が完成します。
Q4. ギブソンタックはゴムだけでできるの？
A. ゴムが2本あれば、ゴムだけでもギブソンタックができます。
上半分の髪をハーフアップでくるりんぱしたあと、髪をひとつにまとめ毛先の方を結びくるりんぱに巻き込んでいく方法なら、ゴムがふたつあればギブソンタックができます。しかしゴムだけでは崩れやすいため、コームも併用することをおすすめします。やり方は本編に詳しく紹介されているので、そちらを参考にしてみてください。
