共依存の恋愛をしているカップルとは?
『共依存』とは、特定の相手との関係性に過剰に依存し、その人間関係に囚われている状態のことを指します。
自分の意思や希望より、その関係性を維持することに必死で自分自身が見えなくなっている状況のことです。
共依存は、家族など、比較的小さいコミュニティの中で起こりやすいといわれています。
恋愛においても、共依存に陥るカップルは少なくありません。共依存カップルの特徴をみていきましょう。
恋人をいつでも最優先
一般的に恋人ができたり、恋人の愛情を実感していたりする時は、精神的に安定して他の人間関係や仕事、趣味などにも自信を持って取り組める人が多いでしょう。
ところが、恋愛への依存傾向の強い人は、家族や友達との約束より恋愛を優先させます。恋愛でのトラブルが仕事にも影響するタイプが多いです。
こうしたタイプは恋人にも、恋愛を優先順位のトップにするよう求めます。そのため共依存の関係性に陥ってしまうのです。
周りが見えなくなる
恋人と共依存の関係に陥ると、自分たちと違う意見や家族や友達などの助言が耳に入らなくなります。
自分たちのルールに固執し、周りや社会の常識が本人達には伝わらなくなるでしょう。
彼氏・彼女以外の人を傷つけたり、迷惑をかけても悪いと感じなくなる人も多いです。
周囲とのトラブルが増え、1人、また1人と徐々に友人を失う結果となるでしょう。
相手を束縛して支配する
共依存のカップルは、相手に自由がないほど束縛をしたり、束縛されるのを愛情だと勘違いしています。
束縛は、異常な頻度で連絡を取りたがったり、返信がないと怒ったりなど、『繋がっている』ことへの執着から始まるものです。
次第に、相手の予定や人間関係を把握し、自分の希望を押し付けるようになります。さらには日常生活や趣味、将来の夢までもコントロールしがちです。
一方の要求に同意が得られなければ怒ったり、大きなケンカに発展したりします。端からみると恋愛ではなく、主従関係があるように見えることがあるでしょう。
一緒にいるほどボロボロになる結末が…
共依存の恋愛を続けるカップルは、一緒にいればいるほどストレスがたまります。日常生活のこまごましたことまで、相手の意思ありきの関係は、居心地がいいとは言えませんよね。
支配する方も、相手の言動すべてや自分と一緒にいない時間にまで目を光らせていると疲れてしまいます。
結果として、お互いが精神的・身体的に不安定になりがちです。いい関係を構築できず周囲に反対されることもあるでしょう。
ますますお互いに執着して孤立し、心身共にボロボロになっていくカップルも少なくありません。最悪の場合、DVに発展することもあります。
共依存の恋愛に陥りやすい男性の特徴
恋愛で共依存に陥る人は、同じパターンの恋愛を繰り返しやすいです。惹かれる男性のタイプが似ているからかもしれません。
共依存の恋愛を避けたいのであれば、依存体質の男性と付き合わないようにしましょう。
また、恋愛相手はどことなく自分と共通点があるものです。共依存の恋愛をしたくなければ、自分の特徴と向き合い改善することも必要かもしれません。
この項では、恋愛で共依存に陥りやすい男性の特徴について紹介しますが、自分に思い当たるところがある人は、パートナー選びだけでなく、自分磨きにも生かせるといいですね。
感情の起伏が激しい
依存性の高い男性は感情の起伏が激しい傾向があります。普段は優しいのに、少し気に入らないことがあると口調が荒くなったり、ちょっとした失敗を激しく悔やんだりするタイプの男性は感情のコントロールができない、依存体質といえるでしょう。
ネガティブな感情をむき出しにするタイプですが、普段は温厚で楽しい人柄であることも多いです。優しい時と怒っている時の差が別人のように激しく、頻繁に繰り返します。
自分に自信がない
依存体質の男性は、自分の思うようにいかないと怒ったり、何でもコントロールしたがったりする一方、自己肯定感が低いタイプが多いです。
特に、幼少期に寂しい思いをした人や家族間でのトラブルを経験した男性は、自己評価が低い傾向にあります。
些細なことでも自分のすべてを否定されたように感じ、この先悪い展開になると信じ込みがちです。自分に自信がないため、彼女や周囲の人に大げさに認められないと不安に襲われます。
いつも自信満々にみえたり、仕切りたがったりする男性にこそ、こうした傾向があると覚えておきましょう。
恋愛以外に依存していることがある
依存体質の人は恋愛以外にも依存するものがあるものです。ワーカホリックや、飲酒・喫煙の度が過ぎる男性は依存体質といえるでしょう。
ギャンブル好きなども依存体質の男性に多いです。体調や経済面で打撃を受けてものめりこんでしまったりします。
こうした男性と付き合うと、女性も振り回されたり影響を受けたりするものです。
度が過ぎているほど何かに依存している男性とは、気安く恋愛関係に陥らないように注意しましょう。
共依存の恋愛を克服して幸せになる!
依存体質の男性を避けるだけでは、共依存の恋愛から抜け出すことはできません。自分の依存体質を直さない限りは、新しいパートナーとも共依存の恋愛に陥る可能性が高いからです。
恋愛での共依存を克服したいなら、自分を変える努力も必要といえます。依存体質を克服するために、自分でできることをまとめました。
夢中になれることを見つける
恋愛が生活の中で最重要事項だと、共依存の恋愛に陥りやすいでしょう。抜け出すためには恋愛以外にも夢中になれることを見つけましょう。
現在の仕事や趣味などもいいですし、新しいことにチャレンジしてみるのも一つの手です。恋愛以外に自分の好きなことを見つけられると、時間の使い方が変わります。
一人でも生活を楽しめる自分になれれば自己評価が上がり、恋愛に依存しなくても快適に暮らせるようになるでしょう。
会う時間や連絡を減らす
過剰な束縛をする彼氏とは、いっそ会う時間や連絡を減らすのもいいでしょう。彼氏に怯えていたことや支配されていたことに気付ける、いいきっかけになるかもしれません。
彼氏も急に会う時間や連絡を減らしたいと言われれば、自分の接し方について考えることになるでしょう。
ただし、すでに同棲中だったり、共依存が激しく主従関係ができ上がったりしている場合は、間に人を入れて話を進めるのがおすすめです。
彼氏が信頼している友人や上司、彼氏の家族などで適切な人物がいないか探してみましょう。
自分の家族や友人に間に入ってもらった場合、話がこじれたり、彼氏が激高したりしがちです。
彼氏に「あなたのためにも距離を置いた方がいい」と語りかけられる人物が身近にいるといいですね。
カウンセリングを受けてみる
いつも共依存の恋愛に陥ってしまうことで思い悩んでいるなら、カウンセリングを受けてみるのもいいでしょう。
現在『共依存の恋愛』の形で表れている、自分の心の問題を洗い出せるかもしれません。
彼氏も共依存に苦しんでいるのならカップルカウンセリングなども受けられます。「もっといい関係になるため」と考えられるカップルにはおすすめです。
共依存の関係性が改善されるだけでなく、気持ちが軽くなり、生きづらさが克服できるかもしれません。
クリニックなどでなくても、ワークショップや講演会などの形式で受けられるカウンセリングもあります。
ケンカが続いたり、2人の世界やルールに行き詰ったりしたら脱出方法の一つとして試してみるのもいいでしょう
恋人と別れることも視野に入れて
どんなに彼氏のことが好きであっても、共依存の関係性から抜け出せないのであれば、別れることも視野に入れましょう。
共依存の恋愛が自分自身の成長を止めているかもしれません。 あなたには、あなた自身の人生を歩む権利と義務があります。
大人の恋愛をする年齢であれば、誰かのせいにしない恋愛をすることも大切です。最後は、恋人の意見ではなく自分で結末を決めましょう。
まとめ
共依存の恋愛に陥りやすい人は、男女ともに自己肯定感が低く承認欲求が強いタイプが多いです。
そのため、満たされなさを埋めようと恋愛以外のものにも依存していることもあるでしょう。
共依存の恋愛を克服したいなら、自分の問題点と向き合い、自分自身の幸せを考えることが大切です。
共依存の彼氏とは別れることも視野に入れ、自分の人生を歩む覚悟が必要といえるでしょう。