亭主関白に対しての女性の気持ちは?
夫婦関係において、夫側に主導権がある状態を亭主関白といいます。一般的なイメージとしては、夫が家庭で偉そうにしている…そんな、少し息苦しく怖い印象を持っている人が多いのではないでしょうか。
ひと昔前であれば、亭主関白はありふれたものだったかもしれませんが、今は男女平等の時代です。夫婦のあり方が多様化している中、夫が外で稼いできた分、家族に対して強くふるまい、妻は慎ましく家庭を守る…そんな家庭はかなり減ってきているのではないでしょうか。
現代において、亭主関白にいいイメージを持たないという女性が大半を占めています。
反対のかかあ天下が理想的
亭主関白とは逆に、妻の方が主導権を握っているかかあ天下の方が理想的だと考えている女性が多いです。
あるアンケート調査によると、夫婦の理想のあり方として、亭主関白と回答した女性は2割程度、かかあ天下と回答した女性は8割程度という結果が出ました。
女性が明るくパワフルに家族を引っ張る方が、家庭は円満になるのではないか、と考えている人が多いのです。
亭主関白になりそうな男性の特徴
将来結婚しても、亭主関白な家庭にはしたくない…そう思っている女性もいるのではないでしょうか。実は付き合っている時点で、亭主関白になる素質を秘めている男性を見抜くことが出来るのです。
彼氏とのお付き合いの中で、以下にあげる5つの特徴が見られたら、亭主関白になる可能性大です。当てはまっているものがいくつあるか、チェックしてみましょう。
女性への理想・固定概念がある
女性はこうあるべき、という理想像や固定概念がある男性は、亭主関白になる可能性を秘めています。「女性は男性を立てるべき」「おしとやかであるべき」「家事全般が得意であるべき」などと言い始める可能性があります。
中には、言葉にするだけではなく、実際に彼女を理想に近づけさせようとしてくる男性もいるのです。ヘアスタイルやファッション、趣味まで色々と口出ししてくるようになると、女性側は圧力を感じて息苦しい気分になるでしょう。
家事を一切しない
家事を一切せず、手伝おうともしない場合は亭主関白になる可能性が高いです。家の中の面倒事は彼女に押し付けてしまおうとしています。むしろ家事は女の仕事だと考えている可能性もあります。
同棲中、2人で生活して部屋が汚れているにもかかわらず、我関せずな態度をとり続けている場合は要注意です。女が掃除して当たり前という態度には違和感を持つべきでしょう。
まだ付き合っている状態でも、一緒に料理をした後片付けをあなたに任せきりだったり、一緒にテレビを見ながらお菓子を食べて、自分でゴミを捨てようとしなかったりという行動があれば、将来の亭主関白を疑った方が良いでしょう。
自分の非をなかなか認めない
たとえ自分が間違っていたとしても、なかなか認めようとしない場合も亭主関白になる可能性があります。プライドが高く、自分が常に正しくないと我慢できないのです。後々自分の非を認めることがあったとしても、ごねて時間がかかるでしょう。
女性が折れ、男性を立てる形でないと円満に解決しないことが多々あります。女性側は、自分の意見を全く聞き入れてもらえない状況に不平等だと感じるようになるでしょう。
束縛をする
亭主関白の男性にとって、家は自分が一番偉くなれる場所です。家族が自分の意に反した行動をとったり、自分の把握していない行動をとったりすることを嫌がります。家族の行動を束縛してくるのです。
亭主関白予備軍の男性は恋人を束縛しがちです。自分以外の男性と連絡を取らないように指示したり、いちいちスケジュールを報告するように要求したり、会っていない時に頻繁に連絡するように求めたりしてくるなら注意しましょう。
結婚後、妻になったあなたをますます束縛してくる可能性があります。
感謝をしない
何をしてあげても感謝されず、むしろ「やってもらって当たり前だ」という態度をとっている場合は、亭主関白になる可能性が高い男性です。自分の身の周りの事を女性がやってくれることを当然だと思い込んでいるのです。
今まで付き合っていた彼女が彼氏に尽くすタイプだったため慣れてしまった…という可能性もありますが、彼の実家の母親が尽くすタイプであり、子どもの頃から女性に尽くされることに慣れてしまっている、という可能性が高いです。
亭主関白になる原因とは?
亭主関白になる可能性のある男性の行動の特徴については、わかっていただけたでしょうか。そもそも亭主関白となる原因は何なのでしょうか。
理由は人によっていくつか考えられますが、その中でも代表的な原因を2つ紹介します。現在付き合っている彼氏が、すでに亭主関白になる片鱗を見せている場合は、当てはまっている可能性が高いでしょう。
プライドが高いから
亭主関白の男性は、プライドが高いです。自分の考えが最も正しいものだと考えており、もっとも身近である女性には自分の考えを肯定させ、受け入れさせたいと思っているのです。否定されるとムキになって怒り出します。
「自分の方が女性よりも優れていないと、男として失格」とすら思っているところがあります。根底には男尊女卑の考え方があり、付き合わされる女性は決して自分の意見を曲げようとしない男性に振り回され、疲れてしまうでしょう。
家庭環境によるもの
子どもの頃に培われた価値観は、大人になっても根強く残るものです。亭主関白の男性の育った家庭環境は、やはり同じように亭主関白であるケースが多いでしょう。
子どもの頃からずっと見てきた、威厳のある父親と何でも尽くしてくれる母親の姿が、彼にとっての家族の理想であり、当たり前なのです。自分が家庭を築いた時にも、妻は自分に献身的に尽くすべきだと考えています。
亭主関白が嫌いと言われる理由
ひと昔前は、亭主関白の家庭も一般的であり、好意的に受け止められてきた部分があります。一家の大黒柱として家族を支える威厳のある夫と、一歩引いて夫を立て、フォローする妻…それが理想的だと言われていた時代もありました。
しかし、今や亭主関白というと悪いイメージが先行しています。頼もしい男性、というよりも、家族に威張る怖い夫…そんなイメージがあり、女性だけではなく男性でも嫌がる人が多くなってきているのです。
そもそも亭主関白のどんなところが、嫌われている理由なのでしょうか。
妻への負担が大きい
亭主関白の過程では、妻が夫に尽くすことになるため、妻の負担が非常に大きくなります。まるで妻を家政婦のように扱うため、妻が疲弊しきってしまうのです。
現代は核家族が中心であり、女性がたったひとりで家庭の用事すべてをこなすのは大変なことになりました。夫の身の回りの世話だけならまだしも、育児が加わり、さらには親世代の介護まで発生すればどうなるでしょうか。到底1人では対応しきれません。
今は妻の負担を軽くすべく、家庭での役割もきちんと担う男性が歓迎されるのです。
考え方に柔軟性がない
亭主関白の男性のマイナスポイントは、考え方に柔軟性がないことです。自分の考えを曲げようとせず「男はこうあるべき・女はこうあるべき」という理想像を持ちがちで、それを周囲に求めてきます。
例えば「男は外で働き、女は家で専業主婦をするべき」という考え方はどうでしょうか。今は男性も主夫になったり、育休をとったりする時代です。女性も管理職となり、高い社会的地位を持ちバリバリ働いても全くおかしくないのです。
さらに、凝り固まった考え方では、いざというときの対応が取れません。男性の給料だけでは家庭が支えられないケースや、思わぬ病気・ケガに見舞われる場合もあるでしょう。柔軟な考え方でないと、円満な家庭は築けません。
亭主関白な彼や夫と上手く付き合うには
亭主関白な男性との付き合いは、女性にとって大変です。とはいえ、どうしても好きで付き合い続けたいという場合や、すでに結婚しているという場合は、すっぱり相手と離れてしまう、というわけにもいかないでしょう。
亭主関白な彼氏・夫と上手く付き合うのにはコツがあります。ポイントとなるものを3つまとめました。
相手を褒める
亭主関白な男性は、プライドを大切にしています。男として尊敬され、立ててもらえることに喜びを感じるのです。
家事にあまり協力的ではない男性が、ほんの些細なことでも手を貸してくれた時には、大げさなほどに褒めてみせると良いでしょう。気まぐれに料理をしたり、頼んだゴミ捨てを嫌々ながらも引き受けてくれたり…そんなときにここぞとばかりに褒めるのです。
亭主関白の男性も褒められて悪い気はせず、少しずつ家事を手伝うようになることがあります。子どもを褒めて伸ばす、くらいのつもりで構えていた方が上手くいくでしょう。
他の男性のことを話題に
競争心をあおるのもテクニックの一つです。 身近にいる知り合いの夫婦でも、テレビ番組で目にした男性でも構いません。「〇〇さんの旦那さんは、料理得意なんだって」「この俳優さん、休日に子どもと公園で遊んであげているんだって」などと引き合いに出しましょう。
「俺にだってそれくらいできる、やってやる」と思わせればしめたものです。
受け流すことも必要かも
亭主関白な男性は基本的に自分を曲げないため、正面からぶつかっても言い争いに発展しがちです。時には受け流すくらいの気持ちの余裕があると良いでしょう。
男性の意見を慎ましく受けているように見せかけて、実は女性側は軽くあしらい、機嫌を損ねないようにしている…そんな上手い対応ができれば、ストレスもたまらず亭主関白な男性とも穏やかな関係が築けるでしょう。
まとめ
亭主関白な男性との付き合い方に悩まされる女性は多いものです。付き合っている時に、男性をしっかり見極めると良いでしょう。
もし亭主関白な男性とうまくやっていきたい場合は、相手に主導権を握られているようで、実は握っている…そんな対応ができれば理想です。
褒めて伸ばし、時には手のひらで転がすような余裕を持つとよいでしょう。