倦怠期とはどんな意味?
倦怠期という言葉を聞いたことはありますか? 聞いたことはあるけど、意味はなんとなくしかわからない、という人もいるかもしれませんね。
主に恋人同士や夫婦間で使われることの多い『倦怠期』という言葉ですが、どのような意味なのでしょうか?
飽きて嫌になる時期のこと
倦怠期とは、ある物ごとに対して、飽きて嫌になってしまう時期のことを言います。それまですごく好きだったのに、あるきっかけで突然飽きてしまい、むしろ嫌いになってしまうという心理のことです。
これはすべてのものに当てはまります。ある食べ物にハマって、毎日食べていたのに、ある日急に美味しく感じなくなってしまうことがあります。
また、それはゲームかもしれないし、仕事かもしれません。あるいは、人である可能性もあるのです。
人の心は一定ではなく、波のように動きがあるために起こることです。そのため、また久しぶりに食べてみたら美味しく感じた、久しぶりにゲームをやってみたら面白かった、というようにまた好きになるということもあります。
読み方や類義語には何がある?
倦怠期の読み方は、『けんたいき』です。辞書では『飽きて嫌になる時期。特に夫婦の間柄についていう』とあります。
類義語には以下のようなものがあります。
・無気力
・アンニュイ
・退屈
・倦怠
・飽きる
・うんざりする
倦怠期という言葉のイメージがつかめてきたでしょうか?
倦怠期ってどんな時に使う?
倦怠期とは、ある物ごとに対して、飽きて嫌になってしまう時期のことだと説明しました。では、倦怠期という言葉はどんな時に使うのか、見ていきましょう。
恋愛中のカップルによく使われる言葉
倦怠期という言葉が一番使われるのは、恋愛中のカップルに対してではないでしょうか。
どれほど好きになって付き合ったカップルでも、倦怠期を迎えることがあります。
付き合った当初は魅力的に思えていた部分が、倦怠期を迎えた途端に新鮮味に欠けるものとして、好きではなくなってしまったりするのです。
素敵だと思っていた相手の性格や癖が突然気になるようになり、耐えられないものになってきます。
それまで毎週のように会っていたのに、それが面倒くさくなり、理由をつけてキャンセルすることもあるでしょう。
怠期が別れてしまう原因にも
倦怠期は恋愛がうまく行かない時期と言い換えることもできます。倦怠期が別れる原因になるカップルは多数います。
特に長年付き合っているカップルの場合、デートもマンネリ化し、刺激が少なくなってくることも原因の一つと言えるでしょう。
デートが単調になってくると、友達と遊んでいる方が楽しくなってしまい、だんだん付き合っている意味が薄れて来てしまいます。
一緒にいる意味を見いだせないなら、別れてお互い新しい出会いを探そうという方向になってしまうのです。
倦怠期が訪れる時期は?
では次に、倦怠期が訪れる時期がいつなのかを見ていきましょう。
どのくらいの期間付き合うと倦怠期がやってくるかは、カップルによって違います。ただ、一般的に言われている倦怠期の時期というものがあるので、紹介していきます。
数年の長い付き合い
やはり、数年という長い期間付き合っているカップルに倦怠期が訪れることが多いようです。
数年も経つとデートもマンネリ化し、お互いの家で過ごすことが多くなっているのではないでしょうか。恋人同士でありながら、いるのがあたり前という、家族のような雰囲気をまとっているかもしれません。付き合い始めの頃の、燃え上がるような気持ちはもうないでしょう。
数年経つと結婚を視野に入れているカップルも多いので、そのまま安定した関係として結婚をするのか、新しい刺激を求めて別れるのか、選択を迫られることにもなりそうです。
付き合ってから数カ月にも
付き合って数カ月後に倦怠期を迎えるカップルもいます。付き合い始めのラブラブな期間がいったん落ち着いた頃、少しずつ相手の嫌だなと思うところが見えてくるからです。
比較的早いこの時期に倦怠期が訪れたということは、なにか2人にとって好ましくない原因がもともとあったとも言えます。
この先も長く付き合いたいのであれば、不満があればきちんと話し合いで解決し、なれ合いにしないことが重要でしょう。
倦怠期になる女性の心理
それでは、倦怠期になる女性側の心理を見ていきましょう。女性側の心理的原因としては主に、「彼氏から大事にされていない」と寂しく感じた時、あきらめの気持ちから倦怠期に入っていくことが多いようです。
また、常に楽しいデートを期待している女性の場合は、デートのマンネリ化に耐えられなくなるということもあるようです。
では、倦怠期になる女性の心理を一つずつ見ていきましょう。
【1】デートがワンパターンでマンネリ化
倦怠期になる女性の心理としてもっとも多いのは、デートが面白くなくなることです。付き合い始めの頃は、彼氏が計画していろんなところに連れて行ってくれたのに、しばらくすると決まった場所か、お互いの自宅で会うだけになっている場合、女性は不満に思ってしまいます。
女性は新しいものが好きです。話題のカフェに行く、季節の洋服を買いにショッピングに行く、遊園地でデートし、かわいいキャラクターに会うなど、刺激的なことが大好きです。
なので、デートがワンパターンでマンネリ化すると、女性としては面白くありません。
【2】寂しい気持ちから倦怠期に
付き合い始めのころ、彼女のためにとがんばってデートの計画を立てていたような彼氏の場合はとくに、それがなくなると女性は不安になるものです。
男性側としては、2人の関係が落ち着いたからと、付き合い始めのころの「がんばり」を止めたのかもしれません。
しかし、女性側はそれを「手抜き」と感じます。大事にされてないと思ってしまうのです。
連絡の頻度も減ってきた、デートもどこにも連れて行ってくれないとなると、寂しいのに甘えられないジレンマも出てきて、倦怠期に入る可能性が高まります。
【3】彼氏に結婚の意思がない
付き合って数年になるカップルの場合、女性は結婚を意識することもあるでしょう。
しかし男性の方がまったく結婚を考えていない場合、女性はイライラしてしまうかもしれません。
長く付き合ってきた期間があるからこそ、結婚の意思がない彼氏にがっかりし、一緒にいてもけんかが増えてしまうのです。大事にされていない、真剣に将来を考えてくれないと思ってしまうのでしょう。
きちんと話し合いをしようとしても取り合ってもらえない、または別れるのが怖くて彼氏になにも言えないという場合、あきらめの気持ちから、彼女の方が倦怠期に入ってしまうでしょう。
倦怠期になる男性の心理
次は、倦怠期になる男性側の心理を見ていきましょう。男性側の心理的原因としては、「自分の負担が大きい」と感じた時、あるいは「必要とされていない」という気持ちになったとき、倦怠期に入っていくことが多いようです。
彼女が彼氏に頼りすぎの場合、また彼氏の好きなことに彼女が無関心だと、気持ちが離れていってしまう可能性があります。
では、倦怠期になる男性の心理を一つずつ見ていきましょう。
【1】受け身な彼女が負担に
男性がいつもデートのプランを立て、女性は彼氏に任せきりという状態だと、男性はそれを負担に感じてきてしまうかもしれません。
男性は基本的に頼られるとうれしいという習性がありますが、それにも限界があります。デートプランは交代で立てるとか、彼女の方からどこに行きたいか提案するということが必要です。
また、彼氏ががんばって立てたデートプランに彼女が文句を言ったり、ダメ出しをしたりというのもよくありません。
男性はプライドが高いため、一度ダメ出しをされるとやる気をなくしてしまうでしょう。
このように、彼女の方が受け身の状態がずっと続くと、男性はそれを負担に思ってきてしまい、倦怠期に突入する可能性があります。
【2】趣味などを共有できない
男性は、自分がハマっていることや趣味を、彼女とも共有したいと思っていることが多いです。彼氏が一生懸命好きなことについて語っているとき、彼女が興味なさそうにしていると、男性は傷ついてしまうのです。
自分のことが好きなら、自分の趣味のことも認めてほしいという気持ちでいるので、女性があまりにも無関心だと「自分は必要とされていない」と受け取ってしまうこともあります。
自分の好きなことをまったく共有できないとき、男性はそれを話すことさえできない関係性を受け止められなくなってしまい、倦怠期になってしまうかもしれません。
倦怠期の上手な乗り越え方7選
大好きな彼氏とずっと一緒にいたいから、倦怠期を上手く乗り越えたいと思いますか? 人の気持ちは波のようなものなので、一度倦怠期になっても、それを上手く乗り越えることも可能です。
倦怠期は来るものだ、という気持ちでいれば少し心に余裕もできるかもしれませんね。
倦怠期を乗り越えるには工夫が必要になってきますので、一つずつ紹介していきます。
【1】付き合い始めの初心に戻って
まずは、付き合い始めの頃の燃えるような気持ちを思い出していきましょう。初めてのデートの場所に行ってみるのもいいかもしれません。
付き合い始めの頃、どんな気持ちでいたか、お互いをどう思っていたかなどを思い出しながら2人で話してみるのもいいでしょう。
初心に戻ることで、お互いが大事な存在であるということを認識できるでしょう。
【2】デート場所を変えてみる
デートがワンパターンになり、マンネリ化していませんか? マンネリ化は倦怠期に入ってしまうもっとも多い原因と言えます。彼氏と新しい場所でデートをしましょう。
いつもと逆のことをするのがおすすめです。例えば、いつもインドアなデートが多い場合は、公園でピクニックをしてみるとか、何か一緒にスポーツを楽しむのがいいでしょう。
逆にアウトドア好きなカップルであれば、映画や演劇を見に行くなど、室内で楽しめるデートをしてみましょう。
デート場所を変えるだけで新鮮な気持ちになり、倦怠期を乗り越えられるでしょう。
【3】2人で新しいことにチャレンジ
2人で新しいことにチャレンジしてみるのもいいでしょう。今までしたことがないことを2人で経験するのです。
浴衣を来て夕涼みデートを楽しむ、車で湖まで遠出してカヌーに乗ってみるといったアクティヴィティもいいかもしれません。
一緒に旅行の計画を立てて、2人とも行ったことのないところに旅行してみるのもいいですね。いい思い出にもなりそうです。
日常がマンネリ化してしまうことが倦怠期につながるので、新鮮な体験を2人で共有するのは、倦怠期を乗り越えるのにとても有効です。
【4】自分磨きや趣味を楽しむ
自分磨きをすることは、倦怠期をやり過ごすだけでなく、自分のためにもとてもいいでしょう。ジムで体を絞ったり、メイクの勉強をしたりして、彼氏といる時間以外を充実させることで、自分に自信を持つことができます。
また、趣味があれば、趣味に没頭するのもおすすめです。暇があれば彼氏のことばかり考えている女性より、自分の趣味を持ってしっかり生きている女性の方が、魅力的でしょう。
【5】友達との時間を増やす
倦怠期に入っているカップルには、友達との時間を増やしてみるのもおすすめです。友達と過ごす時間が増えれば、その分話題も増えますし、恋人とのことで悩む時間も減ります。
2人で過ごす時間をあえて減らすことで、一緒にいる時間をより充実したものにすることができるでしょう。
友達に倦怠期の話をすることで、1人だともんもんと悩んでしまうことでも、笑い飛ばせることもあるかもしれません。気持ちが楽になるでしょう。
【6】少し距離を置いてみる
もう相手が何をしていてもイライラしてしまう、嫌いになってしまったかもしれない場合、少し距離を置いてみるのもよいでしょう。
別れるという前提と考えると感情的になってしまうので、「嫌いというわけじゃないけど、ちょっとだけ距離を置いてみたい」「自分の時間がほしい時期だから、会う回数を少し減らしたい」など、相手には柔らかく伝えられるといいでしょう。
倦怠期は一時的なものであることも多いです。また、あえて距離を置いたことで、お互いの大切さに気づくという可能性もあります。
【7】しっかりと話し合いも
倦怠期を乗り越えるためには、しっかりと話し合いをすることも大切です。お互い倦怠期であるという自覚があるなら、そこから気持ちを確認し合い、具体的にどうやって乗り越えるかという話ができます。
もともとは赤の他人だった2人が、「好きだから」という理由だけでカップルになっています。なので、嫌いになったから別れる、というのはとても簡単です。
しかし、今は倦怠期だというのをわかった上で、でもそれを乗り越えてまた一緒にいたいと思えるのなら、その後も長く一緒にいられる相手となるのではないでしょうか。
倦怠期中のNG行動にも注意して
お互いの良いところしか見えなかった付き合い始めに比べ、倦怠期になるとお互いの嫌なところばかり目についてしまいます。そういうときに思わずしてしまう、NG行動に注意しましょう。
ちょっとした言動が相手を傷つけ、2人の仲が修復不能になってしまうかもしれません。具体的にどんな行動がNGなのか、見ていきましょう。
心無い言葉を言う
付き合っている期間が長くなってくると、当然緊張感というものがなくなってきます。緊張感がなくなるということは、相手に対する気遣いもなくなってきてしまうということです。
2人の仲が家族のようになってしまうと、恋人同士とは思えない言葉を言ってしまうこともあるでしょう。
例えば「うっとうしい」「面倒くさい」「うざい」のような言葉です。何気なく言ったつもりでも、相手は驚き、傷ついてしまう可能性もあります。
そんなNG言葉をうっかり言ってしまわないよう、気をつけましょう。
見た目を気にしなくなる
付き合いも長くなり倦怠期に入ると、見た目を気にしなくなることがあります。付き合い始めの頃はメイクにも気合いが入っていたのに、倦怠期になったらメイクもせず、洋服も自分にとって楽なものばかりという場合は、注意が必要です。
気が抜ける相手というのは気が楽でいいかもしれませんが、自分のためにも相手のためにも、手を抜きすぎるのは止めましょう。
いつまでも相手に魅力的に映る自分でいられるよう、努力を怠らないようにしたいものです。
まとめ
いかがでしたか? 倦怠期という言葉の意味から、男女別の心理、また倦怠期を上手く乗り越えるコツをいくつかお伝えしました。
恋愛中のカップルに倦怠期が訪れるのは、ふつうのことです。長く付き合いたいなら、それをいかに2人で乗り越えていくのかというところが大切です。
ぜひこの記事を参考にして、うまく倦怠期を乗り越えて行ってください。