心を閉ざすの意味とは
仲良くなりたいな、と思っているのに、相手が心を閉ざしていたらどうしたらよいのでしょうか?
自分は色んなことを話しているのに、相手は相手のことをほとんど話してくれない…不安な気持ちになってしまいますよね。そのとき相手は、心を閉ざしている状態だと言えます。
心を閉ざすとは、そもそもどういう意味なのでしょうか?
人と関わらない・親しくしない状態
心を閉ざすというのは、人と関わらず親しくなろうとしない状態のことです。人とコミュニケーションをとることを避け、自分だけの世界に引きこもります。
ただ、相手のとらえ方次第のところもあり、少しでも上記の要素があれば「心を閉ざしている」と思われてしまうこともあります。
また、自分のことを積極的に話さない人も、あけっぴろげに話す人からすれば「心を閉ざしている人だ」と判断する要素になってしまうかもしれません。
類語にはどんな言葉がある?
- 自分の殻に閉じこもる
- 内にこもる
- 自分の世界に閉じこもる
- 周囲に壁を作る
- 閉鎖的になる
どの類語も、外部と遮断し内側にこもっていく様子が表されています。心を閉ざすという言葉のイメージがつかめてきたでしょうか。
心を閉ざしてしまった原因とは?
心を閉ざす人は、どのような原因でそうなってしまったのでしょうか?
どんな人でも、赤ちゃんのときから心を閉ざしているということはないはずです。何か心を閉ざすきっかけがあり、今の状態になっているということを理解しましょう。
相手の言葉や行動に傷ついている
一番多い原因として考えられるのは、誰かの言葉や行動に傷ついた経験があるということです。
傷ついた言葉というのは、相手にとっては何気ない一言だったかもしれません。
恐らく言った相手は、それが誰かを傷つけることになるとは思ってもいなかったでしょう。
しかし、日常生活において、人と人が傷つけ合うのは多くの場合「言葉」によるものです。それが心を閉ざすきっかけになった可能性があります。
あるいは、信頼していた人に裏切られたという経験があるかもしれません。信頼度が高くなればなるほど、その人に騙されたとわかったときのショックは計り知れません。そのあと、人と関わることが怖くなったとしても不思議はないでしょう。
過去にトラウマがある
さらに深いところを見ていくと、過去にトラウマがある可能性もあります。トラウマとは、「大きな精神的ショックや恐怖が原因の心の傷」のことです。
過去に、いじめや虐待を受けていたかもしれないですし、心から信頼していた人からの裏切りを経験したことがあるのかもしれません。
体にできた傷は時間が経てば治ります。しかし、心の傷は時間が経ってもなかなか癒されないものです。
トラウマになった出来事は、時間を経たあとも古傷のようにうずきます。それが原因で、人と関係を築くのが怖い、面倒くさいという気持ちになって、心を閉ざしている可能性があります。
相手別の心理もチェックして
心を閉ざしている相手の立場によって、心理は違います。会社であれば、上司なのか部下なのかによって、それぞれ心を閉ざす理由があるでしょう。
恋人が心を閉ざしたら、別れを考えているからかもしれません。
また、自分の子供の場合はどうでしょうか?
それぞれ、なぜ心を閉ざしてしまっているのか、相手別の心理を見てみましょう。
部下から信頼を失っている
会社の部下が心を閉ざしている気がする…それは、部下から信頼を失っているということかもしれません。
例えば、自分がミスをしたことを認められず、部下に感情的に怒ってしまったことはありませんか? または、自分の価値観を部下に押し付けてしまったことはありませんでしたか?
上司と部下では立場が違うため、双方が思っていることをそのまま口に出すことはむずかしいでしょう。
特に自分が上司の場合は、部下がどういう気持ちでいるのかを想像して、考慮してあげられると関係性が良くなるかもしれません。
彼氏・彼女なら別れを考えているのかも
もし、自分の恋人が心を閉ざしてしまったら、それはどういうことなのでしょうか?
笑顔がなくなり、デートはキャンセルされ、電話もかかって来なくなってきた…そんな冷たい態度をとるようになってきたら、それは恋人が別れを考えているサインかもしれません。
さらに相手が冷たい態度の理由を教えてくれない場合は、完全に心を閉ざしていると言えるでしょう。気持ちが離れて、相手から距離を置きたいと思っている証拠です。
子供は話を聞いてもらえないと思っている
心を閉ざしているのが自分の子供だった場合、子供の心理はどのようなものでしょうか?
親に逆らうことができない、意見を言える雰囲気ではない…そんな家庭の場合、子供は自分の考えを大切にできず、心を閉ざします。
また、「あなたはこうだから、こうしなさい」などと、親が子供のことを決めつけているとき、子供は自分の意見は言っても無駄なのだと思い、心を閉ざします。
子供が自分の考えや意見を堂々と言える環境が家庭にあるといいですね。
心を開いてもらうには
心を閉ざしている相手に、心を開いてもらうにはどうしたらよいでしょうか?
一番大事なことは、決して焦らないことです。短期戦ではなく、長期的に関係を築いていくイメージで接しましょう。
心を閉ざしている人に、心を開いてもらうための、関わり方のコツを解説します。
無理やり話を聞きださない
心を閉ざす人は、理由があって心を閉ざしています。ということは、決して踏み入ってほしくない領域があるということです。
なので、無理矢理話を聞きだそうとしないことが大事です。
『北風と太陽』のお話を思い浮かべてください。心を閉ざしている人に、無理矢理心を開かせようとぐいぐいせまっても、余計に心を閉ざすだけです。
温かい太陽のように、変わらない優しい態度で接することで、相手の心も少しずつ警戒を解いていくでしょう。とにかくしつこくしないことがポイントです。
味方でいることを伝え安心してもらう
心を閉ざしている人は、自分が心を閉ざしていることをよくわかっています。そのため、そのせいで親しい人に嫌われるかもしれないという不安を持っている場合があります。
無理に心を開かなくても嫌いにならないこと、自分は味方であることを、相手に辛抱強く伝えましょう。
自分が味方であることを相手にわかってもらうには、話をじっくり聞いてあげるのがよいでしょう。そのとき、自分は口出しし過ぎないように注意し、ただ聞き役に徹してみてください。
時間をかけて関係を築く
心を閉ざしている人と仲良くなるには、とにかく時間をかけることが大切です。そう簡単に心を開いてくれる相手ではないのです。
まだお互いを知らない状態で焦って行動しても、余計に心を閉ざすだけです。かまいすぎず、しつこくせず、でも相手が求めてきたら話をよく聞いてあげることです。
時間をかけてゆっくりと関係を築いていきましょう。
まとめ
心を閉ざす人は、そうなってしまった原因が必ずあります。
しかし、それを無理に聞きだそうとするのは逆効果です。ゆっくりと時間をかけて関係を築いていくことを心がけてください。
また、相手の立場によって、心を閉ざした原因はさまざまです。心を開いてほしければ、相手の立場に立って考えてみるとよいでしょう。
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