実は和製英語の《トラッドスタイル》、本当の意味は?
「トラッドスタイル」とは、「トラディショナル スタイル(Traditional Style)」の略で、伝統的なメンズスタイルのこと。肌の露出は少なめで、まるで英国紳士のように、ハンサムなのに上品なスタイリングが特徴。代表的なアイテムは、ジャケット、トレンチコート、おじパン(チノパンなどのメンズライクなパンツ)、チェック柄アイテムなど。ワードローブにある手持ちのアイテムも、工夫して着こなせば憧れのトラッドスタイルに早変わり。
トラッドスタイル《基本アイテム》
まずはトラッドスタイルによく使われるアイテムをご紹介。あなたのワードローブにも、トラッドスタイルにぴったりなアイテムがきっとあるはず。
- トラッドの代表格「ジャケット」
- 「おじパン」でつくるトラッドスタイル
- 一枚で決まる「トレンチコート」
- マニッシュな「チェック柄アイテム」
トラッドなアウターの代表格「ジャケット」
▼ネイビージャケット×ネイビーパンツ
オフィスカジュアルにも使われる「ジャケット」は、トラッドなアウターの代表格。ネイビー×白×赤でマリンルックも叶えつつ、春を感じさせるさわやかなトラッドスタイルを完成させて。
▼ブラウンブレザー×ストレートデニム
ニット×デニムのカジュアルスタイルに、金ボタン付きのブラウンのブレザーを合わせてクラシカルに格上げ。ピンヒールで女っぽさも忘れずに、トラッドとレディを両立させたのが◎。
「おじパンツ」で作るトラッドスタイル
▼黒ジャケット×チノパンツ
フォーマルにもカジュアルにも着こなせるおじパンの代表、チノパン。黒ジャケット×チノパン×ローファーのジェントルな装いに、唯一レディな赤のバッグを投入したパーフェクトなスタイリング。
▼白トップス×グレースティックパンツ
ゆったりとしたシルエットの「スティックパンツ」を使った、トラッドなワンカラーコーデ。コンパクトなきれいめショルダーや、シルバーの華奢アクセサリーを添えて、おじパンとのメリハリをつけて。
一枚でキマる「トレンチコート」
▼ベージュトレンチコート×カーキパンツ
ハンサムコーデにぴったりのアウター「トレンチコート」は、細身パンツと合わせるだけであっという間にトラッドスタイルに。コルセットベルトとパンツのカラーをリンクさせて、ベージュとカーキをバランスよく共存させたお手本コーデ。
▼ベージュトレンチコート×デニムパンツ
アイボリーに近いトレンチコートに、白ニットと濃いめのデニムを合わせた、寒色系の洗練トラッド。ピンヒールはメインアイテムと近いカラーを選べば失敗しない。リップはぽってりとした赤を選んで、血色感をプラスして。
マニッシュな「チェック柄アイテム」
▼グレンチェックコート×カーキベイカーパンツ
チェック柄は、コーデをグッとマニッシュな印象に変えてくれる魔法のアイテム。ロング丈のコートは、ピンヒールと合わせて足元をスッキリさせて。袖口からのぞくイエローが、コーデを地味見えさせない、よいアクセントに。
▼ネイビーコート×チェックストレートパンツ
着まわしやすいチェック柄のアイテムはモノトーンコーデに取り入れて、とことんハンサムな着こなしに。細身だから、オーバーサイズのアウターを羽織ってもだらしなく見えない。グリーンを差し色に入れてノーブルに。
髪型にもこだわって
▼ジャケット×ショートヘア
かっちりした形のジャケットに白トップスとデニムを合わせたトラッドスタイル。ハンサムを極めたかったら、髪型もショートでクールに。オールバックのヘアスタイルにはカチューシャでレディ感をプラスすると、顔まわりもすっきりして◎。
▼チェックシャツ×ボブ×サングラス
チェックシャツ×白のワイドパンツの組み合わせには、切りっぱなしボブが相性抜群。全体のシルエットがメンズっぽいので、首まわりやデコルテラインを見せて女性らしさを漂わせてみて。
▼ボーダートップス×ハーフアップ
大人カジュアルに仕上がるボーダートップスと白デニムで作った、さわやかトラッドスタイル。ヘアはハーフアップのお団子でルーズに。シルエットでメンズ感を、ヘアでレディース感を出したお手本スタイル。
『スカート』を使ったトラッドスタイル
トラッドスタイルの定番ボトムスはパンツ。だからこそ、あえてスカートに合わせると、レディな仕上がりに格上げできる。ジェントルマンな格好とのギャップを狙いたいときに試してみて。
黒ライダース×チェックフレアスカート
ライダースのハードさをチェックのフレアスカートで中和。フロントの金ボタンが、ダークトーンのコーデを華やかに盛り上げてくれる。女性らしさとトラッド感が絶妙にマッチした装いに。
ベージュトレンチコート×グレーワンピース
べっ甲柄のボタンがあしらわれたトレンチは、ハンサムなのにどこか優しい印象。チラッと見えるワンピースの裾がレイヤード風で、おしゃれ見えのポイントに。ミモレ丈におしゃれブーツを合わせると、自然と脚長効果も狙える。
《春夏》はボトムスでトラッド感を意識
トラッドスタイルと聞くと秋冬をイメージしますが、実は薄着になる春夏こそトラッドスタイルを取り入れやすい季節なんです。さっそくお手本を見てみましょう!
カーキトレンチコート×デニムパンツ
カーキのトレンチコートに、ライトブルーの切りっぱなしデニムを合わせた、爽やかなトラッドスタイル。カーキはもともと黄色系の色味だから、レモンイエローのバッグとも相性がいい。
トレンチコート×ニットの肩がけ
キャメルのトレンチコートと靴の色をリンクさせた春のトラッドスタイル。インナーはデニムと白のトップスをチョイスし、シンプルに仕上げて。肩がけしたニットで、いつものトレンチコートをおしゃれに格上げ。
チェックジャケット×黒スキニーパンツ
フォーマルにも着られるグレーのチェックジャケットに、存在感のあるTシャツをイン。スニーカーやバッグはきれいめなアイテムを選ぶと、上半身のカジュアルさが引き締まってちょうどいい仕上がりに。
ボーダーTシャツ×チノパン
ラフボーダーのTシャツを、ワイドチノパンにタックインした夏のトラッドスタイル。足元にはバレエシューズを投入し、女性らしさをひとさじ加えるのも忘れずに。
ブラウントップス×カーキベイカーパンツ
ビッグシルエットの濃いブラウンのニットに、カーキのベイカーパンツを合わせた、ゆるシルエットのトラッドスタイル。ブラウン×カーキは、カジュアルながらも上品に仕上がる配色なので、大人女子におすすめ。
黒トップス×ワイドパンツ
カジュアルな黒トップス×ベージュのワイドパンツで作るトラッドスタイルには、小さめショルダーバッグや、ひかえめなシルバーリングで女性らしさをオン。ワイドパンツ×スニーカーで作る丸いフォルムがかわいらしい。
アウターで作る《秋冬》のトラッドスタイル
冬に活躍するアウターは、トラッドスタイルを簡単にメイクできるアイテム。コートやジャケットを中心に、合わせるボトムスを意識してスタイルを完成させよう。
グレーロングコート×黒スキニー
グレーのロングコートを、黒と白でまとめた大人のモノトーン。トップスと足元に白を挟んでいるのが、ダークトーンを重ねても重くならない秘訣。トラッドに着るなら、ロングコートに細身のボトムスを合わせてみて。
チェックジャケット×黒スキニーパンツ
タートルネックの肉厚ニットに、グレーのロングチェックコートを合わせて、真冬でも楽しめるトラッドスタイルに。イエローのパンプスとデニムの間にソックスを挟むことで、足元が寸断された印象にならず、上品さをキープできる。
チェックロングコート×チノワイドパンツ
インパクトの強い赤ニットを、チェックコートとワイドチノパンでナチュラルに仕上げたコーデ。ロングコートが裾広がりのシルエットだから、ワイドチノパンをスカート風に着こなしても◎。
紺ブレ×ボーダートップス×カーキパンツ
トラッド感たっぷりの紺ブレをチノパンやポインテッドトゥパンプスで上品にまとめつつ、ボーダートップスで外したトラッド×カジュアルコーデ。ざっくり編みのバッグを提げて、こなれ感を演出。
ブラウンロングコート×チェックパンツ
シックで大人なブラウンのロングコートから、チェックのパンツをのぞかせた大人トラッド。ロングコートにゆるっとしたパンツを合わせるときは、なるべく薄手の素材をチョイスして。
ベージュトレンチコート×黒スキニー
飾りがないシンプルなトレンチは、羽織るだけで洗練された印象に。カジュアルコーデに使われる太めボーダーのトップスも、エナメルシューズや白ソックスと合わせればクラシカルに着こなせる。
ブラウンのスーツ
こっくりカラーの赤みブラウンのセットアップスーツがかっこいい。インナー、バッグ、シューズをすべて黒で統一し、ツートーンコーデに仕上げて。インナーのタートルネックは、かっこよさと上品さの両方を取り入れられるので、一石二鳥なアイテム。
トラッドスタイルに似合う《靴とバッグ》を検証
洋服でトラッドスタイルを作ったら、仕上げの靴やバッグまで手を抜かないのが大人女子流。どのような靴やバッグが合うのか、お手本を見てみましょう。
ハンサムな《レザーシューズ》と相性抜群
▼トレンチコート×デニムパンツ×レザーシューズ
コーデをバシッと引き締めてくれるレザーシューズは、最上級にハンサムなアイテム。堅めなジャケットやトレンチはもちろん、甘めアイテムと合わせてもかっこよく決まるから、重宝すること間違いなし。ショート丈のトレンチコートがトレンド感たっぷり。
▼ドッキングタートルネック×テーパードパンツ×ローファー
マニッシュさと上品さをあわせもつローファーも、トラッドには欠かせないアイテム。全体がダークカラーのなかで、ローファーのゴールドがアクセントに。ドッキングタートルでまわりと差をつけて。
《小さめバッグ》を合わせるのが旬
▼グレージャケット×デニム×黒ミニバッグ
ジャケット×デニムのメンズ感あふれるトラッドスタイルには、小さめバッグで女性らしさを取り入れよう。都会的で洗練されたスタイルに仕上がります。
▼オレンジチェックスカート×黒ショルダーバッグ
黒のトップス、バッグ、シューズのなかに、オレンジのチェックスカートが映えるレディなトラッドスタイル。スクエアの小さめバッグなら、甘すぎずに上品さを醸し出してくれるので◎。
おすすめブランド3選
コーデのお手本をチェックしたら、次はトラッドスタイルに近づけるブランドをチェック! ブランドによってスタイルも価格帯も違うから、自分に合うブランドを見つけてみて。
「神戸レタス(KOBE LETTUCE)」
トラッド系ブランドの「神戸レタス」は、デザインやアイテムが豊富なだけでなく、プチプラでコスパがいいのが特徴! トラッド初心者の人は、まずは「神戸レタス」で自分に合うアイテムを探してみよう!
「アンタイトル(UNTITLED)」
トレンドを押さえたトラッドスタイルが好みなら、断然「アンタイトル」がおすすめ。流行を取り入れつつ、大人のトラッド感も忘れないデザインが多いレディースブランド。
「ドゥ・アルシーヴ(DOUX ARCHIVES)」
トラッド感のなかにも女性らしさが醸し出される「ドゥ・アルシーヴ」は、ちょっぴりフェミニン要素もあるので、大人かわいいスタイルが好きな人にうってつけ。女性らしさとトラッド感の両方が手に入る、夢のようなブランド。