(1)うるさいと思っていた小言が、懐かしくて嬉しい
「小さい頃から口うるさくて、何をするにも過干渉だった母。大人になった今でも『ちゃんと食べてるの?』『夜道は気を付けるのよ』と頻繁にメールが送られてくる。でも、不思議とうるさいとは思わない。むしろ嬉しい気持ちでいっぱいになる」(31歳/事務)
若いころは「鬱陶しい」と感じていた母親からの小言を「懐かしい」「嬉しい」と感じるようになったと回答した女性がたくさん。大人になると、誰かに心配される機会が少なくなるから「バランスよくご飯食べなさい」「遅くまで起きてないで寝なさい」なんて言われると、懐かしくて「いくつになっても愛されているな」と実感できるのかもしれませんね。
(2)ゆっくり話をしながらお酒を飲む楽しさが分かった
「毎晩みんなが寝静まってから晩酌している父と母。いつまでも起きている二人が邪魔だと思ったこともあったけど、今では私も飲み仲間に……。お酒の飲み方を教えてくれたのは両親かもしれない」(33歳/IT)
友達同士でワイワイお酒を飲むのも楽しいけれど、次第にバカ騒ぎだけでは物足りなさを感じ始める30代。ゆっくりと大人の会話を楽しみながら、お酒を飲みたいと思うようになるものです。
そんなとき、ちょうどいい相手になるのが人生の先輩・両親なんです。好きな音楽を聴きながらや、映画を観ながら楽しむ会話。「親子だけあって、酔うタイミング同じ」「沈黙さえも心地よく感じらるようになった」「趣味が似ている」なんて回答が目立ちました。お酒がますます美味しくなること間違いなしですね。
(3)対等に発言できることに喜びを感じる
「子ども時代は親から指示されるばかり。でも、社会に出てしばらく経ってから、両親もやっと私のことを認めてくれたのか『〇〇はどう思う?』と意見を求めてくれるようになった。対等に発言できるってこんなに嬉しいことだと思わなかった」(36歳/保険)
人生の道筋をつけてくれる「司令官」=両親は、上から「〇〇しなさい」「〇〇じゃないとダメ」と指示するばかり。もちろん困ったときはアドバイスくれるし、手助けをしてくれるけれど、はっきりとした上下関係がありましたよね。
でも、30代が近づくとその関係が“対等”に……。両親も一人の大人として認めてくれている証拠です。「〇〇だったらどうする?」「どうするべきかな?」なんて意見を求められたときは、しっかりと意見してみて!
(4)「心配される」から「心配する」存在へ
「学生時代はいつも迷惑かけっぱなし。叱られたり、心配されたりするのが当たり前だったけど、今は立場が逆転したのかな。病気がちな両親を病院へ連れて行ったり、週末になったらご飯を作りに行ったり。疎遠だった20代が信じられないくらい今は頻繁に連絡を取り合っている」(34歳/医療関係)
いくつになっても子どもは子ども。両親は大人になったあなたのことを「ちゃんと生活しているのかな」「無理していないかな」と心配しつつも、自分自身の衰えを隠しきれなくなってくるもの。体調を崩したり、元気がなくなったりしている両親を見て「放っておけない」「親孝行しないと」と思い、手を差し伸べている女性が多いことがわかりました。
いつか必ず両親との別れのときが訪れます。だから今までたっぷり愛情を注いでもらった分、今度はお返しする番かもしれませんね。
(5)「親」ではなく「よき理解者」になる
「子どもの頃から両親に喜んでもらいたくて嫌なことも率先してやってきた私。でも、今は違う。両親は私の背中をそっと押してくれる存在。たとえ失敗しても、自分らしく生きようと思えるようになった」(32歳/販売)
優等生タイプの女性に多かったのが、「30代になって、やっと両親の呪縛から解放された」という声。今まで両親の喜ぶ顔が見たくて良い子を演じてきたなんて、涙が出てしまいますね。
でも、彼女たちは決して両親を恨んでいません。「母親のおかげでここまでこられた」「厳しかったけど、自分のためになった」と感謝の意を表しています。両親の教えを素直に聞いて成長してきた子ども。何十年にも渡る親子の絆は、“よき理解者”という新たなカタチに変化していくようです。
就職しても、結婚して子どもが生まれても、決して途切れることのない親と子の関係。少しずつカタチを変えながら、いつまでも繋がっているものです。30歳はその親子の関係を見つめ直す絶好のタイミング。あなたは、両親との関係にどのような変化があるでしょうか?
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Editor:mook
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