【プロフィール・生い立ち】
名前:メナ・マスード(Mena Massord)
生年月日:1991年9月17日(27歳)
出身:エジプト
身長:173cm
エジプトの首都カイロで生まれたメナは、3歳のときに家族でカナダに移住。「移民の子供として苦労をしないためには、専門家になるのが一番」と考える両親のもと、ふたりの姉は薬剤師になり一家を支えていた。メナ自身もカナダでトップのトロント大学に進学。演技だけでなく学業も優秀。
エジプト生まれカナダ育ち
メナの両親はふたりともエジプト人。当時エジプトでの生活に危険を感じた父親は、安全な暮らしを求めカナダに移住。移民大国と呼ばれるカナダで育ったメナだが、自身が通っていた学校は白人が多かったそう。「自分は他の子どもとは違う」と文化の違いを感じていたと明かしている。
キリスト教の高校に進学
一家でコプト正教会のキリスト教を信仰しているメナは、マーカムにあるキリスト教の高校(St. Brother André Catholic High School)に進学。科学が得意で、高校在学中に正規の大学の科目を受講できるアドバンストプレイスメントに参加できるほど成績優秀だった。
大学で演劇を学ぶ
両親の願いもあって、高校卒業後はトロント大学の神経科を専攻していたメナ。しかし演技への思いがどうしても断ち切れず、最後のチャンスとして演劇学校のオーディションを受けることに。
見事ライアソン大学に合格したが、両親の理解を得るのに時間がかかったそう。最終的に、自分の好きな道を選んだ息子を応援すると決めた両親に感謝していると語っている。
バイトで生計を立て、2年前まではクローゼットに住む
メナの俳優デビューは2011年。ドラマ『ニキータ』のアルカイダNo.2の役だった。その後もドラマの脇役やアニメの声優などを経験するが目立った役はもらえず、レストランのバイトなどで生計を立てていた。
2017年、ロサンゼルスに活動の拠点を移した際には、家賃を抑えるためにクローゼットのような部屋に友達と一緒に住んでいた。
2018年に公開された『トム・クランシー/CIA分析官ジャック・ライアン』で主要キャラクターのタレクを演じた。メナが出演したのはシーズン1のみだが、この役がきっかけでアラジン役を射止めることになるとは、当時誰も思わなかっただろう。
『アラジン』のアラジン役に抜擢
世界中にむけて公開された『アラジン』のオーディションを見たメナはすぐにテープを送ったが、数週間しても返事がないため落ちたと思っていた。しかし4ヶ月後、マネージャーを通じてコンタクトが。それから2度にわたりロンドンを訪れオーデションを行った結果、見事に役をゲット!
アラジン役に選ばれた心境については「やっとテロリストではない役ができた」と表現。今後のハリウッドにおける“少数派の”人たちの成功例になれれば思っている。
ビーガンで鍛えた肉体を披露
『Evolving Vegan』という植物由来の食品を紹介する会社を立ち上げているメナ。ヴィーガンのこと正しく知ってもらうために、レストランやシェフを訪問し、インスタグラムから情報発信をしている。
肉はもちろん動物性食品は一切口にしないが、食事療法とトレーニングを組み合わせ体型をキープ。インスタグラムには、彼の鍛え上げられた写真もチラホラ......。
現在は恋よりキャリア優先
端正な顔立ちに甘い歌声、キレのあるダンスの3拍子が揃ったシンデレラボーイの恋愛事情を世間がほっておくわけがない。しかしメナは現在シングルライフを楽しんでいる模様。『アラジン』で得たキャリアを生かし、ファッション業界やヴィーガンの活動などに熱心に取り組んでいる彼の、恋の相手を聞ける日はもう少し先のよう......。
【歌・ダンス】アラジンの撮影裏エピソード
ディズニー屈指の名曲『ホール・ニュー・ワールド』の実写映画版が公開されると同時にメナの歌声に酔いしれるが人が続出! 『フレンド・ライク・ミー』や『ひと足お先に』などで披露したダンスにも注目が集まり、“歌って踊れて演技もできる”メナ・マスードの印象を世間に吹き込んだ。
オーディションで歌とダンスを学ぶ
実は『アラジン』以前は本格的に歌とダンスを習ってはいなかったメナ。オーディション中に初めてレッスンを受けたため、1週間で体得したのだとか! 短期間でここまでの完成度。才能としか言いようがない。
スタントはほぼ自分でこなした
再現不可能と言われたアラジン一番の見せ場『ひと足お先に』では、パルクールのように壁から壁へ移り、建物を飛び越えていく......。なんとこのシーン、メナ自身がスタントなしで演じているそう! 撮影時には15kgのカメラを抱えながらのアクションで、普段から鍛えているメナでもきつい撮影になったようだ。
今後もできるかぎり自分でスタントをこなしたいメナは、水中のシーンも自分で演じられるように、スキューバダイビングの資格を取り撮影に挑んだという。もう彼にスタントは必要ないかも⁉
初対面でウィル・スミスに認識されず......。
記念すべきジーニー役、ウィル・スミス(Will Smith)との初対面を「全然上手くいかなかった」と笑って振り返る。
ウィルとの初対面はダンスのリハーサルをしているときだった。緊張しすぎたメナは目の前のウィルに対し「ハーイ......。」としか言えず彼も「ハーイ」と返事をしてすぐに通りすぎてしまったそう。
自己紹介ができずに終わってしまったことで「ウィルは自分のことをダンサーと思ったに違いない」と悔んだメナ。今度はちゃんと名前を伝えると、「ミナー! なんでさっき名前を言わなかったんだ!」と笑われ、無事に認識してもらえたそう。
この経験から「初めてあった人には、ちゃんと名前を言ったほうがいいよ」とインタビューの際にアドバイスをしている。
ナオミ・スコットとは相性抜群
ジャスミン役のナオミ・スコット(Naomi Scoot)は、早い段階から候補にあがっていた。しかしアラジン役との相性を見て決定するため、ふたりは長いオーディション期間をともに過ごした。
メナとナオミの相性は抜群で、スクリーン上だけでなく出会ったその日から意気投合! お互いのバックグラウンドから、“少数派”としてこの先どのようにハリウッドで仕事をしていきたいかなど、共感を寄せることが多かったのだとか。
▼ナオミ・スコットの過去
【出演作一覧】
『アラジン』以前、名前を知られていなかったメナは、ドラマや短編映画などに出ていた。ここではあまり知られていない彼の出演作や次回作をご紹介!
『アラジン』
公開から3日間で興行収入約14億円という異例のヒットでスタートした実写映画『アラジン』。主役のアラジンを演じたメナは、この役でティーン・チョイス・アワード2019のファンタジー俳優賞にノミネートされている。
ドラマ『トム・クランシー/CIA分析官ジャック・ライアン』
Amazon Primeで2018年8月からスタートした同ドラマでは、ジャックのCIAの同僚タレクを演じた。この役を見た『アラジン』のプロデューサーのひとりが「彼ならアラジンにふさわしいのでは」と、オーディションに呼んだ経緯があり、メナにとってはブレイクのきっかけとなった作品。
初主演ドラマ『Open Heart』
初めての主演作であるドラマ『Open Heart』ではJared Malik役を熱演。これで俳優として食べていけると思い喜んだのも束の間、人気が出ずシーズン1で打ち切りに。
映画『ラン ディス タウン(原題)/Run This Town』
2010年から2014年までトロントの市長として在位していたロブ・フォードの薬物乱用事件を題材にした映画『ラン ディス タウン(原題)/Run This Town』に出演。共演者には同じくカナダ出身のニーナ・ドブレフ(ヴァンパイア・ダイアリーズ)がいる。
スリラー映画『Strange but True 』
『Strange but True』ではChazという役を演じている。5年前に恋人を失った女性が妊娠し、父親は死んだはずの彼だと発覚。真相を探すため、家族に会いに行く......。という同名小説を映画化したスリラーで、公開は2019年。
【ファッション】担当スタイリストも超一流!
メナのスタイリストは、アシュリー・ウェストン(Ashley weston)
人気上昇中のメナに、有名なスタイリストがつくのは当たり前。彼の衣装を担当するのは、メンズウェアのトップスタイリスト、アシュリー・ウェストン(Ashley Weston)。『アラジン』以降、ファッションショーにも呼ばれるようになったメナはアシュリーとの関りで交流する俳優も増えた。
アカデミー賞史上、最も多くの賞を受賞したヒーロー映画『ブラック・パンサー』で主人公を演じたチャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman)も、アシュリーを専属スタイリストとして雇っており、レッドカーペットやファッションショーなどに同伴している。
同じくアシュリーを専属のスタイリストとして雇っているのが、社会現象を起こした大ヒットドラマ『Glee/グリー』に出演していたダレン・クリス。アシュリーを通じて仲良くなったダレンとメナは、お互いのSNSにも登場している。
メナ・マスードのクールなファッション
LAで行われた『アラジン』のプレミアではGIVENCHY(ジバンシィ)のジャケットで登場。星空の中で歌う『ホール・ニュー・ワールド』の情景が浮かぶような色合いとデザインが、見事に会場とマッチしている。
メキシコで行われたプレミアではVersace(ヴェルサーチ)のスーツをコーディネート。シックなジャケットには、ブランド特有のモダンなデザインとカラフルな柄で、かちっと感を和らげてくれる。ラペルピンは安全ピンで遊び心を忘れずに。
計算された色づかいで、スタイリッシュかつフレッシュにValentino(ヴァレンティノ)を着こなすメナ。強調しすぎない鮮やかなブルーの柄は『アラジン』のテーマカラーに沿っており、トップスタイリスト、アシュリーの腕が光るスタイリングとなった。
その年、もっとも輝いた男性たちを称える式典「GQ Of The Year」に訪れたメナは、目を引くトマトレッドのパンツに、花柄のシャツでおしゃれセレブの仲間入り。華やかなファッションに、普段とは違うひげを蓄えたギャップも良い感じ。
LAのプレミアへ向かう際に撮られた写真では、クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)のシューズに、ハンドメイドの花柄があしらわれたジャケットで飛行機から登場。首までしまったスタイルは、アリ王子をイメージさせるコーデ。
キャンディーのようにキュートなグリーンのTシャツを主役に、PRADA(プラダ)のファッションショーに訪れたメナ。キャンディーカラーのトップスは、顔回りの印象も明るくしてくれるし、色んなシーンにも使えるので便利!