帽子の種類は大きく分けて5種類
- キャップ
- ベレー帽
- ニット帽
- ハンチング
- ハット
帽子を大まかにジャンル分けすると5つ。そのなかで、たとえばキャップはマリンキャップやワークキャップ、ベレー帽はバスクベレーやミリタリーベレーのようにさらに細分化されます。
帽子の種類を知るとスタイリングの幅もぐんと広がるはず。普段帽子をかぶらない人は、まずはこの5種類をチェックして、いつものコーデにプラスしてみて。
帽子の種類【1】「キャップ」
まず最初に、多くの人がかぶったことのあるメジャーな帽子、「キャップ」をご紹介。
前方にのみツバがついているデザインが特徴ですが、そのなかかでもさまざまな形があり、似合うファッションもまちまち。それぞれの特徴を知って、いつものキャップコーデをアップデートしてみて!
ベースボールキャップ
カジュアルな素材のものが多く、さまざまなブランドで取り扱われているので、デザインやカラーバリエーションが豊富。
【かぶり方のポイント】
- 深めにかぶってOK。
- 丸顔の人は、浅めにかぶるとバランスがとれる。
マリンキャップ
フランスの漁師に好まれていたことから、この名がついたそう。全体的に丸くボリュームがあるキャスケットとは違い、山の部分が平らでかっちりとしているのが特徴。
【かぶり方のポイント】
- 浅めにかぶっても深めにかぶっても◎。
- 髪を耳にかけ、耳を出してかぶるとすっきりした印象に。
ワークキャップ
ベースボールキャップに比べ、山のトップが平らで円筒状になっている。フラットな天井は顔の形をうまくカバーしてくれるので、初心者におすすめ。
【かぶり方のポイント】
- 深めにまっすぐかぶるのが定番。
- 浅めにかぶるとこなれ感を演出できる。
フライトキャップ
耳当て(ファー)がついているのが特徴的なキャップ。ツバの部分もファーで上に折り返せるようになっているものも。
【かぶり方のポイント】
- 深くかぶりすぎないのがポイント。
- ボリュームのある帽子なので、前髪をしまってスッキリかぶるのがオススメ。
フィッシャーマンキャップ
つばがなく、被り口がロールアップしたデザインが特徴的な帽子。フランスの漁師がかぶっていた帽子のデザインがもとになっているとされ、性別問わず着用できる最近流行中の帽子です。
【かぶり方のポイント】
- 浅くかぶって髪の毛とのバランスを取る
- 顔まわりの髪の毛はスッキリさせてかぶるとコンパクトな印象に
帽子の種類【2】「ベレー帽」
続いて、大人女子の定番「ベレー帽」にフィーチャー! かぶるだけで簡単に女性らしくオシャレに見せてくれるベレー帽ですが、実は反対にクールな印象に仕上げてくれるものも。
そんな2種類のベレー帽の違いについてご紹介します。
バスクベレー
ほかの帽子のようにツバがないのが特徴。
本来は、頂点にチョボのついているベレー帽のことを指しますが、現在ではチョボがついていないものも。手軽にコーデに取り入れて、おしゃれ感を出せる帽子。
【かぶり方のポイント】
- 後ろめにかぶるか、まっすぐかぶってから左右に傾けてかぶるのが定番。
- 基本的に浅めにかぶるのがベター。四角顔の人は深めにかぶって前髪をしまうとすっきり見える。
- かたい素材のベレーは、前部分を折り込んでかぶるとバランスがとれる。
- 前髪を出してかぶると女性らしい印象に、前髪を流したり中にしまったりしてかぶるとすっきりしたクールな印象に。
ミリタリーベレー
その名のとおり、現在も軍隊で使われている帽子。革で縁取られていて、サイドにふくらみがあるのが特徴。通気口のあるものが多いです。
【かぶり方のポイント】
- 基本的にはバスクベレーと同じで、ふくらみの部分を後ろか左右どちらかに垂らしてかぶる。
- 右側に垂らすとイギリス式、左側に垂らすとフランス式。
帽子の種類【3】「ハット」
次に、種類が多く、正式名称を知らない! という声が多い「ハット」についてご紹介。キャップやベレー帽に比べ、難易度が高く思えますが、意外とファッションに取り入れやすく、楽にオシャレ上級者感を出せるんです。ここでは、ハットをマスターしていきましょう!
ソフトハット(中折れ帽)
全体的にツバがあり、その広さはまちまち。山のトップ部分にくぼみがあり、その先につまみと呼ばれる部分がある。リボンが巻いてあるのも特徴で、フェルト製のものが多い。
【かぶり方のポイント】
- まっすぐ深めにかぶるのが基本。
- 少し後ろに下げてかぶるとカジュアルな印象に。
- 髪をまとめてかぶると、よりバランスがとれる。
ストローハット
日本では麦わら帽子と呼ばれる帽子。ツバが大きく、日よけとして大活躍! 通気性がよく、夏の定番です。
【かぶり方のポイント】
- 形がさまざまなので、同じ形の他のハットのかぶり方を参考にしてみて。
カンカン帽
2010年代頃から若い女性に大流行した麦わら帽子の一種。山のトップ部分が平らなのが特徴で、編み目は一般的な麦わら帽子よりきつめ。
【かぶり方のポイント】
- 浅めに、少し後ろに傾けてかぶるのが定番。
キャペリン(女優帽、ツバ広帽子)
ツバの幅が広いのが特徴で、日よけになるだけでなく小顔効果もあり、機能性の高い帽子。日本では女優帽とも呼ばれていて、さまざまな素材のものがある。
【かぶり方のポイント】
- 深めにかぶり、つばの部分とまゆ毛の高さが同じくらいになるのがベター。
- 前髪があるときは、少し後ろに傾けてかぶるのが◎。
バケットハット
バケツを逆さにしたような形が特徴で、コーデの外し役として近年人気の出ている帽子。
【かぶり方のポイント】
- 浅めに、少し後ろに傾けてかぶるとGOODバランス。
- 片耳を出してかぶると、すっきりした印象に仕上がる。
チューリップハット
チューリップを逆さにしたような形が特徴のハット。フチの波打つシルエットがかわいらしく、カジュアルななかにキュートさをプラスしてくれる帽子です。
【かぶり方のポイント】
- 深めにかぶってもOK
- 前髪や顔まわりの髪の毛は耳にかけるなどすっきりさせておくとおすすめ。
ボーラーハット
山のトップ部分が丸く、ツバが全体的に巻きあがっているのが特徴。日本では、山高帽とも呼ばれる。かっちりした印象のソフトハット(中折れ帽)に比べ、やわらかくカジュアルな印象に仕上がる。
【かぶり方のポイント】
- 浅めに、後ろに傾けてかぶるのが基本。
- 面長の人は深めにかぶると顔の長さが強調されない。
パナマハット
パナマ草の葉で編まれていて、丈夫で軽いのが特徴。涼しげな素材なので、夏にぴったり。
【かぶり方のポイント】
- 中折れ帽の形をしているものが多いが、いろいろな形があるので、形によってほかのハットのかぶり方を参考にしてみて。
クロッシェ
フランス語で「釣り鐘」を意味し、ツバが下がり気味の釣り鐘のような形が特徴。かぶるとエレガントでクラシックな印象に仕上がる女性用帽子。
【かぶり方のポイント】
- 水平または少し後ろに傾けて深めにかぶるのがベター。
- 前部分を折り上げてかぶると、明るい印象に。
マウンテンハット
ごつごつとランダムにへこんだトップが特徴。山が高く細長いので、面長の人はあまり似合わないことも。
【かぶり方のポイント】
- 真上から深くかぶるのが基本
- 少し斜めに傾けてかぶるとオシャレな雰囲気に
チロリアンハット
フェルト製やツイード素材のものが多く、ツバが狭いのが特徴。前下がりで後ろが折れあがっており、紐の装飾や、羽や花などの装飾がつくこともある。
【かぶり方のポイント】
- 深めにまっすぐかぶるとバランスよく見える。
サファリハット(アドベンチャーハット)
ツバが広く、山のトップが平らで、あご紐がついているのが特徴。コットン製のものが多く通気性がよいため、アウトドアやレジャー用の帽子として広く使われている。
【かぶり方のポイント】
- 深く、少し後ろに傾けてかぶるのが基本。
帽子の種類【4】「ニット帽」
続いて、「ニット帽」にフィーチャー。冬の印象が強いですが、最近では夏用のものも多く、オールシーズン使えてどんな人でも似合いやすい万能な帽子。しかし、かぶり方が難しいと敬遠している人も多いのでは……? ここでも、かぶり方からファッションまでチェックしていきましょう!
シングルワッチ(ビーニー)
折り返しのないシンプルなニット帽。オールシーズン使えて、さまざまなカラーバリエーションがある。軽くて持ち運びしやすく、どんな顔立ちにも似合う帽子。
【かぶり方のポイント】
- 基本的に、前部分を前髪の生え際から45度くらい下の位置まで下げたあと、後ろに傾けてかぶる。
- 丸顔は浅めにかぶり、余った部分は立てておく。
- 面長の人は深めにかぶり、四角顔の人はボリュームのあるものを選ぶと◎。
- 前髪は出したほうが好バランス。
ダブルワッチ
シングルワッチに折り返し部分がついたものがダブルワッチ。
【かぶり方のポイント】
- シングルワッチのかぶり方を参考にしてみて。
イスラムワッチ
折り返しがない夏用のニット帽。シングルワッチやダブルワッチよりも浅く、頭にフィットしやすい。映画『レオン』のジャン・レノがかぶっていることで有名。
【かぶり方のポイント】
- まっすぐまたは、やや後ろに傾けてぴったりかぶるとバランスがとれる。
オスロキャップ
ふっくらとボリューム感のある、つば付きのニット帽。ルーズな雰囲気が印象的で、こなれ感のあるスタイリングが叶いそう。
【かぶり方のポイント】
- 深くかぶりすぎないよう注意。
- 前髪を覗かせたり、髪を巻いてかわいらしさをプラスすると女性らしい印象に。
正ちゃん帽
いわゆるポンポン付きのニット帽のこと。「正チャンの冒険」というマンガの主人公がかぶっている帽子が由来で、今ではニット帽のなかでもオーソドックスなアイテムになっています。
【かぶり方のポイント】
- 浅め、やや後ろ気味にかぶるのがおすすめ。
- 前髪を出せばかわいらしく、おでこを出せばカジュアルな印象に。
帽子の種類【5】「ハンチング」
最後に、「ハンチング」の種類についてチェック! 定番のかぶり方からトレンドのかぶり方までご紹介していきます。実は、女性に大人気のあの帽子もハンチングの一種だった……?
モナコハンチング
一般的な細身のハンチングがこれで、ツバが短く平らに前傾している形が特徴。面長さんにとくに似合う帽子です♪
【かぶり方のポイント】
- まっすぐ上からかぶるのが基本。
- 前に少し傾けるとクールな印象に、後ろに少し傾けると明るい印象になる。
- 最近では、「カンゴール(KANGOL)」のハンチングを前後逆にして、ベレー帽のようにかぶるのもトレンド。
キャスケット(ニュースボーイキャップ)
現在はハンチングと区別されることが多いが、もともとはハンチングの一種。一般的なハンチングに比べ、ツバが長く、山の部分にボリュームがあるので、よりカジュアルな印象に。
【かぶり方のポイント】
- 真上からまっすぐかぶる。
- まゆ毛の高さくらいまでかぶるのが基本。
- 高さのあるものは耳まですっぽりかぶってもOK。
【番外編】その他のおしゃれヘッドウエア
ここからは、トレンド感たっぷりな今っぽヘッドウエアをご紹介。いつものコーデに上手に取り入れて、流行を取り入れたおしゃれスタイリングを目指してみて。
ボンネットハット
リボンの装飾があしらわれているのがボンネットハットの特徴。普通のハットとはひと味違う印象で、リボンのひらめきがいいアクセント!
h4:【かぶり方のポイント】
- つばの長さでかぶりの深さを調整してみて。
- リボンは結ばず垂らすとルーズな印象になるので表情チェンジにおすすめ。
ヘッドラップ
クロシェ編みの三角頭巾をはじめとしたヘッドウエア全般のこと。ほっかむりのように被る「真知子巻き」は最近のトレンド。
【かぶり方のポイント】
- 布系のアイテムは三角形にしたものを被って顎の下で結ぶと今っぽい
- 髪はあえてきちんとしすぎないと抜け感が出て◎
【顔の形別】似合う帽子・似合わない帽子の種類とは?
帽子の種類をマスターしたら、今度は自分に似合う帽子を探してみましょう! 顔の形によって似合う帽子はさまざま。似合う帽子をかぶれば、顔の形のコンプレックスが解消されることも。ここでは、顔の形5タイプの特徴と、それぞれのタイプに似合う帽子、その選び方やかぶり方のポイントをご紹介します!
【丸顔】似合う帽子・似合わない帽子とポイント
【丸顔の特徴】
顔の縦幅と横幅の長さがほぼ1:1。頬はふっくらとしていて、あごもラウンドを描き、全体的な顔のラインが丸いのが特徴。
【似合う帽子・似合わない帽子】
比較的どんな帽子も似合います。とくにトップが丸いベースボールキャップや、女性らしい印象のベレー帽は、丸顔の人によく似合う帽子。逆にトップが平らなワークキャップやハンチングは顔の丸さが目立ちやすいので、かぶり方に注意。
【帽子選びとかぶり方のポイント】
- トップが平らだと丸顔が強調されるので、トップが丸い帽子を選ぶのが◎。
- ツバは縦幅が短めで、横幅が広いものや高さのあるものを選ぶのがベター。
- 浅めにかぶったり、帽子を後ろにずらすなど縦のラインを意識したかぶり方を意識。
【卵型】似合う帽子・似合わない帽子とポイント
【卵型の特徴】
丸顔の人と同様、頬とあごは丸みを帯びているが、丸顔の人よりも顔の縦幅が長く、卵のようなかたちで、バランスのよい理想的な顔のかたちと言われているタイプ。
【似合う帽子・似合わない帽子】
卵型の人はどんな帽子も似合うので、ぜひいろいろな帽子にトライして、自分に1番似合うかぶり方を探してみて。
【帽子選びとかぶり方のポイント】
- ツバがやや狭めのものを選ぶと、より似合う。
- 何でも似合うので、コーデに合っているかやサイズが合っているかを意識。
【面長】似合う帽子・似合わない帽子とポイント
【面長の特徴】
顔の横幅が狭く、横幅に対して縦幅が長いのが特徴。頬とあごのラインはシャープで、スッキリ大人っぽい印象の顔。
【似合う帽子・似合わない帽子】
中折れ帽やマウンテンハットのような高さのある帽子は、顔の縦の長さが強調されてしまい、あまり似合いません。あまり高さのないベースボールキャップやベレー帽、ハンチングはよく似合います。
【帽子選びとかぶり方のポイント】
- 縦のラインを強調しないよう、浅めなものやトップが平らなものを選ぶのが◎。
- トップが高めなものは深めにかぶるとバランスがとれる。
- 後ろにずらすかぶり方ではなく、左右にずらすかぶり方がベター。
【逆三角形】似合う帽子・似合わない帽子とポイント
【逆三角形の特徴】
額の横幅が広く、あごと頬のラインがシャープで、逆三角形のような形をしているのが特徴。クールな印象を与える。
【似合う帽子・似合わない帽子】
卵型と同様、比較的どんな帽子も似合います。ただ、額の横幅が広いので、ツバが大きい帽子や山の部分にボリュームのある帽子はあまり似合わないかも。帽子選びのときはシルエットに要注意。
【帽子選びとかぶり方のポイント】
- トップが丸いものや、とがったものが◎。
- ツバは狭めのものを選ぶと広い額が目立たず、バランスがとれる。
- シンプルでフィット感のあるものがベター。
【四角顔(ベース型)】似合う帽子・似合わない帽子とポイント
【四角顔の特徴】
額の横幅が広めで、エラが張っているのが特徴。あごは小さくシュッとしていて、全体的な顔のフレームが四角形。親しみやすい印象を与える顔。
【似合う帽子・似合わない帽子】
四角顔の人は、ワークキャップのように浅くトップが平らな帽子、キャペリンのようなツバが広い帽子がよく似合います。ニット帽はボリュームのあるものがGOOD。逆に、ぴったりとした印象のベースボールキャップやハンチング、丸みを帯びたベレー帽はあまり似合いません。
【帽子選びとかぶり方のポイント】
- ツバが狭いもの、シンプルなものは避け、ツバが広く全体的にボリュームがあり、大ぶりな装飾がついているものを選ぶと◎。
- トップが浅く平らなものを選んでバランスをとって。
帽子の種類に関するQ&A
Q. 今の帽子の流行りは?
A. 顔まわりをカバーするような深めの帽子が人気の様子
キャップもハットも、深めのシルエットのものは人気の模様。顔まわりを隠して小顔効果を狙ったり、目元をあえて隠すことで雰囲気のあるスタイリングがトレンドなのだとか。
Q. 帽子の名前がわからないときはどうしたらいい?
A. 本記事を参考にしてみて!
本記事では多数の帽子をご紹介しています。自分が持っている、あるいは気になっている帽子と見比べて、名前を調べるのに活用してみてください。
自分に似合う帽子はどうやって探す?
A. 顔の形から探してみるのがおすすめ
帽子は自分の顔の形で選ぶと似合うものを見つけやすい傾向にあります。本記事内でも、顔の形ごとに似合う帽子を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。