主な襟の種類
みなさんは襟の形と名前をいくつご存じでしょうか? ここでは、おしゃれさんにはぜひ知ってもらいたい、11種類の襟をご紹介します。これからの季節に欠かせないシャツや、秋冬にまとうアウター選びの参考にしてみてください。
レギュラーカラー
Yシャツなどに用いられる基本的な襟のこと。スタンダードカラー、シャツカラーとも呼ばれます。
オープンカラー
胸元が開いた襟のことで、暖かい季節に好まれます。代表的なものとして、アロハシャツなどがあります。ここ数年ファッション業界でも大きく注目されており、話題となっているデザインのひとつです。
ノッチド・ラペル・カラー
ジャケットやコートによく使用される、下襟(ラペル)と上襟(カラー)で切り込みされた(ノッチド)襟のこと。テーラードジャケットがとくに有名です。
ステンカラー
襟まわりが前で低く、後ろで高くなっているもの。シンプルなので誰にでも合わせやすく 、コートなどに用いられることが多いです。
ボウタイ
ボウというのは蝶結びの意味。首まわりのリボンをぐるりと巻いて、前で蝶結びができるようにしたデザインのことを指します。フェミニンなデザインが多く、きれいめスタイルにはぴったりな襟です。
スキッパーカラー
第一ボタンがなく、胸元が開いた形のこと。デコルテや首まわりをきれいに見せてくれるため、昨年からとくに流行となっています。
スタンドカラー
折り返しのない襟のこと。シャツやワンピース、ジャケットに使われることが多く、きちんと感を与えてくれます。
ショールカラー
カーブを描いた、へちまのような形の襟。秋冬に羽織るカーディガンなどに使われることが多く、ゆるい曲線が女性らしい印象を与えてくれます。
ポロカラー
2つか3つのボタンで留める、プルオーバータイプの襟。メンズライクな雰囲気が特徴で、定番のポロシャツがこれに当たります。
ロールカラー
首まわりをぐるりと円状に巻いたような襟のこと。ウェディングドレスやブラウスなどに使われることが多く、 品よく見せたいときにおすすめです。
ノーカラー
襟がないタイプの服のこと を指します。ジャケットやコートなどシンプルなものが多く、 合わせるものを選ばない万能なデザイン です。
襟の種類で変わる!【トップス】の印象
与える印象をがらりと変えてくれるトップスは、 襟などのディテールにもしっかりこだわりたい ところ。お手本コーデを参考にして、なりたいイメージや自分の顔に合う襟をぜひ見つけてみてください。
レギュラーカラー
▼ペールトーンコーデも、襟つきシャツでほどよくきちんと感を
ジャケット代わりとしても使える、ボリューム感たっぷりの白シャツスタイル。ワイドなチノパンが全体のゆったりシルエットのアクセントになり、小物とスタンドカラーが引き立て役になって、ラフコーデのなかにもきちんと感がプラスされています。
オープンカラー
▼とろみ感のあるブラウスをリラクシーに着こなして
大きめの襟は首元をすっきり見せてくれると同時に、小顔効果も抜群。ボトムスにはシンプルな白のフレアスカートを選んで、ナチュラルな着こなしに。黒のバレーシューズで淡い色味のコーデを引き締めて。
▼リネン素材のオープンカラーシャツで涼しげに
さりげなくデコルテを見せてくれる絶妙なデザインのオープンカラーシャツは、こっくり深いからし色なので、秋まで使えちゃう優れモノ。上下ともにリネン素材を使うことで季節感が高まり、暑い夏でも快適に過ごすことができます。
スキッパーカラー
▼さり気ない襟とブラウスのシワを活かしてメンズライクに
シンプルなコーデをスタイリッシュに見せたいときには、コットンブラウスの襟とシワを活かしてみて。こなれ感も演出でき、気取らないモノトーンスタイルが完成します。
▼スキッパーカラーのニットで秋冬コーデ
野暮ったくなりがちの秋冬のニットコーデも、スキッパーカラーならほどよい抜け感が出せる。ブルーのプリーツスカートと合わせてレディテイストな着こなしに。
ノーカラー
▼オーバーサイズのノーカラーシャツで首まわりをすっきりと見せて
メンズもののノーカラーシャツを取り入れ、ゆるりとカジュアルに。首が詰まったデザインは、髪をまとめるとよりすっきり見せることができます。こんなラフコーデだったら、ちょっとしたおでかけにもぴったり。
▼首が詰まったリネンシャツ×バングルで大人ナチュラル
真っ白で清潔感のあるノーカラーシャツに、レーススカートとパンツを合わせた上級者ワントーンコーデ。ナチュラルにきめたいときに欠かせないコットンシャツは、長めの丈をあえてインせず、ルーズに着こなすのが正解。腕にはバングルと腕時計を添えてアクセントをつけて。
ボウタイ
▼ボウタイブラウスは一枚で華奢な印象に
艶っぽいベルベット生地を贅沢に使ったボウタイブラウスは、上品に着こなしたいときにうってつけの一着。ふわりと広がるスカンツを合わせ、女性らしい淡いピンクのバッグを添えれば、女子会やデートにもぴったりなスタイルが完成します。
▼大きめのリボンで胸元を華やかに飾って
くすみがかった優しいグリーンのボウタイブラウスは、前出のコーデとはちがい知的で落ち着いた印象に。スカートには黒のチュール素材を選んで、女性らしさも叶えつつ、ほんのりクールにきめて。
ショールカラー
▼ベージュ×白でやさしげに
ハイネックニット×パンツのオールホワイトコーデにベージュのショールカラーコートを羽織った上品コーデ。ベージュと白の組み合わせで、やさしさと女性らしさを感じさせて。
スタンドカラー
▼デニムジャケットと合わせてトラッドに仕上げて
スタンドカラーのブラウスなら、デニムジャケットをスマートに着こなせる。足元はローファーをもってきて、トラッドなスタイルにシフト。
ポロカラー
▼トレンチコートと合わせてナチュラルなワントーンコーデ
ミラノリブのポロシャツをトレンチコートからチラ見せした首元のレイヤードが絶妙な、正統派スタイル。トレンチのベルトを高めの位置で締めて、スウェード素材のブーツを合わせれば、脚長効果も期待できます。
▼襟と胸元の刺しゅうがポイントになった上品なスタイル
定番中の定番アイテムといっても過言ではない、「ラコステ(LACOSTE)」のポロシャツ。リズミカルなシルエットを叶えてくれる、みずみずしい色合いのシフォンプリーツスカートを合わせて、きちんと感のなかに繊細な女性を演出。
ロールカラー
▼グリーンのロールカラーブラウスでクラシカルに
ふんわりとしたシルエットが女性らしいロールカラーブラウスは、グリーンをチョイスして知的な雰囲気をON。グリーンと相性のよいベージュスカートと合わせてクラシカルな着こなしを楽しんで。
襟の種類で選ぶ【アウター】が正解!
程よい暖かさでも羽織りものが欲しい春や秋、また本格的に寒くなる冬に欠かせないアウターも、 顔周りの印象を左右する襟にフォーカスを当てたいところ。ここでは、ジャケットとコートの襟別お手本コーデをご紹介します。
ノッチド・レペル・カラー
▼デザイン性のあるチェスターコートは、黒を合わせるとスタイリッシュに
袖がケープになった、デザイン性あふれるチェスターコートのコーデ。細めの襟とベージュのニュアンスが華奢で優美な女性を演出してくれます。他アイテムは黒をチョイスし、差し色に赤パンプスを添えれば冬に映えるスタイリッシュな装いに。
▼寒空に映えるブルーのコートは、大きめ襟でクールに見せて
リラックス感を与えてくれるきれいな深い水色が特徴のチェスターコート。大きめの襟の下にタートルネックを重ねることで、小顔効果も期待できます。ボリュームのあるコートのときは、ボトムスはコンパクトなものを選ぶと好バランスに。クールな印象のなかに、ベージュの小物で優しさもプラス。
▼定番のブラウンコートは、襟元と袖をポイントに
秋冬にぜひ1枚は持っておきたいブラウンのコートは、襟元と袖のデザイン性を意識して差をつけてみて。ブラウンは温もりある優しい色ですが、一歩まちがえてしまうと着ぶくれしてしまう可能性も。そんなときは付属の紐やベルトなどでウエストマークすれば、女性らしいきれいなシルエットが叶います。スウェード生地の小ぶりのバッグを添えて上品に仕上げてみて。
▼ワントーンでまとめてやわらかい雰囲気に
デコルテをきれいに見せてくれるVネックのワンピースの上に、一枚さらっと羽織った半袖タイプのジャケット。首元をより印象的に見せたいときには、髪をざっくりと結って適度に露出してみると◎。
ノーカラー
▼ノーカラージャケットはこなれ感を演出するのに最適
ノーカラーのシンプルなデザインを活かしつつ、アースカラーでまとめたオフィスカジュアルコーデ。トップスには胸元を色っぽく見せてくれるVネックを選んで、フェミニンに魅せて。
▼ロング丈ノーカラージャケットは上品に見せたいときに
夏の強い味方であるリネン素材のロング丈ノーカラージャケットは、さらっと羽織るだけでコーデの主役にしてくれます。カーキの落ち着いた色合いにコンパクトなデニムと合わせて上手く調和させて、可憐な女性を演出してみて。
ステンカラー
▼ステンカラーコートは襟のきちんと感をポイントにして
ベージュのステンカラーコートは、暖かくなり始める春以降、カジュアルからきれいめまでさまざまな着こなしを叶えてくれる優秀アイテム。ステンカラーなので、きちっとした印象になります。コートがオーバーサイズなので、中には上下コンパクトなアイテムを選んでみて。
▼深みのあるグレーのステンカラーコートで正統派に
ナチュラルな着こなしにぴったりの、綿麻生地のステンカラーコート。冬のまだまだ寒い時期には、同色のタートルネックを合わせれば、ばっちり防寒もしつつ統一感も生まれます。ピアスと麦わら帽子を添えて、より優しく繊細な雰囲気に落としこんで。
ショールカラー
▼ボーダー×ショールカラーコートはカジュアルのなかにレディっぽさを
淡いグレーで肌なじみのよいアウターは、なめらかなショールカラーがより優美な印象を叶えてくれます。ボーダーのトップスで外して、エフォートレスなきれいめスタイリングに。
▼濃いめのグレーは、襟元を活かして大人シックに
ショールカラーは、「気取りすぎたくはないけれど、こなれた雰囲気を出したい」と思っている人にぴったりのデザイン。洗練された都会的なスタイルは、ニュアンスカラーでまとめることでほどよく上品にきまります。