よく耳にする「パリジェンヌ」。そもそもどんな人たちを指すの? という疑問が多いはず。
流行に左右されない、シンプル至上主義で有名なパリジェンヌのファッション。でも、彼女の生き方にもらしさが。たとえば、ファッションなら頑張りすぎないシンプルなアイテムをおしゃれに着こなしたり、マインドであれば自分らしさを大切にしたり……。
そんなスタイルを総称して私たちは「パリジェンヌ」と呼んでいる。ここから、実際のパリジェンヌらしい7つのキーワードをピックアップ。
【1】「トレンチコート」がパリジェンヌの必需品
パリジェンヌのようなファッション…… そう言われて真っ先に思い浮かぶアイテムといえば、トレンチコート。
彼女たちは、デニムなどラフなアイテムにさらりと組み合わせてこなれ感たっぷりに着こなしている。実際のルックをチェックしてみて。
パリのマルシェをナビゲートしてくれたのは、テレビや映画に引っ張りだこの売れっ子女優ガイア・ワイス。
いつものTシャツデニムスタイルをクラスアップ
私たちも普段愛用しているTシャツとデニムの組み合わせに、トレンチコートと首元のスカーフでエレガントに味付け。
マルシェで買った花束を手に、その姿はまるで映画のワンシーンのよう。
ガイアのトレンチコートは、前だけでなく後ろ姿までドラマチック。こんな風に360℃美人なトレンチコートを探してみて。
デニムONデニムに重ねてエレガントにシフト
人気フローリストのクリステル・シーフォ。ウォッシュ加工が効いたデニムジャケットとジーンズのデニムONデニムスタイルに、くすみベージュのトレンチコートをプラスすることでエレガントな印象に。
袖のブラウジングとコート紐でウエストマークしてこなれさせるテクは是非とも真似したい!
【2】パリジェンヌはトラッドな「ジャケット」を自由に着こなす
正統派なジャケットも、思い思いに着こなしているパリジェンヌたち。その自由な姿勢が私たちを魅了する理由の一つなのかもしれない。お手本スタイル3つをお届け。
ポップなワンピース合わせでカジュアルダウン
プレッピーな装いで登場した女優のジョアン・パルマロ。ハンサムなグレーチェック柄ジャケットを、ポップなイエローワンピースでデイリースタイルに。チェックONチェックのレイヤード術も自由度高め。小物はブラックで統一して引き締めて。
スキニーデニムで程よい抜け感を
正統派なジャケットスタイルを見せてくれた女優のガイア・ワイス。テーラードジャケットと花柄シャツできちんとしたスタイルは、きれいめな印象を保ちつつ抜け感を作ってくれるスキニーデニムをON。ライトブルーでパッと華やかに。
綺麗めブラウンジャケットはカジュアルアイテムに添えて
学生のセシリアが着こなす、ヴィンテージライクなジャケットスタイル。目に留まるポップなロゴTシャツとデニムスタイルは、ロング丈のブラウンデニムジャケットを組み合わせてテイストミックスに。
【3】パリジェンヌは「シャツ」をラフに着崩して色っぽく
パリジェンヌの愛用品の一つといえば、ほんのり色香が漂う「シャツ」。ボタンは多めに開け、デコルテを潔く覗かせてヘルシーに仕上げるのが定番の様子。
シンプルリラックスなのに女っぽい
クローゼットからお気に入りのアイテムを紹介してくれたのは、モデル女優として活躍するアナベル・ベルモント。彼女のシャツスタイルは、ブルーストライプのシャツにホワイトパンツの定番ルックなのに、垢抜けて見えるのは計算された肌見せ。
大胆に開いた胸元には、繊細なロングネックレスを添えて素肌を艶っぽく。ラフなお団子ヘアでうなじを覗かせたら、小さなフープピアスで耳元をきらり。そんなさりげなさが最高におしゃれ!
マイクロミニも白シャツ合わせで大人見え
女優のジョアン・パルマロが見せてくれた、大人のミニスカートスタイル。年齢を重ねるごとに気恥ずかしくなってしまうマイクロミニスカートも、こんな風に白シャツでクリーンに着こなして。モノトーンで統一することで大人らしくシックにまとまる。
レトロなブラックスタイル
歌手のゴールディロックスのクール・フレンチスタイル。レトロなドットシャツは、潔い肌見せでいやらしさとは無縁。黒のスキニーパンツでカラーリンクさせれば、ドットの主張が馴染み品よくまとまる。
▼永遠のフレンチアイコン 「ジェーン・バーキン」から学ぶ、王道パリジェンヌスタイル
【4】定番服を着まわすエフォートレスな「シンプルルック」
パリジェンヌたちのお得意ルックといえば、エフォートレスな装い。頑張りすぎていないのに、おしゃれに見える理由って?
定番ワンツーがこなれるテク
夏の定番、白Tとデニムのコンフォートスタイルは、コンパクトなトップスとカーヴィなウエストを強調するボトムスで女っぽいシルエットをメイク。華奢なロングチェーンネックレスを胸元で揺らせば、カジュアルなTシャツに表情が加わる。
パリジェンヌ流シンプルカジュアル
なんでもない白Tシャツとブラックデニムがおしゃれに見える理由って? 「まさにパリジェンヌスタイル」と語ってくれた彼女は、流行りは追わずに、自分が心地よい服を身につけているとのこと。そのマインドこそが、こなれて見える理由なのかも!
▼パリジェンヌ愛用バッグをチェックする
メンズなモノクロスタイルはシルエットで女らしく
ホワイトの上下にライダースジャケットを羽織ったジェンダーレスな着こなしは、コンパクトTシャツとフレアラインボトムスで女っぽいシルエットをメイク。白黒だからこそ映えるジュエリー使いも真似したい!
シンプルな組み合わせは小物で「きちんと」見せ
爽やかな白Tシャツとライトブルーデニムの組み合わせは、ネイビーのチェスターコートでシックにシフト。エレガントなチェーンバッグを添えて、カジュアルスタイルも高見え。
女っぽいのに媚びていない、ピュアワンピース
エアリーで締め付け感のないホワイトコットンワンピースは、それ一枚で女らしさを語れる。ミニ丈も、ピュアホワイトと生真面目なクルーネックで品よくまとまるのが嬉しい。小物はブラウンでまろやかにまとめて。
▼足元ルールをチェックする
【5】まるでお守り?生き方を反映するパリジェンヌの「アクセサリー」
どうやらパリジェンヌは、身につけるアクセサリーにストーリーは欠かせない様子。自分だけのお守りのようにしているからこそ、ファッションに深みが出るのかもしれない。
クリステルの場合
「方々でチャームを集めて作ったネックレス。大切な体験が凝縮されたパートナーアイテムなの」と語ってくれたフローリストのクリステル・シーフォ。ネックレスをパートナーと呼べるなんて、なんともロマンチック!
ガイアの場合
「持っているアクセサリーは少なくて、一つ一つに思い出があるの。このネックレスは、ニューイヤーの夜に彼のお母さんからプレゼントしてもらって、大切にしている」と教えてくれた女優のガイア。身につけるたびに、その素敵な思い出が思い起こされそう。
ジョアンの場合
「海で拾った貝殻を使ってオーダーで作ってもらったの。幸運を運んでくれると言われているのよ」とジョアン。プリミティブなシェルに、地金の無骨さが最高にマッチ。
フランキーの場合
祖母から母へ、そして母から彼女へと受け継がれたというゴールドピアス。家族代々で受け継ぐストーリーのあるジュエリーだけに、愛着たっぷり。
【6】パリジェンヌの口紅は、ぱきっと「真っ赤なルージュ」
すっぴんでもルージュはつける、という意見が多数のパリジェンヌ。そんなパリジェンヌ、お好きな色は「赤」。他のパーツはヘルシーなのに、しっかりめに色づいた唇が女っぽさをぐっと上げてくれる。
王道トゥルーレッドルージュ
切りっぱなしのブロンドボブヘアーに真っ赤なルージュがお似合い! 主張のある唇で、華やかフェイスを完成させて。
ほんのりダークなレッドルージュ
ほんの少しダークがかったレッドルージュなら、シックで端正な表情へと導いてくれる。
健康的なコーラルレッド
フェミニンなローズレッド
まるで花が咲いたような笑顔が素敵なパリジェンヌ! カーリーヘアと優しげなローズレッドのルージュで親しみやすく。
▼パリジェンヌ流「赤リップ」の使い方
【7】パリジェンヌのヘアスタイルは「ルーズ」に。脱力感がカギ
ファッションをきめる上で、ヘアスタイルも重要。パリジェンヌは、ラフさが抜け感を作る「ルーズヘア」がお得意。
ゆるっとウェービーヘア
ゆるく巻かれたラフさが魅力のボブヘアースタイル。ふんわりエアリーなシルエットなら、シンプルファッションもこなれて見えそう。
レトロバングスでおしゃれ見え!
重ためのバングスとシャギーカットで動きのあるロングヘアースタイル。軽く巻くだけでニュアンスが生まれるこのカット、ぜひ真似したい!
切りっぱなしロングヘアで楽してモード顔
根元からほんの少しウェーブさせたラフなロングヘアは、切りっぱなしでモード顔に! センターパートでより垢抜けさせて。
ハーフアップお団子でカジュアルダウン
難しいテクなんて必要ない、ハーフアップお団子アレンジでコーデをカジュアルダウン。フープピアスを添えて、顔周りに立体感をプラス。
▼パリジェンヌの定番服、みんなどう着てる?