平服(へいふく)とは?
まず気をつけたいのは、「平服」とは私服や普段着でなく正装のひとつであるということ。「平服でお越しください。」という言葉の真意は、「あまり構えず気軽にお越しください。」という招待側の気遣いです。
だからといって本当に気軽な格好で行くのはNG! しっかりマナーを守った大人の装いを心がけましょう。
ドレスコードの格式
かしこまった場ではドレスコードが必須。
ドレスコードの格式は大きく分けて3段階あります。
・正礼装
1番格式が高い礼装で、アフタヌーンドレス、イブニングドレス、ウエディングドレスなどがあります
・準礼装
2番目に格式が高い礼装で、セミアフタヌーンドレス、カクテルドレスなどがあります。
・略礼装(平服)
3番目に格式が高い略礼服が「平服」になります。ワンピースやアンサンブルスーツなどがあります。
開催される場所や招待側によって、多少のちがいがあるのでしっかりリサーチしてから行くのがおすすめ。
【結婚式】の平服
結婚式の平服【NG】ポイント
- 白のドレス
- 全身黒のコーデ
- 黒のストッキング、タイツ、生足
- 生花のヘアアクセサリーやティアラ
- 毛皮やアニマル柄
結婚式の平服【OK】ポイント
- 白以外のカラードレス
- ポイントの黒使い
- ベージュのストッキング
- サテンやレースなど高級感のある素材
最近、カジュアルなものが多くなってきている結婚式。服装にドレスコードなど明確な決まりがない場合、このポイントに気を付けて!
結婚式コーデ
▼ツヤ感素材でムーディーに
ツヤ感のあるワンピースは大人っぽく着こなせる高見えアイテム。ミニ丈のワンピースも落ち着いたダスティーグリーンなら年相応に着こなせるかも。バッグやピアスもゴージャスなものをチョイスして華やかに仕上げて。
▼シースルー素材を部分使いして
きれいめシルエットのブラウンドレスはシースルーのパフスリーブで抜け感をプラス。華奢なラインが際立つスリーブは、さりげない水玉模様をあしらったデザイン。ぴしっとした大人の雰囲気のなかにスキを見せるのがテクニック。
▼ネイビーで知的なムードを
前よりも後ろが長いデザインのフィッシュテールは、歩くたびにゆらゆら揺れるシルエットが女性らしさを演出。ネイビーのワンピースなら、甘くなりすぎない旬のコーデのできあがり。
二次会コーデ
▼レースワンピースなら普段着にも
小物使いによってデイリーにも取り入れられるレースワンピース。結婚式の二次会にはパンプスとクラッチと合わせてきれいめにコーディネートして。明るい色のレースならいやらしさもなくこなれ感抜群。
▼ハンサムさんにはパンツのセットアップ
かわいらしくよりもクールに決めたいと思っている方におすすめなのが、パンツのセットアップです。ウエストのタックが胸下にあり、脚長効果も期待できるシルエット。テーパードパンツはセンタープレスラインがあり、かしこまったシーンにぴったり。
▼オールインワンで楽かわスタイル
堅苦しい装いが苦手な方にはオールインワンで楽かわスタイルを。トレンドのラベンダーカラーとベージュの間のようなカラーは1点投入するだけで今っぽさ全開。ブルーのレースインナーでエッジを効かせた着こなしに。
【面接】の平服
面接の平服【NG】ポイント
- カジュアルすぎる私服
面接の平服【OK】ポイント
- リクルートスーツ
- 企業に合わせた装い
- (社風によってオフィスカジュアルがOKのところも)
面接の平服の基本はリクルートスーツ。平服でと記載があっても企業側が面接を受ける人の常識を試している場合があるため、リクルートスーツが無難です。
企業や業界によって平服の意味合いが違うことも。社員の服装をチェックしたりOBやOGに聞いたりして徹底したリサーチをしてみて。
スーツスタイル
▼基本のリクルートスーツ
無難なリクルートスーツは、自分のサイズにしっかり合うものを選びましょう。見栄えは面接官に与えるイメージにも影響するので、入念に。バッグは大きな資料でも折らずに入れられる大きめサイズが◎。
▼小物使いでラフさを
少しラフな面接では小物の色使いを楽しむのもアリ。落ち着いたブラウンのバッグなら、デキる大人のスタイリングに。ちょっとくだけたスタイルで緊張をほぐせば、面接で自然な笑顔になれる予感。
オフィスカジュアルでOKなところも
▼ラフな面接のサマールック
ジャケットが暑くて羽織れない時期にはきれいめブラウスが大活躍。涼しげで清潔感あふれる印象をゲットできます。ベージュパンツはセンタープレスラインが入ったものできちんと感を発揮して。合格後の研修時も平服と言われたら、このくらいのきれいめスタイルで大丈夫なこともあります。
【入学式】の平服
入学式の平服【NG】ポイント
- 過度な露出(ノースリーブ、ミニスカ)
- 生足
入学式の平服【OK】ポイント
- 華やかな色の服
- 肌色ストッキング
- 袖ありワンピース
入学式での平服は、周りのママの目が光る重要なシーン。浮いた印象を避け、一目置かれるコーデポイントをしっかりチェック。
袖ありワンピース
▼白えりが際立つスマートワンピース
ひざ丈のタイトワンピースはパンプスと合わせて上品なルックスに。かっちりしたチェーンバッグを片手に持つと、さらにスマートに着こなせます。白襟のワンポイントに合わせてバッグとパンプスもホワイトベージュで統一感を狙って。
▼深いブルーでこなれ感を
ネイビーに近いブルーは大人のセレモニーコーデにもうまくマッチしてくれます。黒でもネイビーでもない絶妙な色合いで、入学式からオシャレママのポジションはいただき! ジャケットは肌なじみがいいベージュでまとまりを出して。
▼失敗しらずのホワイトコーデ
入学式でおなじみのホワイトコーデ。まわりと差をつけるには、ポイントでグレーを投入してみて。ハンドバッグとパンプスをミルキーなグレーにしたら、一気に上級者スタイルが手に入るかも。
アンサンブルスーツ
▼一癖あるジャケットを活用
セットアップスーツはいろいろなシーンに着まわせる優秀アイテム。一癖あるジャケットのセットアップなら、さりげないインパクトがあり、まわりと被る心配もなし。
▼アンサンブルスーツを今っぽく
入学式の定番、ツイードのアンサンブルスーツ。長く使えるアイテムなので、時代に合わせた着こなしが重要。バンブー素材の持ち手のバッグでトレンドを意識してみて。
▼白セットアップにパールで正統派
白セットアップにパールをONした正統派スタイル。こなれ感をアップさせたいときは、トレンドの小さめバッグを肩掛けしてみて。入学式終わりにそのままママ友とオシャレなお店でお食事できちゃうような入学式スタイルが完成。
【葬式】の平服
葬式の平服【NG】ポイント
- 肌色のストッキング
- オープントゥの靴
- リクルートスーツ
- アクセサリー(とくに2連パールは不幸が連鎖するといわれている)
- マニキュア、ネイル
葬式の平服【OK】ポイント
決して失礼のないように行きたいお葬式の平服はしっかり覚えておきたい社会人の常識です。お通夜などが行われる「葬儀」では平服との記載があっても喪服で出席するのがマナー。
お別れ会や偲ぶ会では平服と記載があった場合、基本は喪服ですが、平服で出席してもいいことになっています。
偲ぶ会やお別れ会での平服は黒やダークカラーのワンピース、アンサンブルスーツが適しています。
葬儀の服装
▼オールブラックがマナー
葬儀ではオールブラックを守りましょう。髪をまとめる場合はヘアピンやゴムも黒で統一し、清潔感のある髪型に。喪主側にも失礼のないようなスタイルを心がけてください。
偲ぶ会・お別れ会の服装
▼ジャケット&ワンピースのセットアップなら安心
偲ぶ会やお別れ会でのスタイルは法事にもピッタリです。黒のきれいめジャケット&ワンピースのセットアップなら、セパレートしても着まわせます。フレア控えめのロング丈なので、総レースワンピースでも落ち着いた印象に。
▼夏はシースルースリーブ
夏に行われるお別れ会にはシースルースリーブが大活躍。でも注意してほしいのがシースルーの肌見え度。がっつり肌が透けてしまう生地はマナー的にNG。目の細かい生地感のものをセレクトしてみて。
【番外編】こんなシーンでも平服が大活躍
同窓会の服装
久しぶりに集合する同窓会はキレイになった姿を同級生に見せたい方も多いはず。TPOに合わせた装いを踏まえてオシャレを楽しんでみて。同窓会の平服では会場、時間帯別にコーデをご紹介。あの頃好きだった人との再会もあるかも♡
▼昼のレストランは色どり豊かに
ランチ時のレストランを貸し切って行われる場合はまばゆいイエローを全身に。明るいカラーのドレスをまとったら気分も明るく久しぶりの再会も楽しめるかも。丈が長めのワンピースは子供っぽく見えない着こなしに。
▼昼のホテルは華やかにドレスアップ
夜とは反対に昼は淡いカラーのドレスが最適。スモーキーピンクのドレスはNOTラブリーで大人っぽくアップデート。小物はツヤ感があるブラックをセレクトしてスパイスを効かせたら以前の自分からイメチェンできるかも。
▼夜のホテルはシックに決めて
ホテルなどの会場で行われることが多い同窓会は開催される時間帯でドレスの色を選んでみて。ブラックは少し日が落ちてきた時間帯向き。レースのセットオールインワンでさりげない色気が◎。
祝賀会など会社のパーティーの服装
祝賀会や決起会など会社のパーティーは社長やお偉いさんがいる場。丈が長めのものをセレクトして過度な露出を控えるのが正解。サラッと上品に着こなして会社とは違う一面を出してみて。
▼デコルテラインがきれいに見えるVネック
ネイビーのオールインワンは浅めのVネックでデコルテラインをきれいに見せて。ヒールを仕込んでデキる女のドレスアップスタイルを確立。クラッチは白で清潔感あふれる万人受けコーデに。
▼可愛いディティールとブラックのギャップ
シースルーのパフスリーブとフィッシュテールのワンピース。可愛いディティールのワンピースは黒をチョイスしてギャップを楽しんで。小物までオールブラックにして統一感抜群のこなれスタイルの完成。
▼レース素材でドレッシーに
レース素材はシンプルなデザインでもゴージャス感が手に入る優れもの。ヘムのロングフレアスカートでドレッシーな魅力をアピールしてみて。くすみピンクを選べば大人っぽく仕上がります。