「着崩し」って?
ファッションで“着崩し”とは、コーデを垢抜けさせるテクニックのことを指します。襟や裾など衣服の一部の形を崩してコーデを体になじませたり、コーデ全体の統一感をどこか一部崩して「抜け感」や「新鮮さ」を出したいときに有効なんです。
着崩しコーデの《3つの魅力》
おしゃれな人が取り入れている着崩しコーデ、実際にどんなメリットがあるのかご紹介します! 着崩しのメリットを理解してコーデに取り入れてみて。
【1】こなれて見える
コーデにどこか着崩すポイントを作るだけで、こなれて見えます。きちんとジャケットを着るのもクールだけれど、肩にかけて抜け感を出せば大人の遊び心を感じさせます。
【2】服が体になじんでおしゃれ
そのまま着るよりも自分の体型に合うように服を着崩した方がしっくりきておしゃれ見えします。ロールアップや袖まくりで「服に着られてる感」を回避して、自分の体型に合う着崩し方を楽しんで!
【3】コーデにバリエーションをもたせる
いつもの着こなしにマンネリを感じたら、コーデを着崩してみると雰囲気を変えられるので◎。コーデにバリエーションが出て、新鮮な印象が叶います!
気軽にトライ! 簡単着崩しテクニック《6選》
着崩しのメリットをご紹介したところで、具体的な着崩しテクニックをご紹介していきます! 簡単にできるので気軽にトライしてみてください。
【1】襟抜き
ブラウスやシャツの胸元をゆったりと広げ、襟の後ろを少し下げるだけ! 抜け感を出せて、おしゃれ度も高め。
襟抜きしたギンガムチェックシャツコーデ
襟抜きした首元と後れ毛が女性らしさを感じる着崩しコーデ。シャツの裾を前だけパンツにタックインしてスタイルアップも狙って。
【2】袖まくり
シンプルに袖をくしゅっとまくるだけでニュアンスが出て、こなれた印象に。コーデにどこか抜け感がほしいときに即席で使えるテクニックです。
ニットの袖をくしゅっとまくって裾をパンツにタックイン
ニットの袖をくしゅっとまくり、裾はレギパンにタックインしたシンプルコーデ。足元にパイソン柄のパンプスをもってきてスパイスを利かせて。チェーンバッグで女性らしさもプラスしたら、秋のおでかけコーデが完成。
【3】タックイン
トップスの裾を出すとコーデが野暮ったくなりそうなときはタックインがおすすめ。コーデのバランスを整えてくれるうえ、スタイルアップ効果も◎。ポイントはトップスのフロント部分だけをインして、ゆるめに着崩すこと。
ゆったりしたブラウンニットをタックイン
ブラウンのワントーンコーデはトップスをタックインしてニュアンスを出して。ゆるく着たニットからのぞく肩とサンダルを履いた足元がブラウンコーデを軽く仕上げつつ、女性らしさも醸し出す。
【4】ブラウジング
ブラウジングとは、ウエスト部分にふくらみをもたせることを指します。ベルトなどでトップスをブラウジングすれば、コーデの雰囲気がぐっと垢抜けた印象に。
白トップスをベルトでブラウジング
黒ベルトでブラウジングしたトップスに小花柄のロングスカートを合わせた、大人の上級カジュアルコーデ。小物は黒でまとめて、全身をきれいめにブラッシュアップ。
【5】ロールアップ
パンツの裾をロールアップすれば、ほどよいラフさを演出できて、靴下やシューズとの組み合わせも楽しめる。丈の合わないボトムスでもロールアップすれば体型になじんでこなれて見えるので、ぜひ試してみて。
ベイカーパンツをロールアップ
カジュアルなベイカーパンツをロールアップしたら、レディなパンプスと合わせて甘辛バランスを楽しんで。グレーのトップスに黒のボアカーディガンを合わせ、赤リップで女らしさをひとさじ。
【6】肩かけ
肩かけは、袖を通さずにアウターを羽織る、着崩しの基本テクニック。さりげないけれど、即席でこなれ感を出せるお手軽な方法です。どんなスタイルにも違和感なくなじむので、ぜひ気軽に取り入れてみて。
チェックのジャケットを肩かけ
ゆるっとしたスウェットにチェックのジャケットを羽織ってオックスフォードシューズと合わせたら、こなれたマニッシュコーデの出来上がり。タイトなパンツの裾からのぞく白ソックスがうまく抜け感を出してくれる。
【春夏】コーデ
暖かくなってくる春夏は、シャツやアウターを爽やかに着崩したり、なにげないTシャツをロールアップしたりと気軽にアレンジを楽しんでみて。シンプルなコーデも、どこか着崩しポイントを作るだけでこなれ見えします。
ラウジングしたリネンシャツ
リネンシャツはフロントをゆったり開けてブラウジング。デニムパンツと合わせれば、シンプルなのに垢抜けた着こなしに。小物は小さめのクリアバッグとサンダルをチョイスして、春のカジュアルコーデを完成させて。
リネンジャケットを肩かけ
Tシャツ×デニムパンツにサンダルとカゴバッグを合わせた涼しげなコーデ。リネンジャケットを肩に羽織れば春の肌寒さを回避できる。白のリネンジャケットはカジュアルだけれど、きちんときれいめな印象も与えてくれる優秀アイテム。
Tシャツの袖をくるくるとロールアップ
Tシャツを花柄ラップパンツにウエストインし、袖もロールアップすると上半身がミニマムになり、全身がバランスアップ。Tシャツのロゴとアクセサリーをブラウンでリンクさせて、コーデのアクセントに。
Tシャツをタックイン
Tシャツ×デニムパンツのなにげない夏のコーデも、Tシャツをタックインすると即席でこなれ感を出せます。サンダルとバッグ、ベルトに黒をちりばめて、洗練されたコーデへブラッシュアップ。
【秋冬】コーデ
アウターが活躍するこの時期、ワンパターンなコーデになりがちだけれど、コートやレザージャケットだって着崩すことができるんです。自分流の着崩しをマスターして、一歩リードしたコーデにチャレンジしてみて!
とろみ感のあるシャツをとことん着崩したスタイル
襟抜きやタックイン、袖まくりでシャツをとことん着崩したスタイルは、着る人の体型にしっくりなじんで垢抜け感を与えます。ベルトとシューズをブラウンでリンクして、コーデを秋モードへシフト。
チェック柄アウターをほどよく着崩して
ガウンのようなアウターをウエストマークで着こなし、袖をくしゅっとまくったスタイルがほどよいリラックス感を漂わせます。アウターのチェックとパンツをブラウンでそろえて、統一感のあるコーデを完成させて。
レザージャケットを肩かけ
ハードなアウターはソフトなコーデと相性が◎。グレージュカラーの落ち着いたニットキャミ×ニットカーディガンにレザージャケットを羽織って着崩したら、大人の甘辛コーデが簡単に完成。
トレンチコート×ジョガーパンツの着崩しコーデ
きれいめシャツをスポーティーなジョガーパンツにタックインしたら、トレンチコートを肩かけ。足元はスニーカーをONしてスポーツミックスな着こなしを楽しんで。小物はハンドバッグをチョイスして、きれいめ要素を多くするとGOODバランス。
小物を使って着崩す
服自体を着崩すほか、帽子や靴などの小物を使ってコーデを着崩すこともおすすめです。服のテイストからあえてハズした小物で新鮮さを感じさせたり、小物を使って服にバリエーションをもたせたりすることも。ここではそんな小物を使った着崩しコーデをご紹介します。
帽子
テーラードジャケットとハイウエストパンツのメンズライクなセットアップには、テイストのちがうカンカン帽を合わせた着崩しが新鮮! ジャケットからのぞくボーダーカットソーも、うまくコーデをカジュアルダウンしてくれる。
靴
体にフィットしたタイトスカートはコンサバになりがちだけれど、足元をスニーカでハズしたら、こなれたスタイルに。全身モノトーンコーデにONしたマスタードカラーのスニーカーが、アクセントとして存在感を発揮。
ポーチ
ビックサイズのTシャツ×ブラウンパンツのシンプルすぎるコーデも、ウエストポーチのおかげで垢抜けたムードに。ウエスト部分にポイントを作ることでシルエットが変わり、コーデにバリエーションが生まれます。
ベルト
とろみ感のあるニットとワイドパンツのきれいめコーデは、細めのベルトでニットを品よくブラウジングしてメリハリを。足元は白のメッシュパンプスでワイドパンツと色味をつなげたら、脚長効果も◎。