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人間関係

「どちらにいたしますか」はNG?間違いがちな敬語5つ

2020/03/26

敬語には、対象者(相手)を高めて敬意を表す「尊敬語」、
対象者(自分)を低めて敬意を表す「謙譲語」、
「お」や「です、ます」を付けて言葉を丁寧にした「丁寧語」の3種類があります。
丁寧語は比較的分かりやすいですが、同じ意味でも敬意の対象によって表現が変わる尊敬語と謙譲語は間違えやすい敬語表現です。あなたは正しく使えていますか?
5つの間違えやすい単語でチェックしてみましょう。

誤フレーズ1:「申されました」

例:「Aさんが〜と言いました」

これを敬語に直した時に「Aさんが〜と申されました」としてしまったら、あなたは敬語が苦手なのかもしれません。
「申す」は敬語表現の一つですが、敬語3種類のうち「謙譲語」に当たります。謙譲語は対象者を低めることで敬意を表すものなので、この場合はAさんを低めてしまっていることに。

正しくは尊敬語で「Aさんが〜とおっしゃいました」と表現しましょう。「申す」は「先ほど私が申しました」など、自分が言った時に使います。

【言う】尊敬語=おっしゃる/謙譲語=申す

誤フレーズ2:「拝見してください」

例:「資料を見てください」

「見る」の敬語はビジネスシーンでよく出てくる単語です。例えばメールに資料を添付して相手に見てくださいとお願いしたい場合、「拝見してください」を使っていないでしょうか。「拝見」は「つつしんで見る」の意ですので、対象者を低める謙譲語です。

相手に対して使う場合は、尊敬語を用いて「資料をご覧ください」としましょう。逆に自分が見たことを敬語表現にする時は「資料を拝見しました。」が正解です。

【見る】尊敬語=ご覧になる/謙譲語=拝見する

誤フレーズ3:「〜を伺っていますか?」

例:「前にもご案内を聞いていますか? 」

「聞く」は間違えやすい単語の一つ。「聞く」の敬語の一つは「伺う」ですが、これは謙譲語です。

敬意の対象となるお客様に「聞いていますか?」と表現する場合は、尊敬語の「お聞きになる」を使います。
正しくは「前にもご案内をお聞きになりましたか? 」です。自分が聞いたと言いたい場合は「前にもご説明を伺っています。」としましょう。

【聞く】尊敬語=お聞きになる/謙譲語=伺う

誤フレーズ4:「参られました」

例:「お客様が来ました」

お客様が来社された際に「お客様が参られました」と上司に報告していませんか? 「参る」は謙譲語なので、お客様が動作の対象になる時に使うのは間違いです。

「お客様がいらっしゃいました」や「お客様がお見えになりました」と伝えましょう。
また、「いらっしゃる」「お見えになる」は少し口語的な表現ですので、メールで相手に「会社へ来てください。」と記載する際は「弊社へお越しください」と表現するのがベターです。

逆に自分が行く場合は「御社へ参ります」や「御社へ伺います」など「参る」「伺う」を使います。「来る」や「行く」には様々な表現方法があるので、使い方が難しい敬語の一つです。

【来る】尊敬語=いらっしゃる、お見えになる/謙譲語=参る、伺う

誤フレーズ5:「どちらにいたしますか?」

例「どれにしますか? 」

お客様に何かを選んでいただく際に、「どちらにいたしますか? 」と言っている人を多く見かけます。
「どれ」を「どちら」と丁寧語で表現しているので正解のような気がしますが、実はこれも間違った言い回しです。「する」の尊敬語は「なさる」、謙譲語は「いたす」になります。「どちらにいたしますか? 」は相手を低める謙譲語です。

正しくは尊敬語で「どちらになさいますか?」となります。気をつけましょう。

【する】尊敬語=なさる、される/謙譲語=いたす

敬語が苦手という方の多くは、尊敬語と謙譲語の使い分けができていません。動作の対象が誰なのかを考えれば難しくはありませんので、敬語を使いこなしてビジネスマナー美人を目指しましょう。

Editor:Megumi Fukuchi

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