ローファーとは?
ローファーとは、靴紐がなく、甲の部分にさまざまな装飾が施された革靴の一種。もともとイギリスで男性用のシューズとして誕生しましたが、現在では女性用のデザインも豊富に登場しています。制服に合わせるイメージが強いローファーですが、今では足元を飾る定番アイテムとして大人気。
ローファーとスリッポンの違い
どちらも気軽に履ける「ローファー」と「スリッポン」ですが、どのような違いがあるかご存知ですか? 甲の装飾が特徴のローファーに対し、スリッポンは装飾のないシンプルなデザインであることが最大の違い。またスリッポンは基本的にキャンバス生地を採用しているため、オフの着こなしにおすすめです。
定番の3種類
こちらでは、ベーシックな「定番のローファー3種類」をご紹介 。それぞれデザインに特徴はありますが、主張しすぎず誰でも履きやすいので、初めての一足におすすめです。
コインローファー(ペニーローファー)
▼一番ベーシックなデザイン
数あるローファーですが、これが一番見慣れたデザインなではないでしょうか? コインローファー(ペニーローファー)とは、甲の部分に丸い切れ込みが入ったデザインのローファーのこと。50年代のアメリカの学生たちが、この丸い切れ込みに1セント(ペニー)硬貨を入れていたことが由来という説も。シンプルなので、どんなコーデにもなじむのが魅力。
ビットローファー
▼金具(ビット)がポイント
数年前から大流行しているビットローファーは、甲の部分にビットという金具が付いているのが特徴。シンプルすぎず、かといって派手すぎずに、コーデをさりげなく格上げしてくれるところが魅力のデザイン。シンプルな着こなしに取り入れるのがおすすめ。
▼バブーシュタイプもトレンドに
最近は、かかとを踏みつぶしたようなバブーシュタイプのビットローファーも大人気。ローファーらしいかっちりした雰囲気は残しつつも、抜け感たっぷりな足元を叶えてくれます。一般的なローファーよりもラフに履きこなせるので、普段使いで重宝すること間違いなし。
タッセルローファー
▼飽きのこないシックなデザイン
その名のとおり、甲の部分にタッセルがあしらわれているローファーのこと。タッセルがコーデのポイントになり、よりシックで落ち着きのある印象になるのが魅力。スカートやワイドパンツなどきれいめなアイテムと合わせると◎。
個性派3種類
次に、「足元をもっと個性的に仕上げたい」「まわりと同じじゃ、つまらない」という人におすすめしたい、個性的なローファーを3種類ご紹介します。まわりと差がつくデザインで、あなただけのおしゃれを楽しんで。
キルトローファー
▼アッパー部分の「キルト」がポイント
甲の部分に「キルト」と呼ばれる、スコットランドの民族衣装をモチーフにしたパーツが施された「キルトローファー」。ローファーのなかでもとくに可愛らしい印象で、女性らしさを引き立ててくれます。
ヴァンプローファー
▼シンプルかつメンズライクな服装と好相性
装飾のない、究極のシンプルが追求された「ヴァンプローファー」は、つま先が少し跳ね上がったデザインが特徴。男性用にデザインされたものが多く、着こなしをハンサムに仕上げたいときにおすすめ。
プラットフォームローファー
▼厚めのソールが特徴
ボリュームのあるプラットフォームローファーは、厚めのソールで安定感があり、美脚効果も期待できるうれしいデザイン。コーデを華やかに盛り上げてくれる、個性的な一足です。
定番の【黒】で安定感を手に入れて
定番である黒のローファーは、どんな着こなしにも合わせやすいため、ぜひ一足は持っておきたいところ。お手本コーデを参考に、季節ごとの装いをアップデートさせてみて。
春夏コーデ
▼デザイン性の高いワンピースに安定感を
裾がアシンメトリーになった、こっくりブラウンのロングワンピース。デザイン性の高い服は、小物で安定感を添えることが大切。黒のビットローファー×ミニショルダーバッグで、全体を引き締めつつ、落ち着かせて。
▼シンプルコーデにさりげないアクセントを
白シャツ×黒スキニーの、とことんシンプルなモノトーンコーデ。さりげなく華やかにしたいときには、ビットローファーが最適。ゴールドのアクセントがきいて、レディな雰囲気をプラスしてくれます。
秋冬コーデ
▼ロングスカートからチラリと見せて
ボリュームのあるニット×ロングスカートで仕上げた、ベージュのワントーンコーデ。ニットを前だけざっくりとインすることで、ロングスカートの縦ラインを強調。淡いベージュのコーデにビットローファーを添えて、足元から引き締めて。
▼ゆったりシルエットにきちんと感をプラス
パープルのラインが素敵なグレンチェックのコートを主役に、オーバーサイズシルエットでリラクシーに仕上げた装い。ニットと小物を黒で統一させて、ほどよく個性的かつマニッシュに。ビットローファーのゴールドが冬の装いに華やぎを添えてくれます。
▼タイツ合わせのフェミニンスタイル
シンプルなブラウンのニットワンピースに合わせた、黒のビットローファー。ともすればのっぺりとした印象になってしまうニットワンピースは、タイツとローファーでキュッと引き締めると◎。
▼ローファー×靴下でかっちりフレンチスタイル
オーバーサイズのステンカラーコートを主役に、カジュアルなアイテムでまとめた装い。キルトローファーの愛らしさが、マニッシュな雰囲気をほどよく和らげてくれます。白ソックスをチラ見せさせて、足元をクリーンに仕上げているのが上級者ポイント。
▼ニットアップを引き締めて
秋冬に取り入れたい、白のニットアップ。リブデザインで縦ラインを意識しつつ、ローファーその他の小物を黒で統一し、着ぶくれ知らずのモノトーンコーデに。
【ブラウン/ベージュ】でほんのりやわらかい雰囲気に
黒に引き続き、こちらも定番化しつつあるブラウンとベージュのローファー。黒よりもやわらかな雰囲気になるため、より女性らしさを引き立てたいときにおすすめです。
春夏コーデ
▼セットアップになじませて
セットアップとローファーをベージュでそろえた、女性らしさたっぷりの正統派スタイル。ヒールのある珍しいデザインなので、まわりと差をつけたいあなたにぴったり。ゴールドの太めバングルとリングピアスで飾り、ハンサムな装いを華やかに仕上げて。
▼ハンサムスタイルを親しみやすく
バブーシュタイプのローファーで個性的に仕上げた、グレー×ベージュのペールトーンコーデ。爽やかなアイスグレーで季節感を高めつつ、楽ちんなバブーシュで気取りすぎないハンサムコーデに。
▼トップスと色味をそろえて統一的に
シアーな素材感のシャツにベストを重ね、パステルカラーでまとめたマニッシュスタイル。くすみグリーンのパンツがアクセントになり、春の装いを格上げ。巾着バッグとローファーをベージュでそろえ、女性らしさを強調。
秋冬コーデ
▼こっくりブラウンでグラデーションコーデ
サイドのスリットが女性らしい、白のニットワンピース。ブラウンのワイドパンツを重ねて旬のレイヤードスタイルを楽しみつつ、ブラウンのローファーできちんと感を添えて。
▼サロペット×厚底ローファーで大人可愛く
子供っぽくなりがちなサロペットも、かっちりとした雰囲気のローファーを合わせれば一気に大人っぽい着こなしに。トーンを合わせることで、上品な表情が引き立ちます。
【その他カラー】で個性を魅せて
こちらでは、足元をもっと個性的に仕上げたいあなたにおすすめな、定番カラー以外の個性派ローファーの着こなしをご紹介。洗練された印象にしてくれる「白」や、柄が施されたものなど、お好きなデザインを見つけてみて。
春夏コーデ
▼柄をちりばめて個性的に
春らしいアイスブルーのトレンチコートにパイソン柄のローファーを合わせた、パンチのある装い。ベーシックなデザインの洋服を選ぶことで、ローファーの個性が引き立ちます。
▼白のローファーを添えて爽やかに
コンパクトなTシャツに膝丈のプリーツスカートを合わせた、どこかレトロな雰囲気を感じさせるダークカラーコーデ。あえて真っ白なローファーを取り入れて、コントラストのきいた爽やかな着こなしに。
秋冬コーデ
▼パイソン柄をきかせてスパイシーに
黒×パイソン柄のローファーで足元を際立たせた、大人のモノトーンスタイル。袖のボリュームが愛らしいケーブルニットと黒スキニーの組み合わせで、メリハリのある美しいシルエットを作ったら、素足に履いたローファーで大人の肌見せを叶えて。
▼ボルドーを足元に飾って季節感アップ
こちらは深みのある、ボルドーのローファー。ブラウンのワントーンでまとめたハンサムコーデのアクセントになり、さりげない女性らしさをプラスしてくれます。