
NYストリートシーンの中核で認められた、唯一の日本人グラフィックデザイナー、Toya Horiuchi氏インタビュー
LAで大学を卒業後、拠点をNYに移しグラフィックデザイナーとして活躍するToya Horiuchi氏。Brooklyn発のシルクスクリーンカンパニーであるLQQK STUDIOや、NYスケートシーンの最重要クルーQuartersnacks、世界中のスケーターから注目を集めるAlltimersなどのグラフィックを受け持つ、唯一の日本人グラフィックデザイナーとして活動する彼にお話を伺いました。
グラフィックデザインをはじめたきっかけ

自身が留学をしていたLAの大学にて、グラフィックデザインをやり始めたToya Horiuchiさん。
「きっかけはNYに拠点を置くグラフィックアーティストのEric Elmsの作品を見たことだと思います。もともと、スケートボードやグラフィック、ステッカーなどが好きで、その延長線上でその作品とも出会い、惹かれました」
そんなToya Horiuchiさんが、自身が作品をつくる側になった今、常に心がけていることとは。
「どれだけ“かっこいい”ものが作れるか。自分の中で、“かっこいい”が最高の褒め言葉。“すごい”とか、“上手”は意味があるようで、本質的には何もないと思います。」
デザインをする際、最も影響を受けているものはコンテンポラリーアートだと語る、Toyaさん。
NYを選んだワケ

18歳の時にLAの大学に留学をしていたToya Horiuchiさん。
「元々、建物や建築、彫刻が好きで、そう言った立体の物の勉強ができ
たらなと思い。それと、この先必ず英語が必要になるから勉強した方がいいと
言われたのもあります。」
グラフィックデザインと出会いその道に進みはじめた彼は、大学課程を修了後、 アートとデザインにより向き合う為に拠点をNYに移す。現在もNYに住みながら活躍しているわけを伺いました。
「単純に自分のクリエイションに専念できるところだと思います。やりたい分野やフィールドが、日本のマーケットの数十倍大きいことや、チャンスもありますし。また、人との繋がりも快活であり、健康的だとNYにいて感じています。」
NYと日本のファッションの違い

NYに住むToya Horiuchiさんだからこそ感じることができる、日本とNYのファッションの違いを聞いてみました。
「特にないと思います。何を着ても、その人に知識や文化、年齢、性格、情熱、普段何を考え、何を食べ、何をみて、何を読み、どう自分を理解しているのかわかっている人であれば、何を着てもいいし、似合うと自分は思っています。
みなさん、好きな服を着ればいいと思います。それは日本やNYという国や都市の違いは関係ないと考えていますね。」
グラフィックデザインとファッションの関係性

彼のステッカーなどの作品は、日本でも高い人気を誇るストリートブランド、Supreme(シュプリーム)のNY店にも置かれていたほど。そういったアート、デザイン、ファッションを行き来する立場の彼は、あくまでグラフィックデザインとファッションは別の分野であると考えています。
「ほとんどの人が、Tシャツがプリントされていく過程を知らない。そのTシャツがプリントされる前には、グラフィックデザイナーがプリントのフォーマットをデータで作っている事を知らないんです。グラフィックデザインもファッション産業の一部だと思われがちですが、僕は全く別の分野だと考えています。ただ、持ちつ持たれつの関係だと思っていますね」

世界を代表するストリートブランドに密接に関わりながら、個人の思うアートを次々と世に生み出しつづけ、人々をインスパイアさせるToya Horiuchiさん。
「求める前に、まず与えること。見ているだけでなく、作り出していくこと。姿勢と深呼吸がなにより大切」
お話を伺っている中で、強い意志と力強いメッセージを感じられました。
Toya Horiuchiさんは、今後NYで自身のアートショーを計画しています。より多くのヴィジュアルデザイン、アートブックなどの作品の露出を増やしていきたいともお話されており、今後も彼の活躍から目が離せなくなるでしょう。
【Toya Horiuchiさん プロフィール】

Toya Horiuchi, Visual artist/Graphic designer,
LAでのcollege卒業後、拠点をNYに移す。
そこでGraphic artistとして世界で活躍するEric Elmsのアシスタントとして、日本で行われた”Wish You Were Here”の作品制作に携わる。 またその頃から、NYのスケーター達に向けた作品としてNYをモチーフとしたsticker制作し始める。「ステッカーには自分の縄張りを表したり、自分が何を支持しているかを表現でき、また切ったり、重ねて貼ったり、カスタムできるところにクリエイションの可能性があると考えている。」
スケーター、デザイナー、ミュージシャン、など幅広い人達に受け入れられ、グラフィックデザイナーとして高い評価を受ける。
Bling NY stickerと名付けられたステッカーはSupreme NY店頭のshow caseにも置かれていた。
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Writer : ANAIS
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