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「益々のご発展」の正しい使い方は?例文と言い換え方も紹介

2020/03/12

『益々のご発展』は、文字通り相手に対してより一層の発展を願う際に使われる言葉です。使い勝手のよい表現ですが、何気なく使用すると誤用の恐れもあります。例文を参考にしながら、正しい意味や使い方を理解しましょう。

益々のご発展の意味や使う場面

益々のご発展は、ビジネスシーンでよく使われる表現です。

言葉の意味や、具体的に使用する場面を解説します。

今後のさらなる繁栄を願っているという意味

益々のご発展とは、より一層進んだ状態になることを指し、主に企業や団体が繁栄する様子を意味します。『ご発展』と敬語表現になっていることからも分かるように、自分と何らかの関わりがある企業などの組織に向けて敬意を示す言葉です。 

また、『益々の』という言葉は「標準レベル以上の状態から、さらに上向きによくなる様子」を意味するため、現在の状態も良好だと思う気持ちが込められています。 

そのため、明らかに現在の経営状態が芳しくないと判断できる相手には、使用を控えたほうがよい表現であるともいえるでしょう。

挨拶やメールの締め・お礼状などに

益々のご発展は、企業や団体へ向けて繁栄を願う気持ちを伝えたい場面で、「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」のように使われます。 

この一文はある種の決まり文句として、退職する際に会社へ向けたお礼の挨拶や、忘年会など会社の人たちが集まる場での挨拶など、組織に向けたスピーチでよく使用されます。 

また、企業間でやり取りされる年賀状や、異動などで担当者が変わる際の取引先へのメールなど、文書内でも頻繁に使われる表現です。 

これらほとんどの場合において、伝えたい内容を述べた後、最後に締めの言葉として記すのが一般的な使い方です。

益々のご発展の使い方

メールやスピーチなどにおいて、結びの言葉をしっかりとまとめることで、相手によりよい印象を与えられます。

益々のご発展の使い方と、個人を相手にする場合の言い換えを紹介します。

団体や企業などに向けて使う

益々のご発展は、団体や企業などの組織に対して発展を願う言葉であるため、人に対しては使わないようにしましょう。 取引先など外部の組織に対して使う際は、書き言葉なら『貴社の』、話し言葉なら『御社の』、団体なら『○○(団体名)様の』などを前に添えて使います。 また、自社の忘年会などで挨拶に使う際は、『○○(会社名)の』や『我が社の』などを前に添えましょう。自社の場合は、ご発展の『ご』を抜き、「我が社の益々の発展を祈念し~」のような言い回しにする必要があります。 このように、益々のご発展を使った挨拶は、組織に対して使うという大前提を守りつつ、自分と組織との関係性やその場の状況などを考慮しながら、適宜微調整して使用しましょう。

個人や目上の人に使うなら?

企業や団体に対してだけでなく、個人に対してさらなる飛躍を願う気持ちを示したい場合もあるでしょう。

そのようなときは『ご活躍』という言葉が適しています。 相手の人数に関係なく、目上の人にも使えるご活躍は、ビジネスメールなどの文書やスピーチの挨拶文で、以下のような表現ができる大変便利な言葉です。

▼使い方の例

・末筆ではございますが、○○様の益々のご活躍を祈念しております。

・本年も、皆様の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。 

他にも、ご活躍を使った表現には多くの種類があります。ただし「ご活躍ください」という言い回しは使わないようにしましょう。 

文法的には正しい表現ですが、活躍を強制しているようにも受け取られる恐れがあります。

特に目上の人への使用は避けたほうが無難です。

益々のご発展の例文

益々のご発展を使った表現には、挨拶やメールの最後によく使われる代表的なものがいくつかあります。

基本形をしっかりと覚えた上で、バリエーションを増やしていきましょう。

益々のご発展をお祈り申し上げます

手紙やメール、挨拶などの締めくくりによく使われるのが、「益々のご発展をお祈り申し上げます」という表現です。 

文字通り、発展を祈っているという気持ちを伝えられる言葉であり、組織に対し以下のように使えます。

▼使い方の例

・末筆ながら、益々のご発展をお祈り申し上げます。 

後半を「期待しております」や「楽しみにしております」などとしてしまうと、上から目線の偉そうな言い方だと捉えられかねないため、このような表現にはしないようにしましょう。

益々のご発展を祈念して~

宴会などでの挨拶やビジネスメールでは、「益々のご発展を祈念して~」という表現もよく使われます。 『祈念する』とは、相手に対し成功などを祈ることです。『して~』と語尾を変化させ、下記例文のように後にも文章が続く場合に多く使用されます。

▼使い方の例

・それでは、お集まりいただきました皆様のご健康とご多幸、○○社の益々のご発展を祈念して、一本締めで締めさせていただきます。 

・貴社の益々のご発展を祈念しますとともに、本年もなお一層のお引き立てを賜りますようよろしくお願い申し上げます。 

益々のご発展の類語は?

相手の繁栄を祝ったり健康を願ったりする言葉は、ご発展以外にもいくつかあります。

それぞれ意味や使われ方が異なるため、例文を交えながらしっかりと理解しておきましょう。

ご健勝

『ご健勝(けんしょう)』とは、相手が健康であることを表す言葉です。「ご健勝でありますように」と言う場合は、いつまでも健康でいてほしいという意味になります。 

人に対して使う表現であるため、企業や団体には使えませんが、相手が人であれば上司や部下など立場に関係なく使用できます。 

以下のように、単体で使用するだけでなく、別の言葉と一緒に決まり文句としても使われることが多い表現です。

▼使い方の例

・残暑の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 

・今後の皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。 

ご多幸

『ご多幸(たこう)』とは、相手に多くの幸せが存在することを表す言葉です。「ご多幸を祈念します」のように、幸せでいてほしいという意味で使われます。 

相手の立場に関係なく使用できますが、企業や団体などの組織に対しては使えません。 ビジネスシーンのほかに、結婚式の挨拶でもよく聞かれる表現です。

以下の例文で確認しておきましょう。

▼使い方の例

・お二人の末永いご多幸をお祈り申し上げ、私の挨拶に代えさせて頂きます。 

・○○様の新たなご活躍と今後のご多幸を心よりお祈り申し上げます。 

ご清祥

『ご清祥(せいしょう)』とは、相手が健康かつ幸せであることを表す言葉です。ビジネスにおける手紙やメールなどの前文に使用されます。 

個人に対して使われることが多い言葉ですが、企業や団体などの組織にも使えます。

使い方は以下の例文を参考にしてください。

▼使い方の例

・貴社ますますご清祥の由、心よりお喜び申し上げます。 

・皆様におかれましては、いよいよご清祥にお過ごしのこととお慶び申し上げます。 

ご盛栄

『ご盛栄(せいえい)』は、相手の経営などが順調であることを表す言葉です。基本的には組織に対して使用する言葉ですが、個人であっても商売を営んでいる場合は使えます。

 同じ読みで『ご清栄』という言葉もありますが、こちらは相手の健康や繁栄を祝う際に使われる言葉であるため、主に組織を相手にした挨拶などで使用されます。 

いずれも文書の前文で主に使用されます。それぞれの言葉を使用した例文は以下の通りです。

▼使い方の例

・陽春の候、貴社におかれましては、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。 

・時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 

まとめ

益々のご発展は、組織に向けて今後のさらなる繁栄を祈っているというニュアンスで使われる表現です。

主にメールや挨拶などの締め言葉として使用されます。 ご健勝やご多幸など似た意味の言葉も覚え、ビジネスシーンのあらゆる場面で幅広く役立てましょう。

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