ルール1:コラージュボードを作成、表現したい世界観を明確にする
ウェディングパーティーの準備をする上で、佐藤さんがまずはじめに取りかかった事は、コラージュボードの作成。
「パステルカラーやヴィンテージ感のある素材を集め、色のバランスを気にしながら世界観を固めていきました」と佐藤さん。色やテイストなど、様々な素材をピンタレストで集めることで、イメージがより明確に。
ルール2:会場は自由なアレンジができるかどうかでチョイス
「演出されたムードがあまり出ないように、ゲスト参加型のアットホームなパーティにしたかった」と話す佐藤さん。
重視したのは、会場のデコレーションからテーブルコーディネート、さらに花のチョイスまで自由なアレンジを受け入れてくれるかどうか。佐藤さんが選んだ会場、中目黒にある「She said YES」は、フレキシブルなプランニングでこだわりをすべて叶えてくれたそう。
ルール3:記念に残るアイテムこそ、“らしさ”で大胆にアレンジ
結婚証明書と言えば、紙にサインするのが定番だけれど、一生残る証だからこそ、自分らしさを取り入れるのが佐藤さん流。彼女が証明書として選んだのは、なんとタペストリー!
今回のパーティーの裏テーマは「Embroidery(刺繍)=紡ぐ」。
佐藤さんが普段から大好きだという谷中にあるショップ「クリコ」。そこで運命的に出会った、ハンガリーのヴィンテージの刺繍タペストリーは「収穫が終わったら結婚するべき」という意味が込められたもの。こちらに2人の名前を刺繍し、サインの代わりに最後のひと針を縫って結婚証明書にしたという、とてもハートウォーミングなアイディア。
ルール4:ドレスにもこだわりのマイスタイルを反映させて
選ばれたのは、ミッシェル・オバマ夫人も着用したインド系アメリカ人デザイナーによる「ナイーム カーン(NAEEM KHAN)」のドレスを。
手刺繍による丁寧なビーディングが、まるでスペシャルなヴィンテージドレスのよう。
そして、「カラードレスには興味がなかった」という佐藤さんがお色直しに選んだのは、イギリスのブライダルブランド「アランハンナ(ALAN HANNA)」の1着。
ハンドペイントによる上品なフラワーモチーフは、裏テーマ「Embroidery(刺繍)=紡ぐ」にも通づる、“丁寧に作られたもの”というキーワードにもマッチし決めたという。
ルール5:ウェディングシューズは固定概念に囚われない遊び心を
「ウェディングシューズは白」なんていう固定概念に囚われず、さりげなくパープルをチョイスしたところにも佐藤さんのセンスの良さがキラリ。
ひと目見て直感で決めたという「ピッピシック(PIPPICHIC)」のミュールは、繊細なビジューモチーフと艶やかなサテンが、足元をドラマティックに演出。
ルール6:マリッジリングは普段から愛用しているブランドでチョイス
アクセサリーはゴールド派という佐藤さんがマリッジリングに選んだのは「シハラ(shihara)」のマットゴールドのリング。
「マット加工でかっこいいけど洗練されていて即決。『シハラ』のジュエリーは普段から愛用していたので他のブランドは一切見なかったんです」。
自分の好みを熟知していると、マリッジリングも迷わずに決められるのかも。
ルール7:ヘアスタイルは信頼のおけるヘアメイクさんに
絶妙なニュアンスにこだわりたいからこそ、ヘアスタイルのセンスは重要。
「元美容師さんだからヘアも最高に上手」と佐藤さんが絶大な信頼を置く、ヘアメイクの松田未来さんにヘアメイクを依頼。
「あまりキラキラしたものはつけたくなかったので、ジャスミンの葉をアレンジしてもらいました」。
ジャスミンの葉のナチュラルな魅力が、煌めくドレスをノスタルジックに演出。
ルール8:ブーケは主張させすぎず、会場と馴染むカラーバランスを意識
会場の雰囲気に合わせてフラワーショップ「フィグ(Fig)」さんにコーディネートしてもらったというブーケ。
「色の配分も伝え、白を基調にアレンジしてもらいました」。
主張しすぎず会場全体に馴染むカラーバランスにこだわるのが、スタイリッシュにまとまるポイント。
ルール9:パートナーの装いもさりげなくマッチングさせる
「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」でセミオーダーしたという旦那様のスーツには、インド刺繍の蝶ネクタイを合わせて。
佐藤さんのビーディングドレスとさりげなく揃え、パートナーともスタイリッシュなマッチングコーデに。
ルール10:ゲストを出迎える装飾こそ、自分らしい個性を発揮
旦那様からプロポーズの際に贈られた、一輪の薔薇をモチーフにしたオリジナルポスター。
そんなメモリアルなポスターを、会場外にウェルカムボードとしてがわりに大胆に設置した佐藤さん。
キャッチーなグラフィックが、ウェディングパーティーをスタイリッシュに演出。来場者も記念写真をおさめ、フォトブースとしても賑わいを見せていた。
チャペルと会場をノスタルジックに彩っていたデコレーションは、佐藤さんが様々なところから集めてきたリボン。「ベルギーやチェコのヴィンテージレースなど、青山のファーマーズマーケットや雑貨屋さんで見つけました」。
デコレーションにもオリジナリティにこだわり、デコラティブすぎない装飾が会場をより一層ハートウォーミングに包み込んでいた。
ハイセンスなアイディアと、好きなものへのこだわりが作り出したウェディングパーティー。
コストをかけるよりも、想いとストーリーを丁寧に作り込むことで、ゲストも心温まる、アットホームでスタイリッシュなウェディングパーティーが完成。
佐藤さんのマイルールを参考に、ぜひオンリーワンなウェディングを叶えてみては?
Photo:Kotaro Takahashi Editor:MINE