NYで働く日本人女性にスペシャルインタビュー!〜ヘアスタイリスト編〜

OFFICIAL 2017.04.22

世界中からトップクラスのNYという大都市の中で活躍する日本人女性7人にインタビューした特別企画。
彼女達は何をきっかけにNYへと向かったのか? 日本との違いは? NYの魅力とは…? 

現地で働き、住んでみないとわからない事や考えを、彼女達の口から直接聞くことで、一緒にNYを感じてみてください。

4月20日から3日連続で、全3回でお届け。

VOL.3はヘアスタイリスト編です。

いいものはいい、ダメなものはダメ!なNYは挑戦しがいがある

インタビュー1人目は、東京・原宿のサロンで
ヘアスタイリストとして活躍していた穂高律子さん。
日本とアメリカでのサロンワークの違いなどを語ってもらった。

Q. NYに住むことになった経緯を教えてください

A.美容学校の時の友達や、同級生が、すでに10人位こっちに住んでがんばっているんです。そういう子達が(日本に)帰って来るたびに、話を聞いていると、NYが凄く身近に感じられて.....友達からも、「いっそ来ちゃえば?」なんて、言われると、自分も「行けなくもないかも...?」と思い出したんです。それからは、旅行でもなるべく、NYに行くようにして、渡米を意識して下見したり、すでに住んでいる人に会ってさらに話を聞いたりしたら、どんどん気持ちも盛り上がっちゃって、実際に自分がこっちでどのくらいやっていけるのか、試してみたくなったのと、「人生は一度きりだし、行っちゃおうかな...」っていう感じでした(笑)

Q. 現在住んでいるところ、そこはどんな場所なんですか?

A.今はブルックリンのブッシュウィックというエリアで、2ベッドルームをシェアして住んでいます。ストリートには、アートが溢れていてアーティスト達も多くすんでいるし、新しいお店もどんどんオープンしているアップカミングエリアで気に入っています。今使っている電車が、二年後に止まるという噂なので、できれば、その前に路線(エリア)を変えたくて、これからもっと人気が出てきそうな場所をチェックしていて、マーシーや、ダンボなんかもいいなと思って狙ってます(笑)。ブルックリンも好きですが、マンハッタンいもいいなと思っていて、チェルシーでも時間ある時に物件を見たりしています。

Q. NYでの現在の仕事の内容は?

A.日本ではサロンワークと撮影を両方こなしていたんですけど、今はサロンワークがメインになります。そろそろ他のこともやってみたいなとは思いはじめています。たとえば、ファツションウィークのバックステージのヘアを担当するとか、撮影の現場を見てみたいというのもあるんですが...ただ、まだ1年しかたっていないし、サロンワークも好きなので、もう少しサロンワークの基盤を固めて慣れたら少しずつ仕事の幅を広げていきたいなと思っています。

Q. 1週間の仕事のスケジュールはどんな感じなんですか?

A.もともとが、ほとんど休み無く働いていたので、気がつくと働いちゃってるタイプなんですが、それに加えて、渡米したての頃は、環境に慣れたいせいもあり、月曜日だけお休みしてあとの6日は働いていました。たまに頼まれれば、結婚式のヘアメイクなんかをしたりもしています。

Q. 仕事の面で日本と違うところってありますか?

A.そうですね、いろいろありますが、一番大きいのは、自分のスケジュールを自分で管理できるということですね。あと、自分でやりたいことがあれば、すぐチャレンジしたり、行ってみたりできる。本当に時間が自分で調整できるっていうのが大きな違いですね。日本の時は、サロンワークして、撮影が入ったら、撮影して、アシスタントに教えて.....の繰り返しで自分の時間って無かったんですけど、今は遅くまで働くこともないですし、好きなこと、やってみたいことは全部できる環境なので、時間の使い方ががらっと変わったので楽しいです。

Q.お客様の違いもありますか?

A.もちろん日本人の方もいらっしゃいますが、ほとんどは英語を話す国の方たちで、髪に関してあまり手入れもしてくれなければ、意見もないので、ほとんどはお任せされます。日本人みたいに「こうしたい」というのもないので、こっちから提案していかないとついてこないんですが。ただ、大雑把に何でもいいのかとおもいきや、大雑把なぶん確認作業が重要になってくるんです。確認方法や、自分の造りたいスタイルをきちんと伝えていかないと、伝わらない。言葉の大切さも実感しています。

Q .休日はどんな過ごし方をしているんですか?

A.友達に会ったり、美術館が好きなのでよく行きます。まだ知らない場所もあるので、そういう場所にいったり。ちょっと長くお休みがとれたら、職場の人たちと、アップステイトニ行ったり、海に行ったり。去年は、グランドキャニオンに行ったんですけど、そういうのも、日本にいたらなかなか行けなかったので自分中では大きいです。

Q. NYの魅力って何ですか?

A.やりたいと思ってがんばったら、大きなチャンスがつかめるかもしれないし、買われるがいっぱいあって、アメリカンドリームとまではいかないけど、可能性が凄くたくさんある。良いことはストレートに評価してくれるところにやりがいを感じますね。、何かに左右されることが、日本よりは少ない気がします。いい物はきちんと活かしてのばして行く感じ。駄目なモノは駄目っていうのもはっきししていますけどね。その、はっきりしているところに挑みがいがあるし、面白いなと思います。

Q. 現地人から見たNYのおすすめスポットってありますか?

A.ショッピングといえば、SOHOがすっかり有名ですけど、SOHOに、The APARTMENT by The Line というお店があって、コンセプトが、N.Yのアパートメントをまるごとをイメージしていてで、誰かが住んでいるようなインテリアでそこに置いてあるものすべてが購入できるんです。自分のインテリアの参考におなるし、こういうアパートに住みたいなってインスパイアされます。高い天井や、古い建築を活かした建物はNYならではでおすすめです。

Q.一番NYにきて心熱くすることは?

A.仕事を通してのことになりますが、日本にいたときは、お客さんが、私の仕事を雑誌などで見つけて問い合わせて来てくれることが多かったのでそれはある意味やりがいでしたが、こちらでは、私がどういう美容師かという予備知識の無いお客さんのヘアを担当することがほとんどなんです。お客さんとマンツーマンでイチからカウンセリングして、ひとりひとりの頭の形や特徴を考えながら対応していくちょっと病院みたいな感覚?そして、すべてが終わった時に、仕上がりを凄く気に入ってくれて「You are the best (あなたが一番よ)」いいという言葉が聞けた時、本当に嬉しいし、また聞きたいから、次も頑張ろうと思いました。国籍や言葉の壁を超えて信頼関係が築けた気がしました。

Q.仕事で大変なこと、辛かったことなんてありますか?

A.あります、あります(笑)本当に来てすぐの頃は、語学力も足りなかったので、お客様が何をしたいのかもよくわからなかったり、確認もきちんと出来てなかった為に、出来上がった髪を「この髪型大嫌い」って言われてしまったことが1回だけあって.....最後は笑顔で帰っていって、険悪な雰囲気にはならなかったんですけど、あきらかに気に入っていなかったのはかわったので...悲しかったです。申し訳なかったなと凄く反省して、仕事に関して、あらためて原点に帰れた瞬間でしたね。以後、気をつけています。

Q. 今後の活動予定は?

A.私は美容師がむいていると思うので、日本人美容師として、アメリカでさらにステップアップを目指したいです。日本だと、キャリアがすすむにつれて、年齢がネックになってくることもあったりしますが、アメリカってそういうことがなくて、年を重ねても挑戦し続けて、大人の女性がいつまでも 輝いていられる国だと思います。来たからにはアメリカの美容界に名前を残せるくらいになりたいですね。

Q.NYで仕事する上での目標、想い

A.これからは、もう少し「仕事をを楽しむ」というスタンスにしていきたいですね。もちろん、今でも充分楽しんでいるんですけど、ライフスタイル全体を充実させていきたくて.....仕事をすればするほどいいという国でもないし、私生活と仕事のバランスがいい人が、人としての魅了的な人が多いと思うから。オーバーワークになりすぎず、決められた時間の中でいいものを造って、自分の人生、時間も楽しむことができるのが理想です。美容師としても、一人の女性としてもみんなを魅了できる人になれたらいいなと思います。

【Ritsuko Hotaka Profile】

岩手県出身。日本美容専門学校卒。東京の人気ヘアサロンmacaroni coastの立ち上げメンバー。女性店長としてサロンワークの他、カラーセミナー等の講師、アーティストのPVやアパレルのカタログ等のヘアメイクとして活躍し、2016年1月に渡米。現在はニューヨークでも老舗サロン「HAIR KUWAYAMA ( hairkuwayama.com)」 にて美容師として活動中。

HAIR KUWAYAMAの公式ホームページはこちら

穂高さんのInstagramはこちら

日本人と違って、ヘアカタログを持ってくる人はほとんどいません

インタビュー2人目は、大阪のサロンでキャリアを積んでから渡米したという林田康代さん。
ずっと憧れていたというNYでのサロンワークについて語ってもらった。

Q.NYに住むことになった経緯を教えてください

A.実はNYで美容師をしたいとずっと思っていて、ニューヨークにお店を持っているheartsに入社しました。ニューヨーク店勤務が希望で入社したので、他のスタッフともカリキュラムが違い、仕事が終わってから英語のレッスンや、白人さん用のブローやハイライトの練習の日々でした。準備ができた人からNYに行けるという感じで、平均すると、ふつうはだいたい一年くらいかかるのですが、私の場合は、本当に運が良くて、入社して3ヶ月目に前任者が急遽キャンセルをしたため欠員が出たため、人事の方との面接で意気込みが買われて来れることになりました。その分、何もかもが前倒しになってしまったので、NYについてちゃんと調べないできてしまい、最初は戸惑うばかりでした。

Q. 現在住んでいるところ、そこはどんな場所なんですか?

A.クィーンズのウッドサイドというエリアで二人のルームメイトと一緒に住んでいます。今の家はNYに住む日本人の為の掲示板「mixb」で探しました。これまで、いろいろ引っ越しして、やっと落ち着ける場所が見つかったという感じでした。自分がリース(契約書)ホルダーになりたかったので、ちゃんとした長く住める家を探しいたのてですが、とにかく奇麗で、すごく日当たりがよくて部屋もすごく広いところに惹かれました。ルームメイトとの部屋が離れているので、きちんとプライバシーが守られるという点もポイントでした。家の近くには多国籍レストランが多くて、賑やかで、楽しい街です。中でも、すごく人気のタイ料理レストラン「Sripaphai Tha」があって、そこのグリーンカレーはNYベストグリーンカレーに選ばれるくらい美味しくておすすめです!

Q.ルームメイトは何人でどんな人ですか?

A.ルームメイトはみんな日本人で1人は職場のネイリストさんです。もう1人は年下のアパレル関係に勤めてます女の子で、この3人は本当に仲良しなんですよ。3人でゴハンを造ってあります。大家さんは中国人で同じアパートにすんでいるのですが、特に何もルールはなく自由にさせて貰っています。

Q. 現在の仕事内容を教えてください。

A. 美容師の仕事全般なのですが、アシスタントがついてないので雑務も含み、全ての技術をします。マンツーマンで最初から最後までお客様につきっきりです。シャンプーからカット、カラー、パーマ、ブローなど新しい技術を習得するために、講習などにも行って新しい技術の提供を心がけています。

Q .仕事をしていく上で、日本とココが違うなというのはありますか?

A.こちらではお客様からは、ざっくりのイメージを言われるだけで後はお任せされるというのがほとんどです。日本では、何センチ切って、レイヤーはこれくらいからいれて、後ろから見たらこんな形になるように....と全てお客様に確認しながら切りますが,こちら全く違います。むしろ、そんなに丁寧に確認すると、自信がないように伝わってしまいます。何センチ切りたいと、オーダーされたら、その長さに切った後は、その人に似合うと思うように仕上げてあげる。それだけで大満足されるんです。ブロンドにしたいと言われたら、あとは、そのお客様に合うゴールド寄りなのかアッシュ寄りなのかホワイト寄りなのかそれはもう私たちが決めます。「どんなブロンドにしたいの?」と聞くとほぼ「 I don't know. What do you think?」と返ってきます。日本だとカタログを持ってきてこの髪型、このカラーにしたいとやりたい髪型がきっちりと決まっている気がします。こちらでは誰もカタログなど、参考にするものを持って来る人はいません。

Q .休日はどんな過ごし方をしているんですか?

A. 先ほども言いましたが、ルームメイトとすごく仲がいいので、よくお出かけ一緒にします。先日は桜を見にワシントンD.C まで行ってきました。あとは、近場の自然で、 ベアマウンテン にハイキングや、キャンプに行ったり、ハンターマウンテンで、ジップラインに挑戦したりしました。ニュージャージーにある、アトランティックシティでは、人生初のカジノを体験しました!夏になると、少し綺麗な格好をしておしゃれなルーフトップバーなどにもよく出かけます。これから行きたい所はボストン、フィラデルフィアなどお客様にすごくおすすめされるのでぜひ行ってみたいです。

Q .NYの魅力ってなんでしょうか?

A. ニューヨーカーは本当に自信があって常に夢に向かって前に進んでいます。どの方とお話をしてもドラマになりそうな物語があって聞いていて本当に勉強になる事ばっかりです。あと、接客して、帰られた後に気がつくのですが、実はすごい人だったと言う事がめちゃめちゃあります。日本では出会う事のないような有名な方、偉い方に出会える場所なんです。たとえば、それが実はある国の元大統領の奥さんだったり、私は知らないふりをして最後までやりますが内心ドキドキしています。
街に関していうなら、降りる駅ごとに、全然雰囲気が違う所が魅力的だと思います。私は昔からNYに憧れていたので、その風景を写真や映像ではなく実際にこの目で見ていると実感した時、いつも初心に戻っています!

Q. 現地人としてNYのおすすめスポットがったら教えてください

A.チェルシーにある埠頭に、浮いた船が、夏の間だけ「The Flying Pan」というバーになってて、眺めも最高です。お客さんにもよく勧められる場所ですBite beauty lip labと言うお店は自分だけに合ったリップを作れるお店で肌の色に合わせて自分の欲しい色のリップスティックをつくれるのでおすすめです!

Q.大変なこと、辛かったことなどもあれば

A. 正直、大変なことや辛かったことはほとんど無いです。しいていえば、重たい食ベものや、脂っこいものが少し苦手かな。アメリカンフードは、最初は嬉しくて食べましたがすぐに飽きてしまい。今では全く食べなくなりました。嫌いな訳ではないですが、基本的にバーガーもステーキも本当に全然食べません。

Q.アメリカンフードをまったく食べないということですが、じゃあ何を食べてるの?(笑)

A.基本的に外食になると、和食かコリアンかたまに多国籍なレストランに行きます。
クィーンズのフラッシングにあるミスターホットポットは、今までで食べた中で1番美味しかったです!
お昼ご飯にはよくサラダを食べていて、お店の下にある「グリーンカフェ」で買っています。
サラダバーは、NYの定番で、沢山の野菜の中から食べたい物を自分え選ぶんんですが、今では店員さんも顔見知りなので、私がオーダーしなくても、勝手に全部選んで勝手に作ってくれちゃいます。(笑)でも、それが、毎回美味しいの。それから、NYに来てから自炊に目覚めました。
マーケットに行くと、見た事のない野菜とか食材があるのでもっと色んな料理を作れるように今勉強中です!

Q.今後の活動予定は?

Vogueなどの表紙を担当する方とお話しをさせていただく機会がありまして大変そちらに興味を持ちました。撮影用の作品作りとサロンワークは全く違うのですがお客様に許可を貰ってから仕上げを撮影させて頂いてます。これからまだまだ勉強です。

【Yasuyo Hayahida Profile】

大阪府出身 東亜美容専門学校卒。大阪のサロンでキャリアを積み、NYにも支店のあるHeartへ入社。
2014年の7月にNY支店へ転勤、アッパーイーストの隠れ家サロン Hearts New York salon( http://www.heartsny.com)で美容師として活躍中。ニックネームは「リンダ」。

隠れ家サロンHearts New Yorkの公式ホームページはこちら

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Text:Hiromi Yamada

Editor:Sono Hirose
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