NYで働く日本人女性にスペシャルインタビュー!〜フォトグラファー編〜

MINE OFFICIAL 2017.04.21

世界中からトップクラスのNYという大都市の中で活躍する日本人女性7人にインタビューした特別企画。
彼女達は何をきっかけにNYへと向かったのか? 日本との違いは? NYの魅力とは…? 

現地で働き、住んでみないとわからない事や考えを、彼女達の口から直接聞くことで、一緒にNYを感じてみてください。

4月20日から3日連続で、全3回でお届け。

VOL.2はファッションフォトグラファー編です。

NYは〝本物〟の人がたくさんいる、可能性が広がる街

インタビュー1人目は、更井真理さん。
『Vogue JAPAN』をはじめ、国内外のファッション誌で活躍するフォトグラファー。ヌード写真集『SPEAK EASY』を出版し、出版を記念し3月に写真展をNYで開催。写真展が行われた「ブックマーク(BOOKMARC)」地下ギャラリーにてインタビューを行った。

Q.NYでの現在の仕事内容を教えてください。

A.インタビューマガジンやVOGUE JAPANなど、雑誌の仕事がほとんどですね。そのほか写真家として、ポートレートを撮影したりもしています。

Q.NYに来ることになったきっかけを教えてください

A.フォトグラファーとして日本で6〜7年キャリアを積んだのですが、元々イギリスの雑誌が大好きで、「いつかロンドンで仕事がしたい」、と思っていったん日本のお仕事をお休みをしてロンドンへ行ってみたんです。ビザの関係もありますし、半年くらいかなと思っていたんですが、まんまとあっちで結婚することになりビザがとれちゃいまして(笑)。そのまま9年も住んでしまいました。憧れの雑誌もたくさんできたし、初の写真集も出版することもできて。その写真集をきっかけに病みつきになって。雑誌の仕事だけでなく写真家としての活動も増やしていきましたね。
旦那はヘアスタイリストなんですが、3〜4年前からNYでの仕事が増えていって。キャリアとして考えてもNYに拠点を移したほうがいいのではないか、という話になって2年半前にこちらへ越してきました。

Q.NYの魅力を教えてください

A.仕事において、〝本物〟の人がたくさんいます。いいスタイリストさんとか、すごい人がたくさんいる。「ここはこうしたほうがいい」とかアドバイスもたくさんもらうし、いいクオリティに持っていこうとする人が多くいます。
そこで鍛えられましたね。プロダクションの大きさも全然日本やロンドンとも規模が違って。ここへきて、一攫千金狙っている人がたくさんいます。私もそういったっところにもっと入って行きたいし。モデルもトップレベルの人達がたくさんいます。私は、NYではまだ活動し始めて2年半で新人。横のつながりも薄いし、もっともっとコネクションを作って繋がっていきたいですね。
プライベートとして考えるならば、子どもを育てる環境としては最高ですね。いろんな職業の方に会えるし、みんなでホームパーティをしたり、公園も多くあるので家族で遊びに行ったり、ライフスタイルはとても充実しています。

Q.NYで仕事をしていて、印象に残ったことを教えてください

A.雑誌の仕事で、スカーレットヨハンソンに会えた時はエキサイトしました。すごくセクシーでしぐさも声も素敵で、益々好きになりました。

Q.NYでのおすすめスポットを教えてください

A.仕事の時は車で行くんですが、ウィルアムズバーグの橋をマンハッタンへ向かって渡るたびに毎日上がります!見晴らしがとてもキレイ。早朝は朝もやが出て、懐かしい感じがします。あとは飲みながら映画が見れるところとか
「ガーター」というボーリング場とか。アートでいうと、「MoMA PS1」は面白い展示をしていたりするので、ふらっとよく行きますね。

Q.NYと日本が異なるところはどこですか?

A.全部違いますよ(笑)。人も街も、考え方も違う。NYの人達はすごく物事をストレートに言う。怒られることもたくさんありますが、そういう怖い人に褒められた瞬間は最高です。似ているところは、消費するところ。日本もNYの人達って、どちらも飲みに行ったり外でごはん食べにいったり。ロンドンだと家で飲んだりして消費をあまりしないんです。

Q.今後の活動予定は?

A.まだまだNYを「ホーム」と呼ぶにはほど遠いので、もっと活動を広げて頑張っていきたいですね。いいスタイリストとタッグを組んですごい仕事をしていきたい。もっとアートの方でも名前を売っていきたいし、3年後に第三弾の写真集も出したくてもう撮り出しています。そのための努力は惜しまないように一歩一歩進んでいきたいですね。

3月に行われた写真展は「SPEAK EASY」の写真集からピックアップして展示された。

更井真理写真集『SPEAK EASY』¥6,500

【Mari Sarai Profile】

奈良生まれ。Santa Monica Collageで写真を学ぶ。2005年ロンドンをベースに活動、2014年にNYヘ拠点を移す。写真集「NAKED」を5年前に出版。今年3月に写真集第二弾「SPEAK EASY」を出版したばかり。

更井真理さんのInstagramはこちら

ファッション誌のほか、NYやキューバの犬を撮影

インタビュー2人目は、Emmy Park(エミー・パーク)さん。
ファッション雑誌やストリートスタイルのポートレート撮影、インタビュー撮影などの仕事をしている彼女。彼女が住むイーストビレッジにある公園でインタビューを行った。

Q.NYに住むことになったきっかけを教えてください。

A. NYへは、NYU(ニューヨーク大学)に進学するために来たのが始まりでした。そこから気づけば長い年月が経ち、合計で18年間すんでいることになります。ここまで長くニューヨークに住むことになるとは思ってもなかったです。6年くらい住んで、そこから違う場所へ引っ越すと思っていたので。

Q.NYのどこに住んでいますか?

A. 現在はEast VillageとLower East sideの間に住んでいます。ここに15,16年間住んでいます。環境はかなり変わりましたね。安全面で言えば、かなりよくなって来ていて。一昔前はかなり危険な地域だったので(私はその頃は住んでいませんでしたが)。けど10年前でも夜は一人で歩けないような地域でした。私が12番ストリートのAとBの間に住んでいた頃は、1度男の人が銃を手に持って道を渡っているところを目にしたことがあります。自分のアパートの目の前まで来たのでかなり怖かったですが、それ以外はあまり怖い思い出はないです。現在は仕事のために多くの若い人が引っ越してきていて、逆に昔ながらのお店や企業がつぶれています。この変化は安全性でいえばいいのでしょうが、私は昔ながらのお店とかも好きだったので少し残念な気持ちです。

Q.NYでの現在の仕事内容を教えてください。

A. 現在は日本の出版社と一緒に仕事をしたりしています。VOGUE Japan 、ELLE Japanや他のファッション雑誌、ストリートスタイルのポートレート撮影や、インタビュー撮影をしています。今はアメリカの仕事も増えてきていて、スチール撮影をメインに仕事をしています。

Q.写真を始めたきっかけは?

A. 高校のときから、アートがすごく好きで。絵を描くのが好きな子供で、学業はあまり得意ではありませんでした。アートクラスを選考していく中で、写真の授業もあったのでとってみることにしました。当時は写真について何も知らなかったのですが、意外にも楽しくて写真専攻で大学へ進学。それでNY大学へ。学生のころはファッションに興味を持っていたのですが、今はポートレートのほうが好きです。

Q.NYの魅力を教えてください

A.NYは文化的にも多様ですが、やることや見る物、経験することがたくさんあるのが好きなところです。アートがすごくたくさんあり、博物館や映画祭もあり、非常に多くの面白い人に出会えます。私自身も、たくさん面白い人に出会えましたね。

Q.今後の活動予定は?

A. 3年前に趣味として、犬を撮り始めたんです。今ではNYに犬のインスタグラムコミュニティがあるのを見つけましたし、2年前に行ってみたかったキューバにもボランティア団体と一緒に仕事で行くことができました。そこでも、野良犬や野良猫が多くいるのを知りました。将来的には犬たちのための保護施設も立ち上げたいなと。あと犬の写真集も、NY版とキューバ版を出版してみたいと思っています。一番の夢は、これからもずっと旅行をし続けることです。
より多くの場所に足を運んで、自分が好きなことをしていたいですね。

【Emmy Park Profile】

「VOGUE Japan」「ELLE girl」などのファッション撮影のほか、ポートレート撮影など幅広い活動をしている。一度は写真の仕事から離れてでオフィスのデスクワークに就いたこともあったが、「やはり写真を撮りたい」と3年で退職、現在に至る。

Emmy ParkさんのInstagramはこちら

キューバの犬を撮影したInstagramはこちら

人種関係なく人を認めてくれるNYが好き

インタビュー3人目は加藤りささん。
当時の彼とNYへ移住、フォトグラファーとしての活動を始め、様々な日本の雑誌で活躍している。ブルックリン・ウィリアムズバーグにあるシェアスタジオにてインタビューを行った。

Q.NYに住むことになったきっかけを教えてください。

A.小さいときからNYに対する漠然とした憧れがあって。セントラルパークで犬の散歩してみたいなとか(笑)。そんな中、大学3年の時に、そのときつきあっていた彼がNYへ移住することになって。自分もついていくことにしました。
大学4年生までアルバイトをして貯金して、卒業してからNYに移住しました。

Q.NYの最初の印象は?

A.20歳の時、遊びでNYへ行ったんですね。すごくかっこいい!って思いました。看板ですらかっこいい。何を撮っても絵になるし、とにかく楽しかった。でも、その時は自分が住むことになるとは想像してもいなかったですね。

Q.NYでの現在の仕事内容を教えてください

A.NYでの主な仕事は、男性のポートレートを撮影することが多いです。日本の雑誌がほとんどですね。今回インタビューしていただいたスタジオのスペースは、フォトグラファー5人でシェアしています。場所はブルックリンのウィリアムズバーグで。おしゃれなカフェやショップがたくさんあって、すごく楽しいエリアです。

Q.NYと日本で違うところはなんですか?

A.全部真反対!日本は出る杭は打たれるって言いますが、ここては出てなんぼ。
全部逆をやっていれば正解!とは思います。自分がすごく合ってるかというと、そうでもないけど日本ほど縛れることはないですね。

Q.NYへ来て一番大変だったことは?

A.最初の2年間が辛かったです。英語が話せなくてそれが一番大変だったのと、
NYに住んで3カ月たった時、空き巣にあったんです。アメリカに持って来ていたカメラ機材、パソコン、レンズ、ライト、全部盗まれてかなりショックでした。仕事でもクライアントが思った通りにできなくて無力感を感じたことなどもありましたが、とにかくまわりにいるたくさんの人に助けてもらいましたね。人と人との繋がりがあって、ここに住めているなと思います。

Q.NYの魅力は?

A.人種と関係なく人を認めてくれることが素敵ですね。最近ヨーロッパにいったときに思ったのですが、「日本人、アジア人として見られている」と意識することが多い。NYにいるとそんなことはなく、自分が信じているものをやっていれば人が認めてくれるし、接してくれますね。

Q.今後のNYでの活動予定は?

A.中年男性のポートレートを撮るのがすごく好きで、これからも撮って行きたい!今年はNYの経済新聞、「WALL STREET JOURNAL」で撮影してみたいですね。

Q.NYに住みたいと思っている人へメッセージをください

A.やりたいと思ったことはやらないと後悔するので、「行きたい」と思ったら一度きてみたほうがいいと思います。自分の辞書が広がるし、すべての体験が経験につながると思いますよ!

【Risa Kato Profile】

東京都で写真を勉強したのち、2010年にNYを活動の拠点に移す。ポートレート写真や、「VOGUE GIRL」や「Cosmopolitan」、「Clutch」「NYLON」などの日本の雑誌を中心にファッション撮影をしている。

加藤里沙さんのInstagrarmはこちら

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